2019/06/19

取材記事の事前確認は、百害あって一利無し

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

こんな記事を見かけたことがあります。

- - - - -

取材記事は発表前に確認させてください」時代遅れな広報パーソンに物申す。

特に大きな企業だと、インタビューをする際に「広報確認」が必須だったりするんですよね。
「インタビューするのはいいですが、まずはできあがった原稿を見せてください。あと画像素材もすべて。広報に確認します」的な。これがライターとしては非常にだるい。先方に何の悪気はなくても、げんなりします。

~(中略)~

だいたい考えなしで「万が一なにかあったらまずいから」くらいの理由で確認しようとするんですよね。繰り返しですが、人件費の無駄です。あと、不信をばらまくことで、関わる人のモチベーション削いでます。

~(中略)~

基本的にぼくが取材記事を書くときは、原則的に確認を行いません。ぼくはジャーナリストではないですが、本来取材とはそういうものであるとも思います。

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まず、結論から申し上げます。
 
取材記事の事前確認を、
記者やライター、編集者に求めるのはやめましょう。

私は、
百害あって一利なしだと思っています。

広告原稿とは異なり、純粋な取材記事というのは、
「取材を受けた側は、掲載前に原稿内容をチェックできない」

というのが大原則です。

  • 「いや、そうはいっても、こちらの気に入らない記事が出たら困るから」
  • 「間違った記事がでたら、上から怒られるのは自分だし」
  • 「社長が事前に原稿内容を見たいっていうんですよ」

など。

広報担当として、いろいろ事情があるのはわかります。
それでも、取材記事の事前チェックはやめたほうがいい。

理由は簡単で、
「マスコミに嫌われる」からです。

例えば、
ごり押しして、無理に原稿の事前チェックをさせてもらえば、そのときは、自分たちの思い通りの記事が掲載できるかもしれません。

でも、おそらくその記者やその媒体からは、二度と取材してもらえなくなるでしょう。

仮に、ノーチェックで多少気に入らないニュアンスの記事が掲載されたときとしても、、、

記者・編集者から嫌われる方が、
広報的なダメージははるかに大きいのです。

マスコミ関係者の間でも、けっこう噂になります。

「あの会社、広報が事前に原稿見せろとかうるせーから取材しない方がいいぜ」

結果的に、
あなたの会社はどこからも取材してもらえなくなります。

ただし、報道色の強い新聞と異なり、
雑誌の場合は、逆に編集者の方から掲載前に

「原稿をお送りしますので、修正点などあれば教えてください」

といって、原稿を事前に見せてくれることがよくあります。

でも、これを真に受けてはいけませんよ。
実は落とし穴が待っています。

この時に広報として大切なのは、
「出来るだけ赤字(=修正)を入れない」ことです。

媒体側が求めているのは、
社名や氏名、固有名詞、電話番号、住所など事実関係の確認です。

ここを勘違いしている広報がとても多い。

形容詞やてにをはを含め、
元原稿が真っ赤になるほど、修正することは絶対にやめましょう。

私も雑誌の編集者としてマスコミにいたからわかりますが、こういったことをする会社は、二度と取材をしたくなくなります。

マスコミはなぜここまで、取材原稿の事前チェックや修正を嫌うのか。
それはただ単に、面倒だからではありません。

マスコミの世界には、「編集権」という言葉があります。

取材原稿を事前に検閲して、
取材元の都合の良い内容に修正するのは広い意味ではこの編集権の侵害にあたります。

だから、
マスコミは拒否反応を示すのです。

取材記事の事前確認をごり押ししてくる広報担当に対して、マスコミの人は心の中でこう思っています。

「広報のくせに、編集権のことも知らないのか。このど素人が、、、」

広報にたずさわる人間であれば、
編集権の概念をきちんと理解した上でマスコミに対して正しい振る舞いをしたいものですね。

 


 
 
 
以下、広報PRセミナーのご案内です。

 

『ニュース番組の違いは「組織」を見ればわかる』
元テレビ朝日・テレビプロデューサーがわかりやすく解説


 
 
こんにちは。ベンチャー広報の長崎です。

「テレビ番組から取材されたいのですが、どうしたらいいでしょうか」
これは広報担当者の方からitadakuく最も多いご相談のひとつです。

まずやるべきことは、
テレビ番組を実際に視聴して、取材されたい番組の報道内容をしっかり分析することでしょう。

ですが、一流の広報マン、PRパーソンを目指すなら、それだけでは不十分です。

例えば、テレビのニュース番組・情報番組といっても、放送される時間帯によって、

  • 「狙っている視聴者のターゲット」
  • 「取り上げられやすいネタ」
  • 「コンタクトすべき相手(テレビ局のスタッフか、制作会社か等)」
     
    などが大きく異なります。

これらの番組特性を深く理解することではじめて、テレビ番組に対してより効果的な広報活動ができるようになるのです。

そこで今回、
民放キー局など、TV外でも幅広く活躍するテレビプロデューサーを講師にお招きし、

  • 「朝の情報番組」
  • 「昼のワイドショー」
  • 「夕方のニュース番組」
  • 「夜の報道番組」

の違いについて、わかりやすく解説してもらうセミナーを再度企画しました。

この企画は、今年の6月に実施しましたが、受付開始直後、あっという間に定員に達し、当日には「非常に質の高い内容に満足した」という声を多数いただきました。そして、セミナー再演のリクエストを多数いただいたことから、今回の講演を実現しました。

<セミナーコンテンツ>
地上波のニュース番組は「朝」「昼」「夕方」「夜」「ストレート」の5種類。
この5種類で「組織」「ニュースの作り方」「好きなネタ」は全く違う。

  • 「朝」「昼」「夕方」「夜」それぞれのニュース番組のコンセプトの違いとは
  • 朝のニュース番組の組織体制は、制作会社主導の●●●制
  • 昼のニュース番組が狙っている視聴者ターゲットを理解する
  • 夕方のニュース番組の特集は●●●●●が多い
  • 夜のニュース番組を狙う場合、コンタクトすべき相手とは
  • 番組によってこんなに違う「ネタを提供すべき時期」
  • 「今話題のインターネット放送局」が求めているニュースとは?

ぜひこの機会に、テレビ番組の制作現場についての知見を深めてください。
それが広報担当者としてのレベルアップにつながるのは間違いありません。

【本企画の参加者特典】
名刺交換していただけるよう、講師にご快諾いただきました。

<講師プロフィール>

テレビプロデューサー 鎮目博道氏

92年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなどを始め海外取材を多く手がける。また、AbemaTVのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、放送番組のみならず、多メディアで活動。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルのメディアとしての可能性をライフワークとして研究、記事を執筆している。

『ニュース番組の違いは「組織」を見ればわかる』
「AmebaTV」を立ち上げた、テレビプロデューサーがわかりやすく解説

<セミナー概要>
日時: 2019年10月10日(木)14:00~15:30(受付開始 13:30)
会場: 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID
   (東京メトロ永田町駅4番出口より徒歩3分)
定員: 先着50名
料金: 8,000円(税込)

※セミナー当日「逆襲の広報PR術」(野澤直人・著)をお持ちいただいた方(電子書籍含む)は、5,000円で参加できます。
※セミナー会場での書籍の販売はございませんので、事前にご購入をお願いいたします。
※参加費は、当日受付にて現金でお支払いいただきます。
※領収書の宛名は、お申し込み時にご記入いただいた名義とさせていただきます。
 

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