「Yahoo!ニュース」に取り上げてもらう方法

「Yahoo!ニュース」に取り上げてもらう方法

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

「Yahoo!ニュース」が報道するのは大企業のニュースだけではありません。スタートアップやベンチャー企業にもチャンスがあります。

「Yahoo!ニュース」を攻略する上でまず知っておくべきはその媒体特性です。

原則的※に、他のメディアが取材・執筆した記事を転載する”二次メディア”である。これが重要なポイントになります。(※例外として編集部が取材・執筆する記事も一部あります。)

Yahoo! JAPANは、数百を超えるWebメディアと提携していて、毎日、数千本の記事が「Yahoo!ニュース」に提供されています。

それらの記事の中から、報道すべき価値のある記事を選び「Yahoo!ニュース」に掲載する。これが編集スタッフの仕事です。

つまり、Yahoo!ニュースの編集部には基本的に、自分で取材をして記事を書いている記者はいないということです。だから、編集部に直接プレスリリースを送ったり、取材のお願いをしてもほとんど意味はありません。

実際、Yahoo!ニュースでもこのようにアナウンスされています。
https://support.yahoo-net.jp/PccNews/s/article/H000006457

では「Yahoo!ニュース」に自社の記事を掲載するにはどうすればいいのか。答えはズバリ、「Yahoo!ニュースに記事を配信しているWebメディアに取材してもらう」です。

「Yahoo!ニュース」の構造を理解する

Yahoo!ニュースに記事を配信しているWebメディアのことを「ニュース提供社」といいます。

「Yahoo!ニュース・ニュース提供社」でググってみてください。このように、ニュース提供社の一覧を見ることできます。
https://news.yahoo.co.jp/media

まずは、ニュース提供社のWebメディアに自社の記事が掲載されるようにしましょう。そうすれば、その記事がYahoo!ニュースに転載※されて、結果的にYahoo!ニュースに自社の記事が掲載されます。※全ての記事が転載されるわけではありません。

しかし、Yahoo!ニュースに記事が掲載されただけで満足しないでください。やはり、広報として狙うべきは、「Yahoo!トピックス」、通称「ヤフトピ」への記事掲載です。一般的に、「ヤフトピ」と言われるのは、Yahoo!JAPANのトップページに掲載される、この部分の主要ニュースのことです。

皆さん、一度はご覧になった事ありますよね?
https://news.yahoo.co.jp/

「ヤフトピ砲」という言葉があるように、ここに記事が掲載されると大きな反響が期待できます。

ちなみに、「ヤフトピ」に掲載される8本の記事の掲載順には、一定のルールがあるのをご存知でしょうか?上には政治や行政、防災、経済といった「硬い」内容の記事が、下に行くにつれてスポーツやエンタメなどの「柔らかい」内容の記事が掲載されるんですね。

「Yahoo!トピックス」の攻略法

「ヤフトピ」に出るための第一段階は「Yahoo!ニュースに自社の記事を掲載する」ことです。このやり方は先ほど説明しましたので、皆さん大丈夫ですよね。まず、これが「ヤフトピ」に出るための最低条件になります。

その上で、第二段階は「Yahoo!ニュース」に掲載された記事の中から「Yahoo!ニュース」の「トピックス」に選ばれることです。
https://news.yahoo.co.jp/topics

この「トピックス」は8つのカテゴリ(国内、国際、経済、エンタメ、スポーツ、IT、科学、地域)に別れており、ひとつのカテゴリに記事が8本ありますので、8カテゴリ×記事8本=64本の記事が常時掲載されています。

そして最後の第三段階として、「トピックス」にある64本の記事の中から、8本の記事が選ばれて、Yahoo!JAPANのトップページに掲載されます。これがいわゆる「ヤフトピに記事が出た」というやつです。

Yahoo!ニュースに転載された数千本の記事の中から、最終的に選ばれた8本ですから、ヤフトピに記事が出るというのは本当にすごいことなんですね。

高校野球に例えるなら、「Yahoo!ニュースへの記事掲載」が地方大会への参加、「トピックスへの記事掲載」が甲子園への出場、「ヤフトピへの記事掲載」が甲子園での優勝です。

では、Yahoo!ニュースに転載・掲載された記事を、どうすれば「トピックス」や「ヤフトピ」に掲載することができるのでしょうか。

ここは残念ながら、広報が直接コントロールすることはできません。

この選別作業をしているのは、Yahoo!ニュースの編集スタッフです。彼らが、各記事のニュース性や閲覧数などを参考にしながら判断しています。

なので、広報ができるのは、Yahoo!ニュースの編集スタッフが「トピックス」や「ヤフトピ」に掲載したいと思う記事を、なるべく多くYahoo!ニュースに送り出すことだけです。

では、どんな記事が選ばれやすいのでしょうか。掲載基準の大きな柱は「公共性」と「社会的関心」と言われています。

具体的にはこの7点です。

・速報性、時事性、今日性(事実が起きてからの鮮度、タイムリーであるか)
・真実性、信頼性(虚偽が含まれていないか、信頼に足るか)
・新奇性(目新しいことか、珍しいことか)
・公益性(多くの人の利益につながるか)
・認知度(より多くの人が知っているか、関心があるか)
・表現力(内容が多くの人が理解できる表現か)
・品位(誰が見ても不快感を抱かないか、誰かを中傷していないか)

「Yahoo!ニュース」の攻略、ぜひチャレンジしてみてください。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人