PR会社 ベンチャー広報の野澤です。
【ご報告】
拙著『逆襲の広報PR術』、3刷りの増刷がかかりました。
これも応援してくださる皆さまのおかげです。
いつもありがとうございます!
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こんな相談をよく受けます。
「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」
これまでは、
「まずは広報関連の書籍を5冊読んでください」
とアドバイスしていたのですが、
私の原体験を含め、これまでの経験と、
ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた私の著書『逆襲の広報PR術』、
「まずこちらを読んでください!」
と、アドバイスをするようになりました。
中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの一冊です。
『逆襲の広報PR術』(野澤直人・著)
私が広報初心者だったころは、
広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。
おそらく、
世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。
私の経験からいうと、
経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。
広報初心者の方でしたら、
関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。
本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。
ただ、
中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。
というのも、
書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。
『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。中小ベンチャー企業で広報PRをする上で役に立つ書籍という視点で以下に推薦図書をご紹介しますので、参考にしてください。
広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。
そして、
そこからが本当の勉強になります。
書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
中小ベンチャー企業の広報担当者向け推薦図書
<基本編>
この3冊を読んで頂ければとりあえず基本はOKです。平易でかつ、すぐに使える実務的な内容になっています。
- 『全部無料で宣伝してもらう、対マスコミPR術』(玉木剛/翔泳社/2010)
- 『儲かる会社はNewsづくりが上手い』(竹村徹也/実務教育出版/2004)
- 『実践!プレスリリース道場 完全版』(井上/宣伝会議/2016)
<応用編>
最初の2冊は『テレビPR』『戦略PR』に特化した内容です。残りの1冊は広報PRの大成功事例です。初心者にはやや難しい内容ですので、広報の実務をある程度経験してから読むと良いと思います。
- 『テレビであなたの商品・会社をPRするとっておきの方法』(吉池理/日本能率協会マネジメントセンター/2006)
- 『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』(本田哲也/アスキー・メディアネットワークス/2009)
- 『99.9%成功するしかけ キシリトールブームを生み出したすごいビジネスモデル』(藤田康人/かんき出版/2006)
<上級編>
いずれもかなり難解な本で、実務に直結する内容ではありません。ただし読むことで、広報PRに関する見識が深まります。プロ向けの良書です。
- 『ブランドは広告でつくれない 広告vsPR』(アル・ライズ、ローラ・ライズ、共同PR株式会社/翔泳社/2003)
- 『国際メディア情報戦』(高木徹/講談社/2014)
- 『ゲリラPR PR奇襲作戦』(マイケル・レビン/東急エージェンシー出版部/1995)
以上、ご参考まで。