サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田 隆さま

サイクラーズ株式会社

代表取締役 福田 隆さま

サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田 隆さま

循環し続ける経済環境を実現するサーキュラーエコノミーを目指してリサイクル事業を運営しているサイクラーズ株式会社。現在はサイクラーズグループ(旧名 東港金属グループ)として、6社のグループ会社とともに「真に効率のよい循環型社会の構築」に向けて歩みを進めています。

グループ会社の中で最も歴史のある東港金属株式会社は、1902年に創業した伸銅品と非鉄金属地金の問屋をルーツとしており、120年以上も金属資源のリサイクルに向き合い続けてきました。
長い歴史をもつ老舗企業でありながらも、最近ではAIやITを積極的に活用するベンチャー企業としての顔も持ち合わせています。

そんなサイクラーズ株式会社が、どのような経緯で広報活動に取り組むことになったのか。
ベンチャー広報の活用法も含めて、代表取締役の福田 隆さまに伺いました。

ITを活かした新規事業の開始を契機に広報活動を強化

サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田 隆さま

当社が広報活動に積極的に取り組むことになった最も大きな理由は、リサイクルにまつわるITを活用した新規事業(ReSACO)の立ち上げです。

業界紙への広告出稿などはしていたものの、これまで当社が取り組んできたリサイクル事業は、一貫してBtoBビジネスなので、広告効果がなかなか得られないこともあり、いわゆる広告はほとんど活用していませんでした。

そこから、IT事業を新しく始めることになりましたが、今まで全く取り組んだことが無い分野ですし、ビジネスモデルにBtoCの領域も入ってくる。。
今までも広報活動については、業界誌に取材してもらうなどは積極的に取り組んでいたのですが、それを一般誌に広げていきたいと考えた時にどうしたら良いかというのがわからなかったんです。

どのように事業を訴求すべきか、広報活動をすべきかがわからず頭を悩ませていたタイミングで、弊社の社員がベンチャー広報のセミナーに参加したことをきっかけに、その後打ち合わせを経て、契約をし、広報活動に本格的に取り組むことになりました。

契約後、日経新聞の報道を初獲得

契約して最初のタイミングで「メディアラウンドテーブル」を実施しました。これまで一度も経験がない施策でしたが、今まで関わりがあった業界紙だけでなく、一般紙の記者にもお越しいただき、結果として日本経済新聞の取材を獲得することができました。

実際に、我々が当時ローンチしたばかりの「ReSACO」というスマホアプリのリリース記事が掲載されたことで、数十件ものアプリダウンロードや会員登録に繋がりました。

これまでメジャーな一般紙に取り上げてもらうことはなかったため、広報による露出の効果を強く感じた瞬間でした。

また、日経新聞以外にも共同通信社の取材を獲得していただいた時には、取材記事が各都道府県の地方紙に載り、各地の同業者や業界団体からの反響が非常に大きかったです。
新しいサービスに対しても、各県の協会などでの話のとおりが早く、信頼を得やすかったように感じています。

社内への影響としては、社員のモチベーション向上にも広報活動は寄与していると考えています。シンプルに「テレビに出ている会社で働いている」という露出による効果もありますし、工場で働いている社員に対しての取材があれば、より一層「頑張ろう」と思ってくれる社員は多いはずです。

こうした自社を誇れる気持ちが蓄積するのは、人事面でも効果的だと捉えています。

ベンチャー広報だからこそできた実績づくりと知見の蓄積

サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田 隆さま

また、2018年から広報活動を継続してきましたが、広報担当の人を雇ったとしても、自分たちだけでこれだけの成果を出すことは難しかったと思います。
はじめは、記者との関係づくりや自社の売り込み方はもちろん、そもそもどういうメディアがあるかもわからない状態でしたので、プロに頼れる環境は大変ありがたかったです。

しっかりと実績を出しながら我々自身も知見も溜めることができているのは、ベンチャー広報というパートナーと広報活動に取り組んでいるからこそだと考えています。

特に、一番満足しているポイントは、継続的かつ実直に成果を出し続けていることです。

メディア露出を定期的に獲得しているだけでなく、最近では私以外の社員がメディアに出る機会も増えてきました。当初、メディアに露出するのはほとんど私でしたが、より弊社のことを多面的に知ってもらえるようになったと感じています。

その他にも、弊社が掲げるビジョンに対してベンチャー広報が保有しているノウハウやメディア人脈を活用し、戦略的かつ的確に動いてくれる点は大変評価しています。

高度なリサイクルを実現できるリサイクラーとしての認知を得るために

サイクラーズ株式会社 代表取締役 福田 隆さま

2050年に向けて、温室効果ガス実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す環境業界において、弊社を含む多くの企業が、大手企業を中心にSDGsの一環として、リサイクルに取り組むことが増加しています。
このようなリサイクルは、一社だけで実行されることは稀であり、リサイクラーと呼ばれるパートナー企業との協力が必要です。

私たちは、このリサイクラーの中でも、「高度なリサイクルを一緒に実現するパートナー(仲間)」としての地位を確立していきたいと考えています。
そのために、新しい技術の開発に積極的に取り組んでおり、広報活動を通じて、「サイクラーズなら、高度なリサイクルでもスマートに解決できること」を示し続けたいと考えています。

また、サーキュラーエコノミーやリサイクル、サプライチェーン等に詳しくない人はたくさんいます。そういった人たちに対しても、ワクワクするような最新の技術やテクノロジーをメディアを通してシンプルにわかりやすくアピールすることで、幅広く関心を高めていけるよう今後も広報活動に積極的に取り組んでいきます。