「横柄で威圧的な記者」「ソフトで愛想の良い記者」、どちらの取材を受けたいですか?

「横柄で威圧的な記者」「ソフトで愛想の良い記者」、どちらの取材を受けたいですか?

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

弊社のクライアント様が、某全国紙の記者から取材を受けたときの裏話です。取材しに来ていただいたのは、40歳前後(男性)のベテラン記者です。とにかく態度が横柄で「話を聞いてやる」といったように、常に上から目線の取材スタイルでした。

終始自分のペースを崩さず、
「は? それってどういうこと?」
「言っていることがよくわからないなあ」
「そんな話だけじゃ、記事にならないよ」
などと、威圧的な発言を平気で繰り返します。

聞くところによると、他ではこの記者と取材先が口論になったこともあるとか。クライアント様の社長には事前にそういう記者だという情報をお伝えしていたものの、それでも横に座っているこちらはヒヤヒヤものでした。。。

横柄な取材が、全国紙にでかでかと掲載!?

数日後、社長のインタビュー記事が全国紙に大きく取り上げられました。内容も非常にポジティブもので、社長はとても喜んでくれました。

ネタを面白くするのも、記者の腕次第!?

一見、広報泣かせで意地悪に感じるこの記者、実は、新聞社内では一目置かれるエース級の方なのです。その後も彼には何度もお世話になっていますが、取材先をうまく刺激し、いつも面白いネタを引き出します。実力のある記者は、大きく取りあげてもらうテクニックをしっかり持っているのです。

(一概には言えませんが、)一方で、ソフトで愛想の良い記者の場合、取材力が弱く、原稿を書く力も未熟で、新聞社内での評価も低い、取材を受けてもベタ記事にしかならない、ということがあります。

記者の仕事は、報道に値する価値のある記事を書くこと

面白い記事を書くために、あえて威圧的な態度をとったり、取材先が不快に思うのを承知で、鋭い質問する、というのは、取材テクニックのひとつなのです。

それを理解せず「君は失礼だな!」などと感情的になってしまうと、せっかくの企画が台無しになってしまうおそれがあります。横柄で威圧的な態度を取る記者にあたったときほど、広報担当者の腕が試されます。

広報担当者の仕事は、記者の実力を見抜くこと

記者の発言によって、現場が凍りつくような場合、うまくその場をハンドリングしつつ、心のなかでニンマリ「この記者は優秀かもしれない」と、願いましょう。

そんな時こそ、ベテラン広報担当として、真価が問われる瞬間なのかもしれません。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

記事の執筆者
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