プレスリリースの書き方を学ぶおすすめ書籍・3選

プレスリリースの書き方を学ぶおすすめ書籍・3選

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

僕は仕事で何か新しいことを始める時、まず本を読んで情報をインプットします。例えば、僕がYouTubeチャンネルを開設したとき、1週間でYouTube関連の書籍を10冊以上読み倒しました。

同じテーマについて複数の本を読むことが重要です。ひとりの著者が書いた本の内容だけを信じて鵜呑みにすると、そのテーマへの理解が偏り、正しい知識が身につきません。

プレスリリースについて学ぶ時も同じです。少なくとも3冊、できれば5冊以上、別の著者が書いた本を読んでください。

複数の本を読むと色々な気づきがあります。3人以上の著者が同じく主張している内容は、そのテーマにおける、業界で確立された原理原則です。

一方、著者によってバラバラな主張をしている部分もあります。これはその著者独自のノウハウやメソッドです。

今回は、僕が過去に読んだ数十冊のプレスリリース関連本の中から、本当におすすめできるものを厳選して3冊ご紹介します。

ベーシックで基本的なもの、実践的・実用的なもの、本質がわかるもの、変化球的なものと、バラエティに富んだラインナップにしました。その方が、プレスリリースというものを多角的・立体的に理解できるからです。

「メディアを動かすプレスリリースはこうつくる!」著者:福満ヒロユキ

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まずはオーソドックスなものから。

プレスリリースアドバイザーの福満ヒロユキさんが、リリース作成のノウハウを具体的に紹介した一冊です。

PRネタやストーリーの作り方から媒体選定、本文・タイトルの書き方、メディアへのアプローチ方法まで、これを読めば、プレスリリースの基本がひととおり理解できます。文体も柔らかく読みやすいので、広報の初心者におすすめ。

単なる理論書ではなく、著者自身の経験に基づいた具体的なアドバイスが随所に散りばめられていて、現場ですぐに使える実践的な内容になっています。

特徴は、中小零細企業に寄り添った内容になっていることです。事例として実際のプレスリリースが紹介されていますが、その多くが社員数名の無名企業。

大企業と中小企業では、プレスリリースの基本は同じでも、ネタの選び方や訴求ポイント、書き方、送付方法など、実務面ではかなり違いがあります。

この本で紹介されている、中小企業ならではのテクニックや裏技はスタートアップやベンチャー企業でも応用可能です。

「新 プレスリリース道場」著者:井上岳久

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月刊『広報会議』の人気連載「実践!プレスリリース道場」を書籍化したものです。大企業から中小企業まで実際に成功した37本のプレスリリースを題材にしながら、リリースの書き方を学ぶことができます。

この本の特徴は、豊富な実例とプロの視点による具体的かつ詳細なアドバイスです。

著者の井上さんは、入館者数減少に悩む横濱カレーミュージアムを、年100回以上のイベントと週2〜3回のリリースを配信する独自のPR理論で大成功に導いたことで有名な広報パーソン。10万本以上のリリースに目を通し、170社以上のリリースについて取材を重ねてきた、プレスリリース研究の第一人者と言われています。

お手本となるリリースの実物がそのまま掲載されてますので、文章はもちろん、ページ構成やレイアウト、ビジュアル要素も参考にできます。A4変型と大きめでカラーの書籍なので、Kindleなどデジタルではなく、ぜひ紙の現物で購入してください。

日本の武道や芸事は、先生や師匠から基本の「型」を教えてもらい、その「型」を”真似る”ことから”学び”は始まります。つまり、初心者はまず「型」を身につけることが大事ということです。これはプレスリリースでも全く同じ。

ただし、間違った「型」を身につけても意味がありません。マスコミ報道につながった”正しい型”のプレスリリースを37本もまとめて見られること自体が、この本の価値だと思います。

広報初心者の方は、この本に掲載されているリリースを真似ることから始めてみてください。

「プレスリリースはラブレター:テレビを完全攻略する戦略的PR術」著者:野呂 エイシロウ

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タイトルが秀逸です。「プレスリリース」の本質をひとことで見事に表現しています。

この本の冒頭で、野呂さんは
・プレスリリースはラブレター、読み手はたったひとり。
・同じ書面を多くのメディアに出すのだからと不特定多数に向けた文章を書いてしまいがちですが、その読み手はたったひとりなのだと考えて書いた方がいい。
とおっしゃってますが、僕も全く同意見です。

広報の重要な仕事のひとつは、記者や編集者など、マスコミの中の人を口説いて、自分の会社を取材してもらうことです。

その秘訣のひとつに「広報担当者の熱意」という要素があるんですが、これを勘違いしている人が非常に多い。

・FAXでプレスリリースを送った後「届きましたか?見てもらえましたか?」と何度もしつこく確認の電話をする。
・電話でプレスリリースの内容を一言一句、長々と説明する。
・相手の媒体のこともろくに調べず、とにかくたくさんの媒体に連絡する。

こういった行為は一見、熱心そうに見えますが、実はマスコミ側からは「この広報ウザいな」と嫌われています。

「広報担当者の熱意」はどのように発揮すべきか。

幻冬舎の見城徹社長がまだ駆け出しの編集者だった頃、石原慎太郎氏とどうしても仕事がしたくて、石原氏の著作『太陽の季節』と『処刑の部屋』を全て暗記し、石原氏に初めて会いに行った時に目の前で全文暗誦してみせた、というエピソードをご存知でしょうか。

これを企業広報の仕事に置き換えるとこうなります。
・取材して欲しい媒体のバックナンバーには全て目を通して内容を把握する。
・取材して欲しい記者や編集者が特定できているなら、その人の書いた過去記事を全て読む。
・取材して欲しい記者や編集者が書いた新しい記事は全て読んで感想を送る。

これって、恋愛も同じです。好きな人ができたら、まずその人のことを知りたいと思うじゃないですか。趣味は?好きな食べ物は?良く行く場所は?などなど。LINEで送る文面ひとつにもかなり気を遣いますよね。

相手のことを深く理解した上で、その相手に合わせて最適なコミュニケーションをとる。これが正しい熱意の表し方です。

広報の「取材してください!」は、恋愛の「好きです!付き合ってください!」と同じ。恋愛に例えれば、まさに「プレスリリースはラブレター」ですよ。

ラブレターを同じ文面で不特定多数に送りまくる人なんていませんよね。不誠実すぎます。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人