2020/10/28

『テレビ東京 広報オンラインセミナー』レポート

新人広報パーソンのための広報いろは。

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

2020年10月2日、テレビ東京の報道キャスター・塩田真弓さんをお招きし、広報オンラインセミナーを開催しました。

タイトルは「報道番組は社会課題を解決するためにどう取り組んでいるか。報道番組の仕組と取材体制とは?」です。広報PRパーソンとして、テレビとの上手な付き合い方が理解できる有益な場でした。

そこで今回は、受講できなかった方のためにレクチャー内容をお伝えします。

塩田さんは、新人時代に「ワールド・ビジネス・サテライト」の新商品コーナー「トレンドたまご」を担当。その後、東京証券取引所記者クラブを担当。2018年には、「衝撃!未来テクノロジー2030世界はこう変わる」で放送高柳賞優秀賞を受賞しています。

現在は、「ゆうがたサテライト」(毎週月曜〜金曜・午後4時54分〜5時)で、月・火曜キャスターを担当。また記者として、国土交通省記者クラブも兼務されている方です。

テレビ東京の主な報道番組について

「WBS」は1988年〜、「モーニングサテライト」は98年〜、「ガイアの夜明け」は2002年〜、「カンブリア宮殿」は2006年に放送を開始。その他、「特命!池上ベンチャーズ」など多くの番組を制作している。

池上彰さんは日本放送協会(NHK)を退職され、民放に出演されたのがテレビ東京の「ガイアの夜明け」の特番だった。そこから「選挙特番」「戦争を考えるスペシャル」「正月特番」に出演するなど関りが深い。

報道番組の仕組と取材体制

「WBS」は当初15名程で制作。現在では50名体制に。「モーニングサテライト」は15名体制に加え一部制作会社で制作。「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」は、局員と常駐制作会社の方と外部制作会社半々の体制である。

記者の体制としては、国会記者クラブ、各省庁記者クラブ、警視庁記者クラブ、司法クラブ、宮内庁クラブ、東証記者クラブ、日銀クラブ等に配置。120名。

地上波に加え、ネット放送の最新情報

2013年3月から「テレビ東京ビジネスオンデマンド」のアプリを配信開始。月額500円。テレビ東京の経済ニュースが視聴可能になるサービス。今年9月で9万人強が登録。未公開、ノーカット版、カンブリア宮殿などの番組の2分版なども見られる。

また、BSテレ東も視聴可能。BSテレ東では「日経プラス10」「日経モーニング+FT」だけでなく、田村淳さんの経済番組、小谷真生子さんのSDGsに関する番組などコンテンツが豊富。また独自のスポンサードによるオリジナル番組も数多く制作している。

最近力を入れているのが、昨年4月に開始したYouTube公式・テレビ東京ニュースチャンネル「テレ東NEWS」。現在、70万人弱が登録している。他の民放では、テレビ朝日「ANNニュース」が147万人。フジテレビ「プライムニュース」は50万人。日本テレビ「日テレニュース」が2.7万人。TBSは24万人に視聴されいる。

注目しているのが、NewsPicksで会員数は470万人と圧倒的。その内、有料会員も14.7万人。有料会員の幅も、学生500円からプレミアム会員1500円で多角的に展開されている。“経済をもっと面白く”がキャッチフレーズで、経済情報を発信している身としては、大変勉強になっている。

テレ東NEWSの配信コンテンツは、ニュースをカテゴリーごとに分けて掲載。加えて、各支局が取材して記者がリポート、記者解説形式で載せている。直近の視聴200万回超えは国際ニュース、しかも国家ナショナリズムへの関心が高い傾向がみられる。

8月と9月半ばの視聴数の順位は、次の通り。

第1位:米中トランプ外交大暴露(視聴数230万回)
第2位:中国の「覇権」カギは“幸せの国”が握る…!?
第3位:「ファーウェイ」だけじゃない…アメリカ「GAFA」に迫る中国”次世代戦略” その実力を詳しく見ると…

