マスコミ関係者から生の意見を聞き、アドバイスを受けるには?

マスコミ関係者から生の意見を聞き、アドバイスを受けるには?

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

ニュース番組の企画担当者に面会して、あるインターネット系の新サービスについて情報提供した時のお話しをご紹介させていただきます。

そのニュース番組は夕方放送で、視聴者は基本的に主婦ですから、当然、持ち込む情報も主婦が興味を持ちそうな切り口・視点で資料を作ります。

また、テレビの場合、紙媒体と異なりどう映像で表現するかが重要なので、
「取材してもらえれば、こんな面白い画(=映像)が撮れますよ」
という素材もいくつか事前に用意しました。

さらに、そのニュース番組の過去1ヵ月分の放送を全て視聴し、番組内でどんな企画が取り上げられやすいかも分析済みです。

これらの準備は、私に言わせれば当たり前のことですが、実は、ここまできちんと準備をしてマスコミ訪問する広報PRパーソンは少数派です。

事前準備をしてきたかどうかは、番組関係者と話をすれば、良くも悪くも全て相手に伝わります。そして、事前準備を怠れば「この人は真剣に仕事をしてないな」と見透かされて、番組関係者から軽くあしらわれます。

逆に、こちらの熱意が伝われば、普通はなかなか聞けないような、われわれにとって重要な情報を、番組関係者から教えてもらえることもあるのです。

例えば、本ケースの場合、こんな話を聞くことができました。

  • 主婦の中でも40代、50代、60代をターゲットにしているので、その人たち向けの情報が欲しい。同じ主婦でも若い人向けの情報はいらない
  • 番組の制作予算が少ないので、地方へ取材にいけない。関東近県で取材できるネタが欲しい
  • インターネットやパソコンに関する話題は会議で企画が通りづらい。(でもやり方はある)
  • 特集の場合、単にサービス内容の紹介とかではなく、人にフォーカスできる企画だと、その人のバックボーンや背景まで取材できるので尺(=放送時間)も稼げて番組が作りやすい
  • どんなテーマを放送するかは、番組内の班会議が不定期にあり、そこで通ったものが毎週水曜日のテレビ局の特集会議にかけられて決定する

これらの他に、同じ時間帯に放送している他局のニュース番組とで、取り上げる話題がどのように異なるかなど、貴重なお話が多々ありました。

本ケースでは、残念ながらすぐの取材にはならなかったのですが、番組側がどんな取材ニーズをもっており、どんなネタや企画なら会議が通りやすいかもわかりましたので、以降、同番組にアプローチする際の成功率を高めることができました。

広報PRの成功への近道は、
「マスコミ関係者の生の意見を聞き、アドバイスを受ける」

これに尽きると思います。

「自分はマスコミに知り合いがいないからそんなの無理だよ」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

今回ご紹介した事例も、お話を伺ったのは、飛び込みでアポをとってその日に初めてお会いした方です。重要なことは、アプローチする番組についてしっかりと調べ、事前準備をしてから訪問することです。

「あなたの作っている番組にお役に立つ情報を提供したい」

その想いが相手に伝われば、きっと番組関係者もあなたの味方になってくれますよ。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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