PR会社は中小ベンチャー企業を客だと思っていない!?

PR会社 ベンチャー広報の野澤です。

私は中小ベンチャー企業の広報担当の方に対して、広報活動はできるだけPR会社に外注せず自社で内製化することをおすすめしていますが、それは自分自身の苦い経験がもとになっています。

10年以上前のことですが、私が某ベンチャー企業に入社し、ゼロから広報部門の立ち上げを任されたときのことです。当時、広報の経験が全くなかった私は、外部のPR会社サポートしてもらいたいと考え、いくつかのPR会社さんに声をかけて、ご提案と見積りをお願いすることにしました。

私が驚いたのは、その費用の高さです。
ほとんどの会社の見積りが月額60万円以上、高い会社だと月額100万円以上で、しかも、年間契約が条件なので、年間の費用が700~1200万円くらいかかることになります。

当時、私がいた会社の年商はやっと2億円に手が届くかどうかという企業規模だったので、広報PRにそんな予算をかける余裕はありません。また、提案された内容もベンチャー企業のニーズとはかけ離れた大企業向けのものだったのです。そこで、私はPR会社への業務委託をあきらめ、ゼロから全て自分一人で広報業務を行うことにしました。

私は前職で雑誌の編集者=マスコミ側にいた経験があったので、なんとか短期間で広報の仕事を身につけることができましたが、もしそうでなかったら、成果を出すまでかなり時間がかかっただろうと思います。

もうひとつ、印象に残っているエピソードがあります。

以前、私がPR会社の社員だった時に個人的に親交のあるベンチャー企業の社長からお仕事の相談を受けたときのことです。

当時そのベンチャー企業はまだ創業して間もなく資金的にも余裕がなかったため、月額30万円の3ヵ月契約でなんとかお願いできないか、という依頼でした。その社長にとって、それは決して安い金額ではなかったはずです。

この案件について社内に持ち帰って相談したところ、当時の上司はこう言いました。「そんな安い仕事は受ける必要ないから。受注するなら月額60万円以上にして。」

私は本当にがっかりしました。
でもそのPR会社が特別なわけではありません。世の中にある名の知れたPR会社は、基本的に上場している大手企業がクライアントであり、お金のない中小ベンチャー企業は客だと思っていない、と言っても過言ではないのです。

中小ベンチャー企業を応援するPR会社がないなら自分で作るしかない、ということで、私は今の会社を立ち上げました。コンサルティングだけでなく、無料セミナーや個別相談、その他ツールなどを通じて、中小ベンチャー企業の広報活動を支援しています。

マスコミ広報は大企業のためのものと思われがちですが、本当にそうでしょうか。

サイバーエージェントの藤田晋社長が、ブログでこんなことを書いているのを見かけたことがあります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(一部抜粋)
1999年、創業1年くらいの時に、
東洋経済のベンチャークラブという
雑誌で「注目の起業家100人」と
いうような特集で1番に取り上げて
もらって、そこから勢いづいた経験があります。

それを見た他メディアから更に取材が
増えて、人材採用や資金調達、営業活動、
他社との提携などにも好影響が出ました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やはり、
大企業に比べて資金力や信用力に劣る中小ベンチャー企業こそ、広報PRを活用して会社を伸ばすべきだと思います。

執筆者
nozawa2
株式会社ベンチャー広報 代表取締役 野澤直人
20代でビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上の取材を経験。その後、当時無名だった某ベンチャー企業で広報部門をゼロから立ち上げ、同社在籍中の8年間で朝日新聞、週刊ダイヤモンド、ワールドビジネスサテライトをはじめ毎年100~140件のマスコミ露出を通じて同社のブランディングに貢献。その実績とノウハウをもとに、業界でも珍しい、中小ベンチャー企業専門のPR会社を設立。プレスリリースに頼らない画期的な手法で、多くの企業の広報活動を支援している。

-->