2020/05/11

こんな広報担当はマスコミから嫌われる!? 取材を受けた後に注意すべきこと

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

「こんな広報担当者は嫌いだ!」

親しくしている全国紙の記者さんとの歓談で、時々話題になるテーマです。興味深いのは、広報担当者が記者に不快感を与えるのは、「取材後が多い」という事実です。

「取材前の準備」や「取材を受ける時の注意点」について書かれた広報関連書籍やマニュアルは多いのですが、意外と「取材を受けた後、どうすべきか」について解説しているものはあまりありません。

つまりここが、広報担当者にとっての「落とし穴」なんですね。

記者の本音・その1

「取材の後、いつ記事になるかしつこく聞いてくる広報担当者はうざい。」

これがなぜ嫌がられるかというと、記事掲載の権限が記者にはないからです。記者が書いた原稿を、いつ、どのくらいの大きさで記事にするかは、記者ではなくその上司であるデスクの権限であり、デスクは記者が書いた原稿をボツにすることもあります。

「いつ記事になるかって聞かれても、オレにもわかんないんだよね。困るなー」
というのが記者の本音ですから、過度な掲載の催促は禁物です。

記者の本音・その2

「掲載前に原稿を見せろとうるさい。見せたらみせたで、記事内容に口出ししてきて、やたら修正を求めてくる会社は本当に困る。」

取材して記事を書いてもらうのは、お金を払って広告を出すのとは違います。記事の場合、編集権は媒体側にあり、原則、取材を受けた側が掲載前に記事をみて、修正依頼を出すことはできません。

広報担当者はそれをわかっていても、その上司や社長が、
「なんで事前に記事をみれないの?なんとかしろよ!」
などと言ってくるケースはよくあります。

広報担当者も組織人ですから、上司や社長の指示には逆らえません。つらいところですね。

そんなときの裏技をひとつお教えしましょう。

例えば、日本経済新聞の場合、事前に記事を見せてくれることはほぼ100%ありませんが、お願いすれば、記者が掲載前の原稿を電話口で読み上げてくれることがあります。

記者も誤報は出したくないので、それくらいは配慮してくれるのです。

記者の本音・その3

「記事の掲載後にクレームを言ってくる、訂正文を出せと要求してくる広報担当者(あるいはその会社)とは二度と付き合わない。」

私も以前、雑誌の編集をしていたのでわかりますが、これは本当に嫌われるのでやめましょう。

たまに広報関連の本を読んでいると、
「掲載された記事に誤りがあれば、直ちに文書で抗議しましょう」
と書いてあるものもありますが、百害あって一利なしなので、絶対に行わないでください。

WEB媒体ならまだしも、新聞や雑誌などの紙媒体やテレビは、クレームを言ったところで、記事や放送になったら修正は不可能です。

とはいえ、誤報への対応こそ、広報マンの真価が問われます。誤報を書かれたときこそ、その記者と関係性を深めるチャンスなのです。

誤報が発覚したら、まずその記事を書いた記者に、
「先日取材して書いて頂いた記事ですが、この部分が事実と違いますよ。」
とやんわり指摘してあげましょう。これは記者に対する思いやりです。

自分の書いた記事が間違っているのを知らないままでは、その記者さんがかわいそうですからね。かつ、謝罪や訂正は一切求めない。ここがポイントです。

そうすると、記者側の心理としてはこうなります。
「しまった…(でも、教えてくれてありがとう。以後気をつけますね。)」(言葉にはしないと思いますが。)

こうなれば、しめたものです。

広報マンからすれば、これで、この記者さんにはひとつ貸しができたことになります。

「今回のことはいいのですが、また機会があれば取材お願いしますね。」
と言っておけばOKです。

次回、多少ニュース性が劣る話題での取材をお願いしても、なんとか記事にしてくれるかもしれません。ぜひ、記者の本音を理解して、取材が終わった後こそ、適切な対応を心がけましょう。

野澤直人

 


 

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1999年立命館大学卒業 フジテレビアナウンサー・フリーのキャスターとしてとして17年半にわたり、ニュース・情報番組を伝え続ける。フリー転身後に企業の広報・PR戦略を担当するコンサルタントを手掛けるOFFICE HASEGAWAを立ち上げ、今まで50社近い企業の顧問として活躍。「実際にニュースにする広報」として、誰もが知る大手広告代理店も相談・依頼をするパブリシティ戦略の第一人者。

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主催:株式会社ベンチャー広報

代表取締役 野澤直人
20代でビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上の取材を経験。その後、当時無名だった某ベンチャー企業で広報部門をゼロから立ち上げ、同社在籍中の8年間で朝日新聞、週刊ダイヤモンド、ワールドビジネスサテライトをはじめ毎年100~140件のマスコミ露出を通じて同社のブランディングに貢献。その実績とノウハウをもとに、業界でも珍しい、中小ベンチャー企業専門のPR会社を設立。プレスリリースに頼らない画期的な手法で、多くの企業の広報活動を支援している。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

 

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株式会社ベンチャー広報は、創業から10年間で中小・スタートアップ企業に特化して300社以上の広報PR活動をサポートしてきました。その中でPRコンサルタントに蓄積されてきた独自の中小ベンチャー企業向けPR手法を、次世代に還元していく場が「ゼロイチ広報」です。

 


 

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スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。