スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。
仲の良いマスコミの方と会食をしていると、
「このあいだ、◯◯な広報の人がいてさー、…」
という、記者の本音を聞くことがあります。
私も以前、雑誌の編集者として、マスコミ側にいたことがあるので、記者の本音には、共感することが多いです。
今回は、広報の側にいると意外と気づかない、マスコミから見た「こんな広報マンは、…」をご紹介します。
※特に、広報初心者の方はご注意ください。
話しの長い広報マンは嫌われる!?
自社の商品・サービスの魅力を伝えるのが広報の仕事とはいえ、一方的に、長々と話しをされると、聞かさせる方(マスコミ側)はうんざりです。
電話での会話は1分。
直接会ってなら10分。
これくらいの時間で説明してもらえれば、記者なら、だいたい取材の要否を判断できます。その上で、もしそのテーマに興味があれば、記者から質問が出てきます。
※質疑応答で時間が長くなるのはもちろんOKです。
質問が出てこなければ、そのテーマには興味がない、というサインだと思っても過言ではないでしょう。その場合は、無理押しせずに、潔く良く退散しましょう。
つまり、短時間で、如何にPRネタの魅力を語れるかが、広報マンに求められるということです。
「プレスリリース届きましたか?」の電話はNG!?
編集部にいると必ずかかってくるこの電話。
「プレスリリース届きましたか?」って言われても、編集部にいるのは自分ひとりじゃないし、そもそもリリースは大量に届くので、いちいち確認できません!
というのが、マスコミの本音です。
『○○○○編集部御中』と書いたプレスリリースを送って、
・「届きましたか?」
・「見てもらえましたか?」
と電話している広報の方、本当にやめたほうがいいですよ。
どうせやるなら、ちゃんと相手の名前を調べて、記者の個人名を書いて送りましょう。その場合なら、確認の電話をするのもOKでしょう。
記事の内容に口を出してはいけない!?
広告ではなく、報道として取材しているのですから、掲載する記事を事前に取材先に見せることは原則しない、
というのがマスコミのスタンスです。
これを理解せずに「事前に原稿を見せてください」と平気で言ってくる広報マンが結構います。マスコミ側からすると、正直、ウ◯いです。
ただ、記者も誤報がこわいので、事実確認のため(商品名、社名、連絡先など)、事前に広報担当者に原稿を見せることは実際にはあります。
見せたら見せたで、広報担当が、
・「この見出しは気に入らないので変えてください」
・「この部分の表現をこう直してください」
・「これについては書いてもらっては困ります」
とか、原稿内容について色々と注文をつけてきたりするんですよね。
「だから原稿を事前に見せるのは嫌なんだよ!!!(怒」
これが、記者・編集者の心の叫びです。心当たりのある方、くれぐれもご用心ください。