転職市場で評価される広報・4つの特徴
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転職市場で評価される広報・4つの特徴

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

広報担当者の皆さん、今の会社、嫌だな、転職したい、と思ったことありませんか。どうせなら、自分の好きな会社で、好きな商品の広報をしたいですよね。

広報は専門職ですから、ひとつの会社に一生勤める必要はありません。むしろ、何度か転職して、複数の会社で広報の仕事を経験した方がプロ人材としての価値が高まります。転職を重ねることで年収が上がる場合も多いです。

しかし、世の中には、転職できる広報さんと、できない広報さんがいます。転職市場で評価される広報と、そうでない広報がいるということです。

この違いは何でしょうか?

結論。「スキル」「実績」「再現性」「マスコミ人脈」。
この4つを兼ね備えているのが、市場価値の高い広報担当者です。

1、スキル

僕が面接をする場合、まず最初にチェックするのは、広報としてのスキルや知識です。プレスリリースは書けるのか、メディアプロモートの経験の有無、PR戦略や企画立案の実績について質問します。

場合によっては、過去に作成したプレスリリースや企画書を提出してもらうこともあります。ライティングや企画立案の能力を判断するには、アウトプットした制作物を見るのが一番いいので。

「PRプランナー」の資格を持っていれば、それは広報の知識があることの証明なので、当然プラス材料。さらに、マスコミ、SNS、マーケ、経営についての質問をして、広報に関連する知識の広さや深さを確認します。

ただ、広報の経験者であれば、こうしたスキルや知識はあって当然です。一定レベルに達していなければ、その時点で、残念ながら不合格になります。

2、実績

スキルや知識は大事ですが、持っているだけでは意味がありません。

その武器を使って「どんな成果を出したのか」。そしてその結果「会社の経営にどう貢献したのか」。つまり、広報としての「実績」がより重要になります。

前提として実績はできるだけ定量的に、つまり数字などで具体的に示すようにしてください。

実績のひとつが「アウトプット」です。例えば、マスコミ露出の成果なら、報道件数は何件か、どの媒体にどんな内容で露出したのか。SNS運用であれば、増加したフォロワー数やエンゲージメントの数値など。

ただし、数値で示された成果について、その背景や難易度を理解した上で、正しく評価しなくてはなりません。

例えば、「前職で年間200件のマスコミ報道を獲得しました」というアウトプットが示されたとします。一見すごそうですが、それが有名な大手企業のBtoC商品であればどうでしょうか。

このケースで「その200件のマスコミ報道をどうやって実現したのですか」と質問すると、実は「何もしなくても毎日マスコミから勝手に取材依頼が来るので、それをさばいていただけです」みたいなことだったりします。

ひどい場合だと、メディアプロモートをPR会社に丸投げして自分は何もしてなかったのに、報道件数を自分の実績として応募書類に書いてくる候補者もいます。

数字としては正しくても、これでは詐欺です。

一方、「未上場の無名企業で、BtoBの無形商材の広報をやってました。PR会社は使ってません。マスコミ報道は年間10件しかなかったけど、ゼロからPRネタを考えて、自力でプロモートしてテレビ報道を実現しました」。

こういう広報担当者は、報道件数の実績は少なくても、優秀である可能性が高いです。

3、再現性

過去に大きな実績を出していても、それだけで即採用にはなりません。なぜなら、その人材のスキルや経験が、他の会社で必ず発揮できる保証はないからです。

転職市場においては、業界や会社が変わっても同じレベルの成果を出せる「再現性」が求められます。

だから、僕は面接で、過去の実績をどうやって出したのか、その過程を確認します。その人材が、再現性高く成果を出せるのかを判断するためです。

優秀な広報の場合、深掘りすれば、成果を出すための工夫や努力が必ずあったはずです。

ユニークなPR企画やアイデアを考え出した、メディアプロモートが上手だった、企画書が秀逸など、その人の広報としての具体的な強みもわかります。

ここで、注目すべきは「行動の量と質」です。

報道の実現や経営へのインパクトなどの成果は、広報担当者個人の努力で必ず出せるものではありません。色々な要素が入り組みますし、偶然にも左右されます。

必死で頑張っても、結果が出ることもあれば、出ないこともある。

しかし、「行動」は違います。

・どんな切り口のPR企画をいくつ考えたのか。
・そのための調査やリサーチをどのように、どれだけ実行したのか。
・プレスリリースを何本書いたのか。
・毎月メディアキャラバンを何件実施したのか。
・何人のマスコミ関係者と新しいつながりを作ったのか。

これらは、広報担当者個人の意思と努力でコントロール可能です。
頑張ったら頑張っただけ、結果に現れます。

より大事なのは行動の「量」です。仕事においては、量が質を作るのであって、その逆はありません。行動量が多ければ、それが経験として蓄積されます。

たとえ、短期的に目に見えるアウトプットがなかったとしても、行動量が多ければ着実に成長し、中長期的には成果を出す可能性が高い。

だから私は、その人材が今まで「どんな行動をどれだけしてきたのか」これを深掘りすることで、再現性が高く活躍できる広報かどうかを見極めています。

4、マスコミ人脈

広報活動を始めたばかりの企業が一番困っていることはなんでしょうか。

それは「マスコミとのつながりがないこと」です。スタートアップや無名企業の場合、プレスリリースの一斉配信だけで取材が殺到することはまずありません。

そういう企業にとって、メール1本、電話1本で、記者や編集者に直接連絡ができる広報経験者は、喉から手が出るほど欲しい人材です。

だから「マスコミ人脈」は、あなたが広報として転職活動をする場合の強力な武器になります。

マスコミ人脈の特徴は再現性が高いことです。

記者や編集者と広報とのつながりは個人的なものなので、転職してもその関係性は変わりません。広報のキャリアを通じて培ってきたマスコミ人脈は、個人に紐づく資産といえます。

もし、あなたが、100人以上のマスコミ関係者と面識があり、メールアドレスと携帯電話番号を知っていて、いつでもメール1本、電話1本で会えるとしたらどうでしょう。

広報経験者として、これ以上のわかりやすい強みはないと思います。

より高いレベルのPRパーソンを目指すために

最後に大事なことをお伝えします。

広報として自分の市場価値を高めるために必要なこと。それは「行動」と「実績」です。

転職活動では、あなたが「何を言ったか」ではなく、「過去にどんな行動をしてどんな実績を出したか」が問われます。

だから、今いる場所で、圧倒的な行動量によって仕事で実績を出す。これに集中すべきです。

もしかしたら、今の会社は、あなたにとってベストではないかもしれない。でも、不平不満を言って適当に仕事をしていたら成果は出せません。

そんな状態では、転職しようと思っても面接で何もアピールできないし、将来、自分の行きたい会社に入るのがどんどん難しくなります。

後で困るのはあなた自身です。

そもそも、100%満足できる完璧な職場や会社なんてありません。どんな環境でも言い訳をせず、与えられた条件のなかでベストを尽くしましょう。

これは会社のためではありません。あなた自身のためです。

大事なのは「行動」すること。今日1日、この1時間、この10分で何をするのか。

その積み重ねによって、あなたの市場価値が決まります。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人