2019/12/03

間違いだらけのメディアキャラバン

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

マスコミ関係者にアポイントをとって面会し、取材の依頼をする活動を「メディアキャラバン」といいます。受け身ではない「攻めの広報」をやろうとする場合、メディアキャラバンは必要不可欠です。

ただ、巷にあふれる広報関係の書籍やセミナーでは、「メディアキャラバンが重要」といいつつも、その具体的な手法やノウハウが説明されることはほとんどありません。

その結果、わざわざマスコミから嫌われるような、間違ったメディアキャラバンをしているPRパーソンが見受けられます。

では、
「本来あるべき正しいメディアキャラバン」
とは、どんなものか。

事前準備

忙しいからといって、何も準備をせずキャラバンにいくPRパーソンが結構いますが、これはいかがなものかと思います。

必ず、
「訪問する相手の媒体が過去にどんな報道をしているのか」
をしっかり調べてから行きましょう。

間違いだらけのメディアキャラバン

これはPRパーソンとして、最低限の礼儀です。

テレビ番組なら、その番組のWEBサイトで、直近の放送内容をチェックする。

雑誌も同じくWEBサイトで、過去数ヶ月分の特集くらいは把握しておく。もちろんバックナンバーにも目を通した方がベターです。

新聞の場合、面会する記者が過去にどんな記事を書いたのか、その記者の署名記事を過去1年分くらい集めて読み込んでください。

その上で、当日持ち込むPRネタを、相手にどんな切り口で説明したら効果的か、自分の中でイメージトレーニングを繰り返しましょう。

キャラバン当日

未熟なPRパーソンがやってしまうよくある間違いは「喋りすぎる」ことです。

間違いだらけのメディアキャラバン

記者相手に、自社商品の魅力をこれでもかとまくしたてるPRパーソンがいますが、実は相手からするとうんざりなんです。

これは、私が以前、編集者をしていたときの実感です。

こちらからの売り込みは面会時間の3割くらいにおさえて、7割は、相手のお話し伺うよう心がけましょう。

特に、初めて会う相手であれば、
情報収集に力点を置くべきです。例えば相手が新聞記者なら、以下のような情報を聞き出せるか否かが、その後、その方と良いお付き合いができるかどうかの決め手となります。

  • その記者の担当分野
  • その記者がいる編集局の組織体制
  • 最近の興味関心事
  • 担当している連載コーナー
  • 次に書こうとしている取材テーマ
  • 日頃の行動パターン(出社時間や帰宅時間、1日の取材件数、いつ原稿を書いているのか)
  • いつなら(電話で)コンタクトしても迷惑でないのか
  • その記者の過去の経歴(どんな部署を歴任してきたのか)
  • 1日に何枚くらいプレスリリースを見ているのか
  • プレスリリースをもとに取材することはあるのか
  • どんなリリースなら取材したくなるのか
  • プレスリリースを送付するならFAXがいいのかメールがいいのか

訪問後

実は、できるPRパーソンとダメPRパーソンのもっとも大きな違いは、キャラバン後のコミュニケーションにあります。メディアキャラバンに行って、取材にならないと、その後、連絡を取らないPRパーソンがほとんどです。その後に連絡がこない方のお気持ち、考えたことはありますか?

私も以前マスコミにいたからイメージできますが、おそらく、こう思われているでしょう。

<記者の心中>
「忙しい中、時間を作ったのに、取材しないと言ったらナシのつぶて、、、結局、PR会社とか企業広報の担当って、自分のことしか考えてない、、、自己中な連中なんだよね、、、」

メディアキャラバンは断られてからがスタートなのです。

キャラバンしたときに、記者の興味関心や取材テーマ、担当分野をヒアリングしておいたことが、ここで活きてきます。せっかくご縁ができたのですから、自分の担当しているPR案件に限らず、相手の記者が欲している情報を積極的に提供しましょう。もちろん、それ自体はすぐに自分のメリットにはなりません。

しかし、それを2度3度と繰り返すことで、徐々に信頼関係ができてきます。相手の記者に貸しを作れます。まずは与えることから始めるのです。

そうすればあなたは、相手の記者にとって、
「自己中心的なPRパーソン」ではなく、
「有益な情報を提供してくれる、信頼できるパートナー」
になれるはずです。

間違いだらけのメディアキャラバン

そこではじめて、
「自分の担当しているこのネタを取材して欲しいのですが、、、」
といえば、取材になる確率も当然高くなるでしょう。こういう良好な関係のマスコミ人脈を多く持っていることが、PRパーソンの真価だといえます。

メディアキャラバンは、目先の成果に固執せず、ひとつひとつ丁寧に!

