スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。
「良いプレスリリースとは何か」
と聞かれたら、皆さんはなんと答えますか?
私が以前勤務していたPR会社に、プレスリリースにとてもこだわる先輩がいました。
リリースの書き方の基本に忠実で、文章や日本語は美しく、もちろん、誤字脱字なんてひとつもない完璧なリリースを作ります。
まさに、「プレスリリース職人」です。
ただし、残念なことに、その先輩が何日もかけて作成したリリースをマスコミに送っても、ほとんど取材が入らないのです。
そんな先輩を見て、失礼ながら私はいつも心の中で
「それって、意味がないのでは、」
と思っておりました。
大企業の広報出身者にありがちな話ですが(その先輩も大企業の広報出身でした)、リリースを書くこと自体が仕事になって自己満足してしまう人、結構多いです。
私は、プレスリリースを書いて送るのは、あくまで取材獲得のためのひとつの手段にすぎないと思っています。何十時間もかけてリリースを書いて、取材が1件もとれないなんて、私に言わせれば、それこそナンセンス。
極端に言えば、プレスリリースなんて書く必要ないんです。
リリースなしでも、記者や編集者に電話一本で取材がとれれば、そっちの方が絶対効率がいいですから。
ちなみに、
「良いプレスリリースとは何か」
と聞かれたら、私はこう答えます。
「結果的に、取材の入ったプレスリリースが良いリリースです」
私は以前、雑誌の編集者として、毎日何十枚、時には日に百枚以上のプレスリリースに目を通し、その中から取材に値する情報はないかをいつも探していました。
その経験から言えるのは、
「ありきたりのプレスリリースは読まれない」
ということです。
世の中には、基本に忠実で決まりきった書き方のプレスリリースがあふれています。
しかし、私は、リリースはもっと個性的であっていいと思います。
次に紹介するリリースはアイデアとユーモアがあったので、つい感心して読んでしまいました。
私が編集者時代に受け取った”非常識なプレスリリース”
- プレスリリースの内容が全て4コマ漫画で書かれている!
しかも絵がけっこう下手。 - プレスリリースが全部手書き。しかも細かい文字でびっしりと書かれてる!
読みづらいけど、書いた人の熱い思いが伝わってきます。 - プレスリリースに広報担当者の顔写真がデカデカと載っている!
その写真は女性で、しかも美人。
私は、プレスリリースの書き方にルールはないと思います。固定観念にとらわれず、自由な発想でプレスリリースを書いてみてください。きっとマスコミ人の心に刺さると思いますよ。