2019/05/27

STEP1 : 報道分析[広報PRの5ステップ]

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

『広報PRの5ステップ』のSTEP1、『報道分析』についてご紹介いたします。

自社に興味関心があるマスコミ関係者を探し出す

効果的な広報活動を行う上で重要なことは、

『誰に情報を伝えるか』

ということです。

マスコミ関係者であれば誰でもいいかというと、それは違います。

例えば、
金融を担当している記者に、化粧品の新製品情報を提供しても、全く興味を持たないでしょう。例えばあなたがIT企業の広報担当者なら、その分野を担当しているマスコミ関係者をまず探すところから始めるべきです。

海外留学会社の広報をしていた時の面白いエピソードをご紹介いたします。

その会社は、
新サービスを開発したため、販売を開始することになりました。

広報担当の私に課せられたミッションは、

『この新サービスを日本経済新聞に報道してもらうこと』

でした。

駆け出し広報マンだった私は、
広報のノウハウ本を読んで見よう見まねでプレスリリースを書き、日本経済新聞社の編集局にFAXで送ってみましたが、

全く反応なし。

どうしたら取材が取れるか真剣に考えた結果、

当時の私は一つの仮説にたどりつきまました。

「もし、日経新聞の編集部に海外留学担当の記者がいれば、今回の新商品に必ず興味を持ってもらえるはずだ。」

新聞社には多数の記者がいますが、それぞれ何らかの担当分野を持ち、そこを中心に取材活動を行なっています。

ただ問題は、
どうやって海外留学担当の記者を探すかです。

当然ながら、
どの記者が何の分野を担当しているかなんて、世の中どこにも公開されていません。

そこで私は、
過去の日経新聞を1年分、すみからすみまで目を通しました。

すると、
海外留学の記事がいくつか掲載されているではありませんか。

もちろん自社の記事ではなく、
競合他社や業界動向などに関する記事です。

その中には署名記事(注:記事の最後にそれを書いた記者の名前が記載されている記事)もあります。

これらを集めて分析すると、
非常に面白いことがわかりました。

なんと、
海外留学について記事を書いている記者は、

全て同じ名前の記者だったのです!

この人が海外留学担当の記者に違いないと私は確信し、その記者宛に恐る恐る電話をかけてみました。

その時のやり取りはこんな感じです。


私:
「A(※フルネーム)記者、いらっしゃいますでしょうか。」

記者A:
「はい。私がAですが。どのようなご用件ですか?」

私:
「実はAさんが以前書かれた海外留学の記事を拝見して、お電話しました。」

記者A:
「私の書いた記事を読んで頂いたのですね。ありがとうございます。」

私:
「実は私、海外留学の会社で広報をしているものなのですが、この度、新しいサービスを開始する予定でして。もし、Aさんにご興味頂けるようでしたら、情報提供したいのです。」

記者A:
「なるほど。私の担当は学習塾なのですが、海外留学も私の取材の守備範囲です。その新サービス、どんな内容か簡単に教えてもらえますか。」


このように話が進み、その後取材が成立。

数日後、
日経新聞本誌朝刊にその新サービスの記事が大きく掲載されました。

『海外留学の話題は、海外留学を担当している記者に情報を提供すれば、取材になりやすい。』

聞けば当たり前のことですが、
これを意識して広報活動を行なっているPRマンは実は多くありません。

まずは、
過去のマスコミ報道を調査分析して、皆さんの会社や商品サービスに興味を持ってくれそうなマスコミ関係者をリストアップすることから始めましょう。

野澤直人
 

 


 
 
 
以下、広報PRセミナーのご案内です。

 

新聞のデジタル化に対応した広報できてますか
ネット時代に全国紙記者から選ばれる広報担当とは


 
 
インターネットが出現して以来、メディア環境は大きく変化しています。デジタル時代だからネット媒体向けのWEBPRだけをやっておけばいい?紙媒体は時代遅れ?もしそう思っているならあまりに短絡的と言わざるを得ません。

デジタル時代といえども、いや、デジタル時代だからこそ実は「新聞」が重要なのです。新聞の報道はWEBやテレビなど他の媒体に波及しやすいという特徴があります。テレビ報道・情報番組の要=情報源は新聞です。テレビキャスターや報道記者も、毎日の取材源として全国紙の新聞をかかさずチェックしています。報道関係者にとっても、PRパーソンにとっても新聞がすべての基本なのです。これは今も昔も変わりません。

最近、新聞関係者の方から「DF」(ディーエフ)という言葉をよく聞きます。Digital First(デジタルファースト)の頭文字をとったものです。ここ数年、新聞各社とも、紙面よりも電子版にスクープを報道させる傾向が増えています。朝刊のスクープが、既に前日の夕方から深夜に電子版ですでに報道されていることがあります。これがデジタルファーストです。
このように、全国紙の新聞(朝日、読売、毎日、産経、日経)は今、大きな変革期をむかえています。私たちPRパーソンは、こうしたメディアの変化を敏感とらえ、それに合わせた広報活動をしなければなりません。

そこで今回、朝日新聞社様にご協力頂き、デジタル時代における新聞報道や組織の変化、取材になるプレスリリースのポイント、記者とのコミュニケーション・企画提案のやり方などについて講演をお願いしました。ぜひこの機会に、朝日新聞の最新情報をキャッチアップすると同時に、ご自身の全国紙の新聞に対する広報活動について見直してみてはいかがでしょうか。

<講師プロフィール>
朝日新聞 円山史氏
2010年に朝日新聞へ入社。名古屋本社報道センター→津総局→北海道報道センターと転勤し、2016年に東京社会部へ。名古屋、津では高校野球や警察、札幌では警察や行政取材を担当。東京社会部では、荒川、葛飾、足立区など東京東部エリアの取材や、教育関係の取材を担った。特に教育関係では、取材対象は学校や大学、研究機関、民間企業にNPOと幅広かった。2019年5月から人材戦略本部付。

<セミナーコンテンツ>

  • 朝日新聞本紙と朝日新聞デジタルの編集体制について
  • デジタル時代の新聞の読み方・使い方
  • 新聞報道がテレビ報道に波及した事例とその仕組み
  • 記者からみた「上手いプレスリリース」とは
  • プレスリリースが記事になった事例をもとにポイントを解説
  • 記者は取材先はどうやって探している?
  • 広報の上手な企業の事例について(記者とのコミュニケーションの取り方など)
  • 新聞は経済面や社会面だけではない。●●面、●●面を狙え
  • 知ってますか?記者、デスク、編集委員、論説委員の違い
  • 広報担当が知っておくべき新聞社内の専門用語

新聞のデジタル化に対応した広報できてますか
ネット時代に全国紙記者から選ばれる広報担当とは

<セミナー概要>
日時: 2019年9月12日(木)14:00~15:30(受付開始 13:30)
会場: 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID
   (東京メトロ永田町駅4番出口より徒歩3分)
定員: 先着30名
特典:朝日新聞デジタル2ヶ月分の購読
料金: 8,000円(税込)

※セミナー当日「逆襲の広報PR術」(野澤直人・著)をお持ちいただいた方(Kindle版含む)は、5,000円(税込)で参加できます。
※セミナー会場での書籍の販売はございませんので、事前にご購入をお願いいたします。
※料金には朝日新聞デジタル2ヶ月分の購読料が含まれています。
※参加費は、当日受付にて現金でお支払いいただきます。
※領収書の宛名は、お申し込み時にご記入いただいた名義とさせていただきます。
 

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