広報PRパーソンに向けた推薦書
新人広報パーソンのための広報いろは。

広報PRパーソンに向けた推薦書

~36年のベテラン広報パーソンが伝授!~
広報PRパーソンに向けた推薦書

ベンチャー企業・スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

新年度が始まり、しばらく経って、新人の皆さんも仕事に慣れ始めた時期かもしれません。そんな皆さんに、“広報PRのプロ”を目指すための書籍を紹介いたします。

基礎的知識が習得できる書籍とは…

まずは、広報PRの専門書を最低10冊は読んで下さい。昨今、様々なテーマで広報PRパーソン向けの書籍が刊行されています。大きく二つに分けられます。

一つ目は、「広報PR業に携わったPRパーソンの著書」。広報PRパーソンの全般的な仕事を理解するうえで、有益な書籍です。私の広報PRの基礎習得は、山見博康氏。新人時代に研修も受講した経験もあります。

今でもバイブル的書籍は、『広報・PR実務ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター)です。この他にも多く執筆されています。

2020年に『この1冊ですべてわかる 新版 広報・PRの基本』(日本実業出版社)として、改訂版が上梓されました。よりグレードアップしています。基本となる広報知識から令和時代の広報PR術までカバーされています。

次に、弊社代表・野澤の『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)です。最新のメディア事情にマッチした、広報PR戦術論を分かりやすく解説した書籍です。

●番外編
広報PRパーソンの前に一人の社会人です。社会人の基本を知るうえで話題の書があります。ライフネット生命保険株式会社の創業者・岩瀬大輔氏の『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)です。“社会人は最初の1年で決まる”ビジネスルールの定番本として、新人だけでなく多くのベテラン社員の方も読み、ベストセラーとなっています。

社会人マナーから仕事への取組み方、コミュニケーション法まで大変分かりやすく解説しています。

もう一方は、「メディア出身者の著書」です。こちらは、広報PRにおける情報提供の受け手側の考え方・視点が理解できます。どのような情報を欲しているのか。またプレスリリースのテクニカルポイントなども習得できます。

一番のお勧めは、以前仕事もさせて頂いた池上彰氏です。特に『新聞の読み方』(祥伝社)はお薦めです。

元・読売新聞記者の尾関謙一郎氏『メディアと広報』(宣伝会議)は、広報になったばかりの方にはケーススタディが理解でき、経験を積んだ方には「あるある~」といった共感をしながら、日頃のメディアとの関係性を見直せる書籍です。

次に、元・日本経済新聞記者の松林薫『「迷わず書ける記者式文章術」(慶應義塾大学出版会)は、プレスリリースなど広報資料の文章作成術が学べる書となります。

最後にお勧めしたいのが、ジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長・浜田敬子氏の『働く女子と罪悪感 「こうあるべき」から離れたら、もっと仕事は楽しくなる』です。浜田さんは、元朝日新聞出身で、2014年に女性初のアエラ編集長となられた方です。その頃から色々とお世話になっています。

本書は、メディア業界で均等法世代の著者が、女性がいかに働きにくい社会であるか。苦手な警察取材を避けていた朝日新聞社支局時代から、週刊朝日、AERA編集部時代。そして、朝日新聞社を退社し、デジタルメディアBusiness Insider Japanの立上げに参画され、ニュースを追いかけ走り続ける、一人の均等法世代の体験記となっています。

私は、もう一つの読み方として皆さんにお勧めしたい理由があります。日頃、仕事で接している記者の方が、日々どのような心情で仕事をされているのかが、克明に描かれています。つまり記者の気持ちが理解できるという事です。記者も組織の一員であり、一人の人間であることが、改めてわかるからです。

広報PRパーソンは記者の方と接して、情報提供しています。その記者の方が、毎日どのような生活をおくり、どのような仕事に取組んでいるのか、想像したことはないかもしれません。新聞、雑誌、デジタルメディアについて、浜田氏を通じて、実際の仕事を理解でき、大変勉強になりました。

我々広報PRパーソンは、受け手側=記者の立場を正しく理解しているのか。会社・自己中心に、記者の方と接していないのか。改めて考えさせられた内容でした。ここ数年、私も記者の方や編集者の方から、スタートアップやベンチャー企業や、新興系PRエージェンシーの広報PRパーソンの方によるトラブルや問題点について、話を聞く機会が増えている印象です。

ニュース性のない自社情報を提供して、掲載して欲しいと困らせていないか。掲載時期やスペースの指定、記事内容が意図と違うので変更して欲しいなど…。私達は、メディアとの良好なコミュニケーションを取ることも重要な役割となります。お互いの役割を尊重し理解することが、長きにわたりお付き合いできることに繋がります。

最後に、私から、皆さんにお知らせがあります。浜田敬子様に弊社の広報オンラインセミナーに登壇頂くことになりました。今回は浜田様から、広報PRパーソンの心構えやルールについて。また、メディアとの良好な関係を築くための基本的なスキルについて、解説頂きます。近々、弊社ホームページにてお知らせしますので、ぜひご確認願います。

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記事の執筆者
三上毅一
三上 毅一
シニアPRコンサルタント・書籍プロデューサー

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。

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【媒体研究】4大ビジネス誌を攻略する
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