これが、マスコミ人脈を作る第一歩なのです。

野澤直人

 


 

  • [ベンチャー広報・メールマガジン]のご登録(無料)はこちら

スタートアップ専門のPR会社・ベンチャー広報が、10年以上の歳月かけて培ってきた広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。

・「ゼロから広報PRを学びたい」
・「広報担当者不在の企業でこれから広報PR領域を強化していきたい」
・「PRコンサルタントとして独立(または転職)のためのスキルを身に付けたい」

とお考えの方は、[ベンチャー広報・メールマガジン]をご登録ください。
 
 


 
 
以下、広報PRセミナーのご案内です。

「週刊SPA!」元編集・「bizSPA!フレッシュ」編集長に聞く、週刊誌・WEB媒体に取材してもらうコツ

日時: 2020年1月16日(木)13:00~14:30(受付開始 12:30)
会場: 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID

「bizSPA!フレッシュ」編集長 詠祐真氏との名刺交換も可能です 。ぜひご参加ください。
 
 


 
 
今回のセミナー講師は、「bizSPA!フレッシュ」編集長の詠祐真様です。

雑誌「週刊SPA!」の編集を経て「bizSPA!フレッシュ」編集長になられたご経験を元に、サラリーマン向け週刊誌や20~30代向けWEB媒体が求める情報から取材してもらうためのコツまで具体的にお話し頂きます。また この機会に、SPA!編集部が運営する複数のWEB媒体(「bizSPA!フレッシュ」「女子SPA!」「HARBOR BUSINESS Online」)についても理解を深めましょう。

当日、講師との名刺交換も可能です 。ぜひご参加ください。
 

「週刊SPA!」元編集・「bizSPA!フレッシュ」編集長に聞く、週刊誌・WEB媒体に取材してもらうコツ

日時: 2020年1月16日(木)13:00~14:30(受付開始 12:30)
会場: 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID
   (東京メトロ永田町駅4番出口より徒歩3分)
定員: 先着40名
料金: 8,000円(税込)

※セミナー当日に「逆襲の広報PR術」(野澤直人・著)をお持ちいただいた方(電子書籍含む)は、5,000円(税込)でご参加いただけます。
※セミナー会場での書籍の販売はございませんので、事前にご購入をお願いいたします。
※参加費は、当日受付にて現金でお支払いいただきます。
※領収書の宛名は、お申し込み時にご記入いただいた名義とさせていただきます。
※同業者(PR会社)の社員・関係者の方はお申込みをご遠慮ください。

お申し込みはこちら

 
<セミナーコンテンツ>

  • 「週刊SPA!」(紙媒体) と 「日刊SPA!」(WEB媒体)の編集体制
  • 「bizSPA!フレッシュ」「日刊SPA!」「女子SPA!」「HARBOR BUSINESS Online」の違いとは
  • 「bizSPA!フレッシュ」の特徴と取り上げやすいネタ
  • 「bizSPA!フレッシュ」で中小ベンチャー企業・スタートアップが狙うべきコーナーとは
  • 週刊誌編集者の1日、1週間、1ヶ月の行動パターン
  • 編集部との適切なコミュニケーションの取り方。メール?電話?面談?
  • 編集者とライターの役割分担は?どちらにコンタクトした方がいいの?
  • FacebookやTwitterを使ったコンタクトは有効?
  • そもそもプレスリリースって見てます?
  • 週刊誌が記事にしやすいプレスリリースと押さえるべきポイント
  • 取材先ってどうやって探しているの?
  • その他

 
<講師プロフィール>

詠祐真 (ながみ・ゆうま)
1990年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、扶桑社に入社。
雑誌「週刊SPA!」の編集を経て「bizSPA!フレッシュ」編集長に。
朝日新聞のウェブメディア「DANRO」などに寄稿。
twitter:@ikanocchi
 
 


 
マスコミへの広報活動をする中で、20~40代の比較的若い層にリーチしたいと思った時、媒体選びに困った経験はありませんか。

新聞の読者は50歳以上が7割と高齢化しており、テレビ視聴時間は若年層ほど短く高齢層になるほど長いといわれています。WEB媒体やSNS以外で、若者にリーチできるメディアは多くありません。

そんな中、広報として注目すべきは扶桑社が発行する「週刊SPA!」でしょう。

30~50代のサラリーマンから圧倒的な支持を得ている発行部数11万部の総合週刊誌です。また近年では、「週刊SPA!」 から派生した20代ビジネスマン向けのニュースメディア「bizSPA!フレッシュ」、アラサー女性向けの「女子SPA!」など、WEB媒体にも力を入れています。

男女問わず、20~40代くらいの比較的若い層に対して、生活者向けの情報を発信したいなら、扶桑社が発行・運営するこれらのメディアは広報として絶対に外せません。

そこで今回は、新卒で扶桑社に入社し「週刊SPA!」の編集を4年経験された後、2018年に「bizSPA!フレッシュ」編集長に就任し現在もご活躍中の詠祐真様を講師としてお招きしました。

総合週刊誌の編集者の視点から、取材になるプレスリリースのポイント、編集部とのコミュニケーションの取り方等について、具体的なお話が聞ける貴重な機会です。 また、扶桑社が運営する複数のWEB媒体(「ESSEonline(エッセ オンライン)」「カラふる」)について理解を深める場でもあります。
 

※同業者(PR会社)の社員・関係者の方はお申込みをご遠慮ください。

お申し込みはこちら