【広報PR・おすすめの一冊】『地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PRパブリシティ戦略』妹尾浩二・著

【広報PR・おすすめの一冊】『地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PRパブリシティ戦略』妹尾浩二・著

スタートアップのためのPR会社 株式会社ベンチャー広報の数田です。 今回は、広報に関するおすすめ書籍のご紹介をしたいと思います。それはPRプランナー妹尾浩二さんの『地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PRパブリシ…

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報の数田です。

今回は、広報に関するおすすめ書籍のご紹介をしたいと思います。それはPRプランナー妹尾浩二さんの『地方の中小企業が全国ブランドになるための広報PRパブリシティ戦略』です。

こちらはスタートアップやベンチャー、中小企業などで、ある日突然広報を任命されたけれど社内に知見がある人もおらず悩んでいる…という広報の方におすすめしたい書籍です。

著者について

この本の著者である妹尾浩二さんはPRプランナーでもあります。
1961年岡山県生まれの妹尾さんは、広告代理店を経て地方の大手不動産会社に入社。広告予算が減り、打つ手がなくなったことをきっかけに広報担当に任命されたそうです。

広告畑からのスタートでしたが、会社よりも社会の視点に重きを置く考えを身につけ、東京と地方それぞれで広報を担い、全国のメディアを行脚するなど、10年の歳月をかけて広報をご自身の天職にされたそうです。

その後独立して有限会社プリズムを設立。地方の中小・ベンチャー企業、公共機関など200社以上の広報PRを支援されています。

書籍概要

この書籍では、そんな妹尾さんの1000人を超えるメディア関係者とのやり取りから学んだノウハウが余すことなく公開されています。

さらに「広報を通して地域産業や社会全体に活気をもたらして欲しい」という妹尾さんの熱い想いも詰まった一冊です。

冒頭の「PRが地方の中小企業に有利なわけ」では、地方の中小・ベンチャー企業の広報担当者はもちろん、広報活動への社内理解を求めることに苦労している広報さんも勇気付けられる情報が網羅されています。

そして、以下のようなノウハウも詳しく紹介されています。

  • メディアが歓迎するニュースネタの見つけ方、作り方
  • 記者が思わず取材したくなるプレスリリースの書き方
  • 地方発・全国ブランドを実現するメディア選びと発信術
  • 記者をサポーターにする、WIN-WINの関係構築法

ネタになる企業活動やネタ作りのヒントやその事例、アイデアを生むためのフレームワークも紹介されていたのですが、社内にネタがない時に参考になりそうな内容でした。リリースがなかなか取材に繋がらないと悩む広報さんは、ニュースにならないリリースのポイントがまとめられた「残念すぎるプレスリリース」が参考になりそうです。

メディア掲載が難しいサービスを担当している広報さんは開発前の段階で「仮想リリース」を書いて、足りない何かを見つけるという方法も試す価値があるかもしれません。

記者さんとの関係構築に悩む広報さんには、妹尾さんが100名を超える記者に取材した「記者たちのつぶやき」や「記者とは、こんな人たち」を、ぜひ読んでいただきたいです。

自分の考えや、評論

広報に関するさまざまなノウハウはもちろんですが、妹尾さんの言葉から広報活動に前向きになれる本だと思いました。

特に印象に残っているのは、PRは会社と社会の様々な人たちのリアルな「ご縁」をつなぐ仕事だという言葉です。

必死に企画をつくって、いろんな人に相談しながらやっと会ってもらえた記者さんに、素敵な記事を書いていただけたとしても、その先の影響は短期的には目に見えにくいもので、広報担当への評価には正直歯がゆさもありますよね。

でも、その記者さんとの出会いや記事が、会社の運命を変えてくれるようなキーパーソンと出会うきっかけになることがあるのも確かです。

自身も実際クライアントのプレスセミナーを企画した際、必死で調べてたどり着いた、興味を持ってくれそうなライターさんに熱い熱いメールを送って参加していただきました。

その方は、社会的な課題をストレートに表現しつつ、そこに真摯に取り組む人々の本音や情熱をわかりやすく言葉にした、多くの読み手に訴えかける記事を書いてくださいました。

その後、クライアントの取り組みに非常に共感されたとのことで、自身の定年後の人生をかけて賞を狙う作品として書籍にしたいから引き続き取材をさせてほしいという嬉しいお申し出までいただきました。

まだどうなるか分かりませんが、この書籍が無事に世に出て、もし何か特別な賞を受けてクライアントの運命が変わるようなことになれば、そのご縁をつくれたことの喜びはこの上ないですね。

まとめ

自身は前職で企業広報をしていたのですが、新卒の入社式で社長に「広報やってね。やり方は自分で考えてね。」と任命されたのがきっかけでした。

その時は恥ずかしながら読書が好きではなかったので、とにかく社外の人に助けてもらいながら、なんとかやってきました。当時の自身に、とにかくこれを読め!と言ってやりたい一冊です。分かりやすい言葉で読みやすいので夢中になって読めたはずです。

ベンチャーや中小企業でいきなり広報任されたけれど何からはじめればいいのかわからない。他社の優秀な広報さんたちに圧倒されたりする中で、自分の会社でも、そして自分自身でもうまくPRできるんだろうか…と不安になっている広報さんに、ぜひ読んで欲しいです。

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記事の執筆者
宇都宮 知香
シニアPRコンサルタント

大学卒業後、大阪のスタートアップ企業にて広報機能を立ち上げ、年間100件以上の露出に対応。その後、ベンチャー広報に入社。プラットフォーム、セールス、医療、NPO、寝具など幅広い業界のPRに携わる。

記事の執筆者
宇都宮 知香
シニアPRコンサルタント

大学卒業後、大阪のスタートアップ企業にて広報機能を立ち上げ、年間100件以上の露出に対応。その後、ベンチャー広報に入社。プラットフォーム、セールス、医療、NPO、寝具など幅広い業界のPRに携わる。

宇都宮 知香
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