2021/02/26

PR会社に完全成果報酬で発注してはいけない、3つの理由。

社長ブログ

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

私が以前、事業会社で社員として広報を担当していたとき、どうしてもテレビから取材されたくて、あるPR会社さんに完全成果報酬でPR業務を発注したことがあります。でも大失敗しました。

完全成果報酬ですから、PR活動をしてもらうにあたり固定費は一切かかりません。実際にテレビから取材されて、番組が放送された後に、その放送時間や内容によって、報酬をお支払いするという契約です。

成果報酬の金額はちょっと高いけど(100万円~500万円くらい)、仮に成果が出なくても広報担当者の自分にとってはノーリスク。そのPR会社の担当の方は、テレビ局で番組制作ディレクターの経験があるとても優秀な方でしたし、期待に胸がふくらみました。

しかし、結果的には失敗で、1つもテレビ取材が入らず終わったのです。なぜうまくいかなかったのか。当時はよくわかりませんでした。

それからPR会社に転職し、その後、自分でPR会社を経営してみて、今はその理由がよくわかりますし、またこう断言できます。「PR会社に完全成果報酬で業務を依頼してはいけません」。その理由は3つあります。

1)成果報酬で仕事をするPR会社にはハズレが多い。

PR会社の料金体系の基本は、毎月決まった金額をもらって、継続的にサービスを提供するリテーナー契約です。

一方、成果報酬の契約というのは、PR会社からすると、お金がとれるかどうかわからない、リスクの高い仕事になります。評判の良いPR会社であれば、安定的に売上のあがるリテーナー契約で多数のクライアントをかかえていて忙しいですから、あえて、リスクの高い成果報酬型の仕事をする必要がありません。

つまり、完全成果報酬の仕事を受けるPR会社は、はっきり言って、仕事が少なくてヒマな会社なのです(全部ではありませんが)。そんな会社に仕事を依頼しても、成功する確率は低いですよね。

2)PR会社は、成果報酬の仕事を一生懸命やらない。

リテーナー契約をたくさん抱えていて、仕事が忙しいけれども、さらにがんばって、成果報酬の仕事を積極的に受けるPR会社もあります。そこでポイントになるのは、PRの仕事が労働集約型だということ。

PR会社からすると、業務に使えるスタッフの数と時間は限られています。そんな中で、毎月決まった金額を確実に支払ってくれるリテーナー契約の仕事と、時間をかけてもお金になるかどうかわからない成果報酬の仕事とどちらを優先するでしょうか。

当然、リテーナー契約の仕事が忙しければ、成果報酬の仕事は後回しになります。特に完全成果報酬の仕事は、「時間をかけずにちゃちゃっとやって、成果がでればラッキー」くらいの感じでやっているPRパーソンが多い印象です。

3)手間ばかりかかって、発注側も時間を無駄にする。

完全成果報酬の契約形態は、仕事を発注する事業会社にとってはノーリスクだからそれでもいい? 本当にそうでしょうか。

広報担当者がPR会社の担当者と打合せをする時間がかかりますし、場合によっては、広報担当者が自分でテレビ番組用の資料を作らなければなりません。さんざん手間と時間をかけたあげくに、結局成果がでなかった…。

これは企業側にとっても、一定の損失だと思います。その時間をもっと別の広報PR活動に使えたはずだからです。

結局、「タダよりより高いものはない」ということですね。(野澤の過去の失敗経験もふまえて)「PR会社に完全成果報酬で…」などと虫のいいことを考えず、自分の力で地道に広報活動に取り組みましょう。それが、最終的には成功への近道だと思います。

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株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由

私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

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株式会社ベンチャー広報は、創業から10年間で中小・スタートアップ企業に特化して300社以上の広報PR活動をサポートしてきました。その中でPRコンサルタントに蓄積されてきた独自の中小ベンチャー企業向けPR手法を、次世代に還元していく場が「ゼロイチ広報」です。