韓国、香港、台湾も関心が高い。配信については、Googleの新サービス開始で「Googleニュースショーケース」に関心を持っている。

報道番組は社会課題を解決するためにどう取り組んでいるか

1枚のプレスリリースから「科学放送高柳賞・優秀賞」選出へ
(※これまでの取材で特に印象に残っている番組)

「衝撃!未来テクノロジー2030年 世界はこう変わる」で2017年に取材に関わった。きっかけとなったのが、東証クラブの担当時に、慶応義塾大学のシステムマネジメント研究所から届いたA4/1枚のプレスリリースである。

イーロン・マスク氏主催で、次世代交通システムにおけるハイパーループの技術を競う学生コンペがあり、150大学の応募から10大学が選ばれる最終コンペに慶応義塾大学の学生たちも臨めることになったという内容だった。

社会課題の解決に取り組む社会的にも非常に意義のある情報で、SpaceX社があるカルフォルニア州で取材し、番組を放送することができた。

自分のライフワークとして取り組んでいきたいことは

「社会課題の解決に挑む動きを伝える」「小さくてもリアルな声を伝える」ということ。新型コロナウィルスによって生活が一変してしまった人たちがいる中で、小さくてもリアルな声をできるだけ多く伝えたい。

そのきっかけとなった取組が「コペルニク〜イノベーションをラストマイルに」である。ラストマイルにテクノロジーを届ける目的で、米国で立ち上げた。インドネシアを拠点に、収入が低い同国の人達にイノベーションを届ける団体だ。創設者は日本人の中村俊裕氏で、ここでは司会で参画している。

WBSなどで多くの企業取材をしているが、「社会の問題にフォーカスを絞って活躍した人達を取材してきただろうか」と振りかえった。限られた人達にフォーカスされていたと思わせた団体だった。もっと積極的に取組みたいと考えている。

NPO法人「キッズドア」の取組について

日本の7人に1人が相対的に貧困層となっている。貧困家庭の子供たちに学習の機会を提供する活動をする団体。

2020年9月24日、厚労省記者クラブで会見があり取材をした。コロナ禍で、子供たちの保護者も苦境に立っている。家でも仕事ができるWebデザインの学習を支援する取組について取材をし、「テレ東NEWS」で配信された。

Webサイト「キッズドア コロナに負けるな!」を立ち上げて、5月半ばに食材や文具を困っている家庭に届けた。9月入学に対する意見を5月19日に厚労省記者クラブで会見。6月には5000名の署名活動を行い、西村大臣に陳情、会見を実施した。

その他、コロナ禍で受験をあきらめない、貧困家庭の子供に対して500人に5万円を届ける活動を開始。キッズドアの発信力には、取材者として発信の学びにつながっている。上手く周りを巻き込んで、記者クラブでの発表の場を活用する例は、広報PRパーソンにも参考になると思う。

スタートアップ、ベンチャー企業の経験が浅い広報パーソンに

プレスリリースのAI検索システムを導入

広報活動をする企業が意識して欲しい点として、多くのリリースが届けられるが、取材されるのはごくわずかである。テレビ東京では、AI検索システムを試験導入。届いたプレスリリースの中から検索ワードに合うリリースをAIがピックアップしている。

AIにピックアップしてもらえるキーワードに加えて、どうして情報発信したいのか“背景”を伝えて欲しい。商品・サービスの内容だけでなく、社会的な“背景”も伝えて欲しい。「報道番組は、そもそも社会課題(SDGsの目標)を解決に導くツール」であるという姿勢で、広報活動を行ってもらえたら。

最後に

テレビ東京を知る上で、以下の2冊が今後の広報PR活動に参考になるのではないか。
「テレ東のつくり方」(大久保直和著/日本経済新聞出版)
「テレ東的、一点突破の発想術」(濱谷晃一著/ワニブックスPLUS新書)

 
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スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。
 

株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

 

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由


 
 
私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

 

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