雑誌は「校了日」、テレビは「番組放送日」の直後が広報活動のチャンスです。

雑誌は「校了日」、テレビは「番組放送日」の直後が広報活動のチャンスです。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

他の記事で、新聞記者に電話でコンタクトするコツについて書いたところ、「非常に参考になった」という声をとても多く頂きました。

そこで今回はその続編として、雑誌の編集者やテレビのディレクターに効率良くコンタクトする方法をご紹介しましょう。

新聞の場合、平日の17時~20時の時間帯を狙って電話すると、記者本人と話ができる可能性が高いと説明しましたが、雑誌やテレビの場合、このコンタクトするタイミングが少々異なります。

雑誌の場合

「校了日」という言葉を聞いたことありますか?

週刊誌でも月刊誌でも、紙媒体は発売日から逆算して、この日までに雑誌の内容を全て確定して印刷を開始しなければならない、というデッドラインが厳密に決まっています。
これが「校了日」です。

この日までに誌面を完成させないと雑誌が発売できなくなりますから、校了日の直前や当日は、編集部は極度の緊張状態にあります。

ですから、間違ってもこのタイミングで編集部に電話をしてはいけません。
「うるせー!今忙しいんだよ!」と怒鳴られること必死です(笑)

逆に、校了日がすぎれば、編集者はホッと一息。
ここから次の企画を練ったり、編集会議を行ったりします。

ですので、編集者に電話で自社のネタを売り込むなら、この「校了日」直後がベストです。

月刊誌でも週刊誌でも、校了日というのはだいたい発売日の○日前と決まっていますから、これを事前に把握した上で電話してください。

テレビの場合

テレビ関係者に電話するタイミングの考え方は、基本的に雑誌と同じです。

情報番組やニュース番組は、生放送が基本ですが、この番組放送中、番組スタッフは番組進行やVTRの出し入れなど、非常に多くの作業をしており、かなりの緊張状態にあります。

雑誌の校了日と同じで、番組放送中はテレビ局には絶対に電話しないでください。
嫌われること間違いなしです。

放送が終わると、その日の番組内容に関する反省会が行われます。
電話でコンタクトするなら、この反省会終了後、つまり、放送終了の1,2時間後くらいがベストでしょう。

普段取材で外出しがちなディレクターも、放送直後だけはテレビ局の中にいる可能性が高いので、電話がつながる確率も高い。

なんなら、事前にテレビ局の近くであらかじめ待機した上で、番組終了後、程よいタイミングで電話し、何食わぬ顔で、
「実は今、近くにいるのですが、少しお会いできませんか」
とその場で面会アポを取るのもいいですね。

「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」ではないですが、マスコミ関係者と効率良くコンタクトするには、まず相手の内実を良く知ることが大切です。

「相手の立場に立って、適切なタイミングで電話をすることが成功の近道」
という原理原則を忘れないでください。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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