広報マンが守るべき最低限のマナーとは[こんな広報担当はマスコミから嫌われる!? ]

広報マンが守るべき最低限のマナーとは[こんな広報担当はマスコミから嫌われる!? ]

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

広報の仕事をしていると、マスコミ関係の方に取材のお願いをすることがしばしばあります。

ちなみに、皆さん、取材の依頼をする前に、相手の媒体にちゃんと目を通していますか?

上述、意外に出来ていない広報マンが多いのが現実です。それ自体大変失礼なことですし、それに感づかれたら、間違いなく相手(マスコミ)から嫌われます。また、これは、ダメ広報と優秀な広報を分ける重要なポイントのひとつでもあるのです。

本日は、私が以前、雑誌の編集者として、マスコミで仕事をしていたときのエピソードをご紹介させていただきます。

当時の編集部には、企業の広報担当者やPR会社から取材依頼の電話がかかって来ることがよくありました。中には、私の作っている雑誌向きではない情報(プレスリリース)をゴリ押ししてくる広報マンもけっこういました、、、そんな時、私はよくこんな質問を相手にしたものです。「失礼ですが、そちら様は『○○○○』(私が制作している雑誌名)を読まれたことありますか?」

そうすると、何と驚くべきことに、10人中8人くらいは、「すみません、まだ拝読したことがなく・・・」とお答えになるわけです。(私の担当していた雑誌がマイナーな媒体だからというのもありますが)

皆さん、どう思われますか?
では、逆に、優秀な広報マンの場合はどうでしょうか。

彼は最初に、電話口でこういいます。
「貴誌を、いつも楽しく拝見しています。」

マスコミで報道や制作にたずさわる人間はこの一言にとても弱いのです。広報やPR会社の方からこう言われると、ついついガードが下がってしまいがちです。

さらに、彼はこう続けてきます。
「貴誌の△△△△というコーナーでぜひご紹介頂きたい情報があるのですが、、、」
「今、1分だけご説明させて頂けないでしょうか、、、」

こう言われたら、忙しくても話を聞かないわけにはいきません。あとは、その情報(ネタ)次第で、取材するか否かを決めるだけです。

・・・・・・・・

ここで皆さまに簡単な質問です。

記者、編集者、ディレクターなど、マスコミの中でも制作に関わるメンバーにとって、お客様とは誰でしょうか?

それは、新聞や雑誌を読んでくれる読者であり、番組を見てくれる視聴者です。

「あなたの作った新聞・雑誌・番組を、私はいつもみています。」
というのは、イコール、
「私は(広報マンであると同時に)あなたのお客様ですよ。」
という意味なのです。

だからこそ、
「『○○○○』さん(媒体名・番組名)をいつも楽しく拝見しています」
のフレーズが効くんですよね。これはまさにマスコミとの心理戦といえるでしょう。

マスコミ関係者にコンタクトする前に、相手の媒体に目を通し、内容を熟知しておくのは、最低限のマナーです。

そして、
それは同時に、広報PRで成果を出すための有効な戦術でもあるのです。

サービス資料のダウンロード

私たちが提供するサービスの紹介資料です。

記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

記事の執筆者
PRで経営を加速させる方法とは?広報PR5つのステップ
PRで経営を加速させる方法とは?広報PR5つのステップ
のほかの記事を読む