2020/01/14

広報担当者は「トランスレーター(翻訳者)」であることを意識する

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報の島田です。

今回のテーマは、広報担当者が意識するべき「トランスレーション(翻訳)」について。

企業の広報が意識するのはメディアとのリレーション・メディアへの情報発信なのですが、一番忘れてはいけないのは情報発信の先にいる「読み手」の方達です。
(読み手と言っても、既存顧客、顧客になる可能性のある企業、採用候補者など様々です)

数多ある企業の全てのプレスリリースが記者の方々に丁寧に読みくだかれて記事にされ、わかりやすい表現で世の中に出るとは限りません。広報担当者が作ったそのまま世の中に公開されることがほとんどです。それを考えると、自分が作ったプレスリリースがちゃんと読み手に伝わっているか…ちょっと不安ですよね。

あえてややこしくするために、IT業界の「開発」というちょっとピンポイントな例をあげてみます。

早速ですが、この文章をさささっと読んで、取り組みに対する価値を感じていただけましたか?

=文章1=
当社ではスピードと満足感を重視し、アジャイル開発の代表とされるスクラム開発を採用しています。当社ではこの度の資金調達を元に、スクラム開発を円滑に進めるスクラムマスター人材の採用強化を実施します。
=====

どうですか?

文章の雰囲気で「アジャイル開発って開発速度早そう。あとスクラムマスターの役割が重要そう。なんかいい感じになる雰囲気。」ということは感じ取れるのですが、
・アジャイル開発って?
・スクラム開発って?
・スクラムマスターって?
という疑問を抱いたまま読み終わってしまうという悲しい結果になります。
または文章を読みながらキーワード検索をして、読み手ははるか彼方のページへ…。
多くの業界でIT技術の介入が増えてきましたが、この文章を読んでも、なんとなくいい感じになるんだなぁというニュアンスしか届けられません。

では、伝わりやすさを意識してトランスレーション(翻訳)しちゃいましょう!

まず、アジャイル開発。
アジャイル開発とは、優先順位の高い機能の開発から着手・実装を行う開発手法のため、早い段階でリリースができ、リリース後も細かい機能追加やブラッシュアップを行いながら完成形に開発できるというメリットがあります。
これは課題解決を優先してどんどんよくなるサービスが提供できるという利点があります。

そしてスクラム開発。
アジャイル開発にはいくつか技法があるのですが、その1技法で、サービス開発チームが効率的に開発を進めることができる枠組みのことです。

最後にスクラムマスター。
スクラムの理解と実践を推進し、プロジェクトを円滑に進めることに責任を持つ人。
「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力します。

=文章2=
当社ではサービス提供におけるスピード感と満足度を重視し、課題の本質を優先的に解消する開発手法である「アジャイル開発」の代表とされるスクラム開発を採用しています。
この度の資金調達を元に、開発を円滑に進めるスクラムマスター(※)の育成および人材採用の強化を実施します。
※スクラムマスター:「スクラム」をチーム全員が正しく理解した上で開発を実践していることを常にチェックしつつ、チームの自律的な行動を引き出し、成果を最大限に引き出すことに注力する役割。
=====

キーワードを解説する文言を添えて、注釈でも詳細を記載してみましょう。

最近では耳慣れたキーワードなので、IT関連のサービスを提供している企業だと割と理解している方も多くいるとは思います。

ですが、課題解決をするサービスをなるはやで作ってくれて、随時アップデートをして完成系にしてくれるスピード重視の企業はないかな?という内容のキーワード検索で企業を探している方にリーチできそうでしょうか?

残念ですが、例にあげた文章だとマッチしない可能性大です。

今回はIT業界で飛び交うキーワードを抽出して例を出しましたが、IT業界に限らず「翻訳が必要」なキーワードがたくさんあることは確実です。
訴求したい対象全てがその「用語」を知っているとは限りません。何気なく使っているキーワードが社内公用語として使われている可能性が無きにしも非ず…
日常で聞き慣れたキーワードが読み手に通じるか、理解してもらえるかということを意識したテキスト作りが大切です。

作成したプレスリリースが多くの人の目に止まる前に、今一度「翻訳」を意識して見直すことを忘れずに!
(ちなみに、自身は前職で最終版に仕上げた段階で採用担当のメンバーに読んでもらってチェックをしていました。)

あなたが作ったリリース、以外とたくさんのステークホルダーが読んでますよ!
ぜひ、

次回は「そのプレスリリースに記載したデータの根拠はなんですか?」をテーマにしたいと思います。

 

 

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スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。
 

株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

 

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由


 
 
私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

 

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