広報が自らトレンドを作り出すには
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広報が自らトレンドを作り出すには

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

先日放送されたTBSテレビ『王様のブランチ』の中で、当社が広報PRをお手伝いした企業が、2社同時に紹介されました。


[エンタメコンプリート 2020年下半期トレンド予想]

・サブスクグルメを紹介
「新しい生活様式」で注目されているサブスクサービスや非接触型店舗を紹介

https://www.tbs.co.jp/brunch/miniinfo/20200711.html


この事例をもとに「広報が自らトレンドを作り出す方法」について考えてみましょう。
マスコミ関係者は、報道価値を判断する上で2つの視点を持っています。

1. その事案単体でニュース性があるか
2. トレンドに沿っているか

1は例えば、世界初、日本一、オンリーワン、画期的…などの要素ですが、企業広報をする上で、そんなPRネタは多くありません。そのため、広報担当者が活用すべきは2の視点になります。

では、マスコミにとって「トレンドに沿っている」とは具体的にどういうことを指すのでしょうか?

新聞記者の世界にはこんな言葉があります。

「同じ現象が2回あれば『傾向』、3回なら『流行』、4回以上なら『社会現象』」

つまり、簡単に言えば、ひとつのテーマにそって複数の事実が同時多発的に起きている=「トレンド」なのです。

私が以前、雑誌の編集者をしていたとき、毎日100通以上届くプレスリリースの全てに目を通していました。

1本のプレスリリース単体で際立ったニュース価値のあるものは少ないですが、いくつかのプレスリリースから共有するテーマ(=企画の切り口)を見つけ出し、雑誌の特集にすることが多々あったのを覚えています。

元週刊朝日編集長の山口一臣氏が弊社のセミナーに登壇されたとき、こんなお話がありました。

「(広報担当者は)トレンドがなければ自分でつくるべし。こじつけでも何でもいいので類似事例を集めてトレンドにする」

『王様のブランチ』の事例に戻りましょう。

「神楽坂 翔山亭」「GREEN SPOON」「パンスク」「snaq.me」という4つのサービスが紹介されていますが、全てが新サービス(NEWなもの)ではないですし、世界初でも日本一でもありません。ぞれぞれ単体としてはニュース価値がそれほど高くないので、サービス単体で報道されるのは難しいでしょう。

しかし、この4つのサービスを「サブスクグルメ」としてまとめることでトレンド化し、afterコロナの新しい生活様式という文脈・背景で語ることによりニュース価値が高まり、結果、報道されています。

自社の商品・サービスの類似事例を集めるだけでなく、それらを社会背景と結びつけストーリーとして語るのも重要なポイントです。

自らトレンドを作り出す広報活動にぜひトライしてみてください。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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