ミクステンド株式会社 広報兼事業開発 尾髙 文香さま

ミクステンド株式会社

広報兼事業開発 尾髙 文香さま

ミクステンド株式会社 広報兼事業開発 尾髙 文香さま

TimeRexや調整さんなど、日程調整の支援を軸にサービスを提供しているミクステンド株式会社。同社は株式会社リクルートホールディングスが2006年に立ち上げた「調整さん」と関連事業を引き取る形で2018年に創業しました。

北野社長は2014年にリクルート社でインターンとして「調整さん」の開発に携わります。そこから日程調整の魅力に引き込まれ、フリーランスを経て、ミクステンド株式会社を立ち上げました。調整さんの月間利用者数は、現在では400万人を超えています。

また、2020年にはビジネスシーンの日程調整に特化した「TimeRex」をリリース。リリース後3年で、利用者が14万人を超えるほど急成長しているサービスです。

こうした様々な日程調整サービスを提供しているミクステンド社が広報活動を行っている理由や弊社サービスの活用法について、広報兼事業開発の尾髙 文香さまに伺いました。

「認知拡大」と「想いの伝達」に向けて広報活動を本格化

ミクステンド株式会社 広報兼事業開発 尾髙 文香さま

広報には大きく2つの理由からずっと取り組みたいと考えていました。

1点目はプロダクトの認知拡大です。当社は「カレンダーから日程候補を探し、メールに間違えないように書き写して相手に伝える」という従来のアナログな日程調整をデジタル上で効率化できるサービスを提供しています。

例えば、当社のTimeRexというサービスでは、GoogleカレンダーやOutlook予定表とリアルタイムに相互連携することで、アナログでやっていた日程候補のリストアップから予定登録までを自動化できます。

そして、より多くの方にこの価値を知っていただくために、基本的な日程調整機能は完全無料で使用できる設計になっています。しかし、日程調整サービスを知らない方や効果が分からない方がまだ多くいらっしゃるのも事実です。

だからこそマーケティングとは異なる第三者視点からのアプローチとして「広報」が必要だとなりました。

2点目の理由は、日程調整そのものや提供しているプロダクトに対する弊社の想いをより多くの人に知ってほしかったためです。

弊社代表の北野は、大学時代のインターンで日程調整ツールに携わり始めました。そこから大学を中退してフリーランスになっても、その事業に携わり続けるなど、日程調整に対して熱い想いを持っています。

こうした想いをユーザーの皆さまに知っていただくことで、その考えに共感していただけたり、当社のサービスを好きになってくれたりするのではないかと思ったのも理由の一つです。

ベンチャー広報なら 課題を包括的に解決できる

ベンチャー広報と契約する以前は、内製で広報活動を行っていました。しかし、ゼロからのスタートということもあり、メディアリレーションの構築に大苦戦しました。

途中から知見のあるフリーランスの方に協力を仰いだのですが、あくまでアドバイザーという位置づけだったこともあり、主導する弊社側の知見不足で持続的に成果をあげることができませんでした。

そこから改めてパートナーを探すことになります。

PR会社はとても高額なイメージがあったため、サービス内容や金額が分かりやすかったベンチャー広報のみ問い合わせを行い、フリーランスへの業務委託と並行して検討しました。

最終的にベンチャー広報に決めたポイントは、広報の戦略策定から企画立案、メディアリレーション構築まで、当社が課題に感じていたステップを包括的にお願いできたからです。また、会社やプロダクトの信頼度を上げたいベンチャーに特化した広報ノウハウを持っている点も高評価でした。

広報の効果が「ユーザー」「求職者」「取引先」のすべてに

ミクステンド株式会社 広報兼事業開発 尾髙 文香さま

メディアへの露出が格段に増えたことで大きく3つの効果がありました。

まず、対ユーザーの観点では、当社のサービス開発への想いに共感して、新しくサービスを活用いただくケースが増えたことです。例えばTimeRexでは「誰でも使えるシンプルで簡単なデザインと操作性」を大事にしていますが、「そこを決め手に選びました」というお声が多くなりました。

次に、対求職者(採用)でも効果が出ています。広報記事から当社の設立背景を知り、そこから興味を抱いて、面談・面接に進んでいただく方が増えました。カジュアル面談は週に10〜20件ほど行っており、広報活動を本格化する前より件数は増加していることから一定の効果があったと考えています。

最後に対取引先では、定例ミーティングの中で「この記事見ましたよ」とカジュアルに話していただくことが増えましたね。当社のことをより深く知ってもらえることで、良い関係性を築きやすくなりました。

第三者視点と 自社社員のような主体性

弊社で広報を担当しているのは私のみですが、広報専任というわけではなく事業開発も兼務しているため、実質1人未満で回していることになります。

実際、大半の広報業務はベンチャー広報にお願いしており、当社の広報社員のように動いていただいているので、工数面でも大変助かっています。

当社の社員のように、自社を深く理解しながら主体的に動いてくださるのはベンチャー広報を活用する大きなメリットの一つだと思います。実際、「気軽に相談できて一緒に考えてくれるチームメイト(仲間)ができた」という感覚で、とても頼りにしています。

また、広報の専門家として当社では気付けない広報ネタや自社の魅力を発掘してもらえるのもありがたいですね。
導入直後のキックオフミーティングの中で、当社の経営戦略やサービスへの想いなどを深くヒアリングしてもらう機会がありましたが、その内容をもとに第三者視点から当社の魅力の切り口をご提案いただいたり、最近ではお花見シーズンにあわせた意識調査のご提案をいただきました。

他にも、代表の北野のバックグラウンドを話す取材の中で、「もっとプロダクトを作る裏側の話をしたほうがいい」などのフィードバックも助かりました。結果として取材に深みや面白みが出てきていると思います。

社内の視点だけでは、凝り固まった一つの見せ方しかできなかったと思いますが、客観的なプロの視点があったからこそ、見せ方の幅が広がったのはとても良かったです。

さらに以前内製していたときは、「とにかく自分が動いてどうにかしよう」と、広報コミュニティの様々な勉強会に参加して記者との関係構築を図ろうとしたり、ブログでの発信の仕方を模索し続けたりしていましたが、なかなか成果に繋がらず、悪戦苦闘の日々でした。

その頃と比べると、今の広報体制は大きく変化し、成果も段違いです。自分一人で抱え込むのではなく、より深い知見をもつプロに勇気を出して相談することも大切だなと痛感しました。

日程調整サービスの便利さをより多くの方に知ってほしい

ミクステンド株式会社 広報兼事業開発 尾髙 文香さま

今後の展望としては、日程調整の分野を引き続き拡大していく予定です。まだまだ日程調整サービスの便利さを知らない人がいるため、日程調整をする人・受ける人の双方にストレスが無いことを伝えていきたいです。

また、現状のサービスでは、全ての日程調整のパターンに対応できているわけではないので、機能アップデートも継続して進めていきます。

広報面では競合サービスが多いこともあり、ベンチャー広報にはこれからも広報戦略の策定から実行まで伴走支援いただけることを期待しています。