2020/09/29

記者と長くコミュニケーションを続けるコツとは? 35年のベテラン広報パーソンが伝授!

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

皆さんも広報担当になり、どうしたら記者と長い間お付き合いができるのか、悩んでいる方も多いのでは…

私がPR会社に入社して、まず取り組んだのは、記者の名刺集めでした。自分に課したのは、毎日2枚、1か月に最低40枚を集める事を目標にしていました。

面談した記者の性格や関心事、好きな食べ物、趣味、住んでいるエリアなど、売込み情報以外に記者情報をとにかく聞きまくりました。その情報を名刺の裏にメモしました。それを3年続けようと自身に課しました。

毎日、担当クライアントのプレスリリースを持って、とにかく面談をしました。

まずは、「自分は新人で、現在 広報・PRの事を勉強中です。〇〇様にぜひお伝えしたい情報がございます」的な、必死の電話コンタクトでした。

キーワードは、記者の“追っかけファンになれ!”

普通のPRパーソンは、名刺を集めるだけで終わってしまいます。私は毎朝、一般紙、スポーツ紙、前日の一般紙夕刊、夕刊紙、産業経済紙。その他一般週刊誌など、30媒体程の報道チェックやクライアントの掲載クリッピング業務を続けていました。日々の報道で、面談した記者の方の記事も切り抜き、ストックしていました。これを使い、今度面談する記者がどのような取材をしたのか、過去の記事の傾向も分析し面談時の話題にしました。記事の感想や意見、関連する業界の話題やトレンド情報、取材中のテーマや取材先企業など、とにかく聞きまくりました。

初めは、胡散臭い、広報が分からない人物と、“塩”対応の記者もいました。

でも売込み情報があるたびに面談をトライし、電話コンタクト10回に1回、5回に1回、2回に1回と、徐々に面談頻度が増えてきました。

何回か会って頂くと、少しずつお互い打ち解けてきました。私は、だんだんその記者の方のファンになっていきました。
単に売込み情報だけなら、30分で終了。しかし事前分析していると1時、長い時は2時間も話ができました。

記者は取材した記事が、どのように読まれ、好意的なのか否定的なのか、大変気になるものです。また、担当する業界関連企業の情報も関心を持っています。他の媒体で、競合企業の報道があれば、報道の内容や自身の感想・意見も話題にしました。

時には、ある週刊誌の副編集長が「銀行員のリストラの実態について、特集企画があり銀行員のコメントがとりたいが、つてがなく、困っているんだよ。明日までにコメントを取れないと編集長に怒られるんだよ~」と、何気ない会話でした。私は聞き逃さず、ちょうど私の弟が銀行マンだったので、その場で電話して、兄貴の特権で電話インタビューを設営しました。

その副編集長は、なんと編集長になり、いまだにその時の事を感謝されます。

このような記者とのやりとりが徐々に増えてきて、売込みを目的とした情報は全体の時間のわずか2割。その他は雑談となりました。記者の方も、「三上と話すと色々情報収集ができる」「この人間と会うとメリットがある」と思って頂いたようで、多忙の時でも面談頂ける関係を多く築けました。

最後に、まとめとして
長く記者と付き合う4つのポイントをお伝えします。

  • 1. 面談時は「記者にとって、今知りたい情報は何か」のスタンスで臨む。

自社の情報しか知らない広報パーソンとは会いたくもありません。プレスリリース以外でも関連する情報を知っている人と記者は会いたいと、多くの記者と面談をして分かりました。1社、気軽に連絡がとれる記者ができれば、今度は違う部署や上司、部下の記者を紹介頂けます。ここまでの人脈ネットワークができれば、後は、長く記者とお付き合いができるようになっていきます。

  • 2. 取材後の御礼と気の利いた感想やコメントを添えましょう。

取材頂き、記事となった時は、まずは掲載の御礼と記事の感想、取材者の御礼コメントなどを添えて、メールや手紙でメッセージを送りましょう。

  • 3. 「掲載紙を送って下さいは」タブー。

企業の広報の方から掲載紙・誌の入手方法についてよく尋ねられます。また、記者の方からは広報パーソンの教育が行き届いていない事例として話がでます。取材から掲載に至り、広報の方から、御礼と合わせて「掲載紙が欲しいので、至急数部送って下さい」といった連絡があると。これは記者の役割を分かっていません。この一言で記者との関係も崩れてしまうケースもあります。記者は販売をする部署にいる人ではありません。
まずは記者にお願いする場合は「掲載紙・誌について購入させて頂けませんでしょうか?」これが正解です。大概、記者の方の好意で「無料で送りますから」と言って頂けます。

  • 4. アナログツールの活用で関係をより長く。

私は30年来、長きにわたってお付き合いしている記者の方も多くいます。まずは、年賀状を欠かさずだしています。皆様も取材で名刺交換された記者の方は、年賀状をだす事も意外と効果的です。その年に会っていない記者も欠かさず出している記者もいます。

記者の方は年末、企画や長期休暇前のまとめ取材が重なり、1年の中でも最も多忙な時期です。つまり、記者の方からは年賀状は頂けません。そこは気にせず、毎年だしました。
年明け早々に、3年会っていなかった記者の方から「今度、担当部署が変わり、以前取材したクライアントの取材をしたいので会いたい」との、突然の連絡を頂くケースもありました。

SNS主流の現代、年賀状は、逆に記憶に残る広報ツールとなります。

記者面談や取材頂いた記者の方への対応、また以前取材頂いた記者の方とのコミュニケーションについて、何かご自身でできる方法があれば、ぜひトライしてみて下さい。

 

 

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スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。
 

株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

 

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由


 
 
私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

 

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