「広報」という仕事の本質とは
CEOブログ

「広報」という仕事の本質とは

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

今回は僕なりに「広報」という仕事の本質について、深掘りしたいと思います。広報の初心者はもちろん、すべてのPRパーソンに知ってほしい、重要なポイントを3つに整理しました。

広報の役割

広報担当者は企業の中でどんな役割を担うのでしょうか。イメージしやすいのは、プレスリリース作成やマスコミの取材対応ですよね。それ以外にも、企業ブログやSNSの運用を担当することもありますし、採用関連イベントや展示会、CSR活動イベントの企画・運営など、広報の仕事は多岐にわたります。

また、社内広報をメインでされている方は、社内報やイントラネットを活用して、社内の情報発信を行い、部署間のコミュニケーションの調整役にもなることもあるでしょう。これらの業務はもちろん大切です。しかし、これらは広報の手段であり、表面的なことにすぎません。

広報の仕事の本質は、社内外の関係者やステークホルダーと良好な関係を築き、企業としてのメッセージを発信することです。広報担当者は情報の収集から分析、発信までを計画的かつ持続的に行い、企業の意思決定やブランド価値を支える「司令塔」としての役割を担います。

広報のやりがい

プレスリリースや取材対応、社内外での情報発信において、広報はまさに企業の「顔」として表舞台で活躍します。これも大きなやりがいです。ただ、広報のやりがいは、それだけにとどまりません。

情報を発信するだけではなく、社内外からの意見や社会の動向を把握し、それを企業の戦略や活動に反映させる。あまり知られていませんが、これも広報の重要な役割です。実際に、新規事業の発表や社会的なイメージ改善、リブランディングなどの発信から得られるステークホルダーの意見は、今後の顧客対応や戦略立案に影響を与えます。

日本広報学会では「広報の業務は、組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。」と定義づけています。

つまり、広報は企業のブランドに影響を与える「顔」として機能するだけでなく、社内外から収集した情報を事業や経営に反映し、意思決定を促す役割も担うわけです。会社の経営判断に影響を与える「ウラ」の役割、いわば「情報参謀」としての立ち位置にある広報は、組織の成長に大きく貢献できます。自身の仕事が自社の未来を左右する、これも広報という仕事の大きな醍醐味です。

広報に必要なスキル

広報というのは、方向性が異なる多様な能力が要求される難しい仕事です。主に、戦略立案、ライティング、コミュニケーションの3つの能力が求められます。

1、戦略立案

広報のストーリーやキーメッセージを作り込み、どのメディアにどんな切り口で情報提供すれば、マスコミに取材してもらえるのか。広報にとって、PR戦略の立案能力は不可欠です。

また、世の中にどんなメディアがあり、それぞれどんな特性をもっているのか。さらには、マスコミ関係者の思考回路や行動特性も含めて、メディアについての深い理解が必要となります。

2、ライティング

広報には、わかりやすく、かつインパクトのあるプレスリリースを、短時間で書くことが求められます。オウンドメディアを執筆したり、SNSで情報発信をすることもあるでしょう。

また、PR会社で広報の仕事をする場合、クライアントに対する業務報告書や新規で顧客を獲得するための企画書の作成も必須業務です。いずれにしても、広報担当者には、高いライティング能力が求められます。

3、コミュニケーション能力

よく練られたPR戦略、ユニークな広報ストーリー、完成度の高いプレスリリース、これらがあっても、それがマスコミ関係者にきちんと伝わらなければ、報道を実現することはできません。広報担当者は、記者や編集者とメールや電話、対面でコミュニケーションをとり、取材や報道を実現するのが仕事です。

時には、面識のない相手に電話をして、自社の情報を売り込むといった、飛び込み営業のようなこともしなくてはなりません。これらを実行するには、かなりレベルの高いコミュニケーション能力とフットワークの軽さが必要です。

このように広報は、頭を使う企画職、手を動かす事務職、足を動かす営業職という、方向性の異なる3つの能力が必要になります。

まとめ

「広報」という仕事の本質はこの3つだと思います。

1、広報は企業の意思決定やブランド価値を支える「司令塔」である。
2、広報は「情報参謀」として経営に貢献できる。
3、広報には、企画・事務・営業、3つの能力が必要。

広報は企業のメッセージを社会に伝え、信頼を築く仕事です。そのやりがいは、会社の「顔」としてブランドを育て、人々とつながりながら企業の成長に貢献できること。また、広報に求められるスキルは、情報を正確に収集し、効果的に発信する力、そして周囲との信頼関係を築く力です。

今回解説したポイントを意識しながら日々の業務に取り組んでみてください。意識や視座を高めることで、仕事の質も変わってくるはずです。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人