2020/09/28

ネットメディアを知る

新人広報パーソンのための広報いろは。

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

これまで、四マスと呼ばれるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌について解説してきました。今回は、これに加わった「インターネット」について基本的な解説をします。
                                    

インターネットと広報

ここ最近、メディアのデジタル化は急激に進んでいます。2018年、経産省は「デジタルトランスフォーメーション(DX)推進ガイドライン」を発表しました。

DXとは、スウェーデンのウメオ大学エリック・ストルターマン教授が提唱した「企業がITを利用して事業の業績・対象範囲を変化させる」概念です。
企業にもこの波が大きく広がっています。

またスマートフォンの普及とともに、企業のオムニチャネルやOMO(オンラインとオフラインの融合)によって、購買行動が大きく変化しています。広報分野でも、DXに取組み企業やスマートフォン、5Gの話題が大変多く報道されています。また、多くのメディアでもデジタル化が進んでいます。

ネットメディアと広報

既に多くの企業が、ホームぺージやSNS・ネットメディアを活用し、スピーディに、多面的かつ双方向に効果的な情報発信を行っています。また新たな資金調達法として、クラウドファンディングで巧みな広報活動をされる企業も増えています。

調達案件の社会的な意義を募集前や結果の際に、ネットメディアに情報発信し記事化につなげるケースが増えています。報道により多くのステックホルダーに対して、自社の取組を認知させ、次の資金調達にも有利になります。どのようなメディアに有効かは、改めて解説します。

私の新人時代は、資金調達=銀行・投資企業への訴求が基本。全国紙での報道がマストで、この分野の広報手法も大きく変わりました。

ネットメディアとは

ネットメディアには、新聞や雑誌の紙系から派生した媒体と独立系の2つに分けられます。新聞・雑誌系は紙離れからの“デジタルファースト”が加速しています。

紙媒体との違いは…

  • 〆切時間の制約が低く、印刷工程もなく直ぐに記事化できる
  • 記事量の制約も低く、ストレートニュースの他にストーリー性の高いコンテンツも豊富
  • 読者とのインタラクティブ性(双方向性)がクイックレスポンスで実現
  • 記事の拡散ができ、固定読者以外の様々な読者にも訴求できる
  • 読者の反響がダイレクトに届き、数値で把握しやすい
  • デジタル報道のため、誤報などその媒体での訂正は比較的しやすいが、拡散力があるため多くの人に拡散されると取り返しがつかない(情報の正確性を担保したうえで、情報提供に臨む必要がある)

ネットメディアの種類

大きく分けると(1)新聞・通信社・雑誌社系(2)独立系ビジネス経済・IT・テクノロジー・美容・ファッション・芸能・スポーツなど分野に特化した媒体が多くあります。

「Yahoo!ニュース」に代表される、ポータル系のニュースサイトも知っておかなければなりません。また、スマートフォンに特化したSmartNews、ニューススイート、ニュースパスなど、まとめ系サイトも大きな影響力を持ってきました。多くのニュースサイトでは、提携先として新聞社などのオンラインニュース記事を機械的に選択し載せています。

ポータル系ニュースサイトでは、配信元は毎日、産経/ビジネスアイ、時事通信、週刊ダイヤモンドなど。またマイナビニュース、J-CASTニュース、サーチナなども掲載されています。

私が日頃意識している基本的な媒体について紹介します。ぜひこれらの媒体は知っておいて下さい。

  • 一般・総合情報関係:朝日デジタル、毎日jp、日経電子版、産経デジタル、読売オンライン、共同通信/47NEWS
  • ビジネス経済:ダイヤモンドオンライン、東洋経済オンライン、日経ビジネス電子版、プレジデントオンライン、NewsPicks、ビジネスインサイダー ジャパン
  • IT・テクノロジーなど:日経xTECH、日経xTREND、CNET Japan、ZDNet Japan、インプレスニュース、インターネットコム、マイナビ、ASCII.jp

ネットメディアでの攻め方の基本

◎各媒体の編集方針や報道特性を知る。紙媒体と考えは同じです。日々の報道を分析し、どのようなジャンル・テーマがあるのか知ることが重要です。

◎読者層・特性をしっかりと把握すること。私の経験では、ネットメディアは紙以上に訴求対象を強く意識して報道しています。意識している訴求対象者・層が分かるとそれにマッチした情報提供ができれば確率が上がります。

◎紙媒体同様に多くの媒体で編集部があります。編集者・編集記者がいます。ネットメディアは、著名記事が多く容易に記者分析ができます。

◎情報提供したい記者が見つかれば、ホームページ上で編集部の問合せ先電話やメール受付がありますので、そこから情報提供しましょう。また、ネットメディアの記者は、自身でSNSによる情報発信をされている方が多いので、そこからのコンタクトも早道です。

最後にお伝えしたい事

私が最近注目している媒体の中で、NewsPicksがあります。私がいち早くネットメディアに関心を寄せたのは、2012年、東洋経済オンラインでした。

翌年、ある広報セミナーで、当時の編集長・佐々木紀彦様のお話を聞いてネットメディアの可能性について衝撃が走りました。佐々木様は2007年~2009年に米国に留学された時に、いち早く米国のネットメディアについて研究された方です。

あらゆる領域で新しい日本のロールモデルを生み出す「新世代リーダー」のための Web サイトとして、これまでにはない編集方針でした。僅かリニューアル1年で、約6倍!月4,400万PVに飛躍し一人勝ちでした。その直後の2014年、NewsPicksの編集長に移籍され、メディアで話題になったことを覚えています。

それからNewsPicksを注目しています。NewsPicksは、国内外の経済ニュースを専門家のコメントや世論のチェック、コメントのシェアまで、ワンストップに完結できる、ビジネスパーソンのためのソーシャル経済メディアです。国内メディアにはない、全く新しいタイプのメディアです。実は、私もこのメディアの攻め方や攻略法がまだまだ未知の世界で、理解していないのが現状です。

そこで皆さまに朗報です。2代目の編集長としてご活躍された金泉俊輔様をお招きした、広報オンラインセミナーを企画しました。

金泉様は、皆さんご承知の『週刊SPA!』の名物編集長でした。2011年にネットメディア『日刊SPA!』の創刊編集長。また、ネットメディア『女子SPA!』『ハーバー・ビジネス・オンライン』を創刊プロデュース。2013年より『週刊SPA!』編集長を兼任。2018年より『NewsPicks』の編集長に就任されました。

私とはご縁があり、『週刊SPA!』副編集長時代からお付き合い頂いています。現在は、NewsPicks執行役員。プレミアム事業担当 編集部/パブリッシング/ソーシャル編集部を担当されています。

今回は、NewsPicksの編集方針・取材体制、コロナ禍での関心事や情報提供の方法など広報歴の浅い方でも分かりやすい解説をして頂きます。近々、弊社ホームページにてお知らせしますので、ぜひご確認願います。

◎[新人広報パーソンのための広報いろは。]シリーズ一覧はこちら

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