紙媒体では、フリーの外部ライターとの人脈が武器になる

紙媒体では、フリーの外部ライターとの人脈が武器になる

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

マスコミは、正社員の記者、編集者の他に、フリーのライターなど、外部スタッフを多く使って媒体を制作しています。

「外部スタッフは所詮外注。社員と違って決定権がないから親しくしても意味がない」という人がいますが、これは大きな間違いです。フリーのライターや制作会社、リサーチ会社こそ、広報担当者にとって大きな力になります。

特に、ビジネス誌、女性誌、WEB媒体のライターさんたちは、ひとつの媒体専属であることは少なく、複数の媒体で記事を書いているのが一般的です。

例えば、美容ライターであれば、複数の女性誌で美容について書きますし、飲食をテーマに一般紙、ビジネス誌など様々な媒体で記事を書いている専門ライターもいます。

こうしたフリーのライターは一つの媒体で取材した情報を使い回して、他の媒体でも記事を書くということをよくやります。一度の取材で複数の媒体に原稿を書けば、少ない時間と経費で多くの原稿料を稼げるからです。ライターが持つこの“習性”を鑑みると自社の情報を複数の媒体に露出させることができます。

取材対応などを通じて、フリーのライターさんと知り合ったときには必ず、「○○さんは、他にはどんな媒体で記事を書かれているのですか」と聞いて、その情報をメモしておきましょう。

そして、その取材の記事が掲載された後に、掲載のお礼と称して連絡し、「今回記事にして頂いた話題ですけど、○○さんがお付き合いのある△△△(媒体名)か×××(媒体名)で、少し切り口を変えて記事を書いて頂けませんか」とお願いするのです。

ライターも面白い話題なら複数の媒体に書いて原稿料をより多く稼ぎたいですし、われわれ広報担当としてはメディア露出を増やしたいわけですから、win-winの関係が成立します。

また、ライターは当然ながら仕事で付き合いのある編集部の内情に詳しく、会食などを通じて親しくなれば、
「現在、編集部が求めているのはどんな情報か」
「今後、どんな特集企画を予定しているか」
など、正社員の編集者からは聞けないような重要な情報をライター経由でヒアリングすることも可能です。

媒体に対してプレスリリースを送付したり個別に取材依頼をしたりする際にも、編集部だけでなく、ライターにも同時にコンタクトして情報提供することで、取材になる確率がより高まります。

広報パーソンにとって、ライターさんとお付き合いすることは、様々なメリットがあるのです。より積極的に攻めるなら、取材が入るのを待つのではなく、こちらからライターさんを探しにいきましょう。フリーのライターさんは、ブログやFacebookで連絡先を公開している方も多数いらっしゃいます。自社と関連のあるテーマを専門にしているライターさんをネット検索で探して、ライターさんに直接連絡すれば、そこから取材になることもあります。

フリーのライターさんと知り合えたら、それは大きなチャンスなのです。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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