テレビ番組のディレクターに刺さるプレスリリースを作るには

PR会社 ベンチャー広報の野澤です。

「テレビ番組から取材を受けたいのですが、うまくいかなくて。」
企業の広報ご担当の方から、こんなボヤキをよく聞きます。

詳しくお話を伺うと、そういう広報担当者の多くは、プレスリリースを送るだけで、テレビ番組の関係者に直接会うことをしていません。

この連載で何度も書いていますが、テレビに露出したいのなら、まずは番組ディレクターと会って話をしなければ始まりません。

その詳しい方法については、今まで何度か書いているので今回は省略します。

今回のテーマは、
「番組ディレクターと直接会っているのに、取材にならない」
この場合の解決策です。

実は、うまくいかない原因は、皆さん、ほぼ同じです。

結論からいうと、持参する資料(プレスリリース等)の内容が悪い。
これに尽きます。

ふつうの広報マンは、新聞や雑誌、WEB媒体に送っているのと同じプレスリリースをテレビ番組に対しても使っています。
これでは成功率はあがりません。

文字で表現する媒体(新聞、雑誌、WEB等)と、映像で表現するテレビ番組は、全く別モノと考えましょう。

従って、持参する資料も、テレビ用に別の資料を作るべきです。

テレビ番組向けの資料づくりのポイントは大きく3つあります。

1、企画テーマ/切り口を明示する

自社の商品やサービスを紹介する、いわゆるストレートニュース用のプレスリリース/報道用資料は、テレビのディレクターには刺さりません。

放送される番組には、視聴者を意識した「企画テーマ」が必ず存在します。
「切り口」「ストーリー」と言いかえてもいいでしょう。
企業の情報を報道してもらうには、これらを必ず書いてください。

本来、これを考えるのが、番組制作スタッフの仕事なのですが、それをこちらで考えてしまうわけです。

ただし、文字で長々と書いてはいけません。
A4に大きめの文字を使って数行で表現しましょう。

2、ビジュアル重視の体裁にする

写真や図を多く、文字は少なめに。
極端にいえば、写真をならべて、そこにナレーション風の説明を書き加えるくらいでもかまいません。
その番組用の絵コンテを作って持ち込んでいる広報マンもいるくらいです。

3、周辺情報をリサーチして提供する

当然、企業一社の商品だけでは、番組が成立しません。
したがって、制作スタッフの代わりに番組制作に必要となるあらゆる情報をこちらで調べて提供することも必要です。
例えば・・・

  • 他の取材先(トレンドが語れる専門家や類似・競合の商品、ロケ地など)
  • 世の中の傾向がわかる統計データ
  • その商品や業界に関する他のテレビ番組の報道状況

いやはや、テレビ番組へのアプローチって、本当に大変ですね。
でも、露出に成功すれば、広報PRの効果は絶大です。

どうせやるなら、本気でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

執筆者
nozawa2
株式会社ベンチャー広報 代表取締役 野澤直人
20代でビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上の取材を経験。その後、当時無名だった某ベンチャー企業で広報部門をゼロから立ち上げ、同社在籍中の8年間で朝日新聞、週刊ダイヤモンド、ワールドビジネスサテライトをはじめ毎年100~140件のマスコミ露出を通じて同社のブランディングに貢献。その実績とノウハウをもとに、業界でも珍しい、中小ベンチャー企業専門のPR会社を設立。プレスリリースに頼らない画期的な手法で、多くの企業の広報活動を支援している。