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女性誌だけでなくビジネス誌やWebを含めたマスコミでは、編集部スタッフの他に多くのフリーライターの方が関わっています。その中でも女性誌、特に美容ネタには、“美容ジャーナリスト”や“美容ライター”と呼ばれる美容業界に特化したフリーのライターが数多くいます。
では、編集部のスタッフとライターでは、どちらを狙ってアプローチをした方がいいのでしょうか? そしてフリーライターには、どのようにアプローチすべきなのか? 今回はそれについて書きたいと思います。
まずは編集部スタッフなのか、ライターなのかを見極める
最初に言うと、美容ページでの露出を狙う場合、いわゆる美容ジャーナリスト、美容ライターは、とても重要な存在です。編集部スタッフと美容ライターでは役割やアプローチする手段が違うので、まずは記事を書いているのはどちらなのかを見極める必要があります。
この記事を書いているのは誰なのか? 新聞と違い、女性誌では記事テキストの最初や最後に執筆者の署名があるわけではありません。誰が書いているのかを確認するには、企画タイトルの下や横に小さく書かれているクレジットを確認しましょう。注目すべき部分は、「構成」もしくは「edit」、「取材・文」もしくは「text」に書かれた名前です。
構成(edit)は、写真や文字の配置、タイトルの大きさなど誌面の構成をした人で、ここはだいたい編集部のスタッフが担当しています。取材・文(text)は、紹介する商品を撮影するための手配をしたり、記事を書いたりした人のことです。ここは主にライターさんが担当しています。
女性誌では、構成を担当する編集スタッフと、取材・文を担当するライターさんがペアになって企画を担っており、その企画で紹介する商品は、編集スタッフとライターさんが一緒に選定していることが多いです。
いかにパーソナル情報を掴んでいるかが鍵
編集部のスタッフにアプローチしたければ編集部に電話をすればいいですが、フリーのライターさんは編集部に在籍していないので、当り前ですが編集部に連絡をしたところでアプローチできません。
美容ライターさんは、編集プロダクションに所属している場合も多いため、所属先を調べて編集プロダクションへ連絡を入れる、というのも1つの手です。
しかし、編集プロダクションに所属しておらず、完全にフリーランスで活動しているライターさんには、個人のメールアドレスや携帯電話番号など直通の電話番号を把握できていないと、コンタクトを取ることさえほぼ不可能です。
そのため、
・編集プロダクション所属か、完全にフリーランスなのか
・メールアドレス
・個人の携帯電話
この3つを掴んでおく必要があります。
また、編集部のスタッフと違い、ライターさんは複数の媒体で執筆しています。女性誌の特性上、同じ時期に発売される号では、雑誌が違っても同じようなテーマの特集・企画が組まれることが少なくありません。1つの媒体で取材した商品を、全く他の媒体でも紹介してくれる、といったことはよくあることです。
もし取材対応などを通じて、フリーのライターさんと知り合ったときには、必ず「○○さんは、他にはどんな媒体で記事を書かれているのですか」と聞いて、その情報をメモしておきましょう。この人にアプローチをすると、どんな媒体への露出の可能性が広がるのか、これを把握するのは女性誌攻略にはかなり重要です。
結論、編集スタッフとライターはどちらにもアプローチすべき!
「ライターは記事を書くかもしれないけど、企画の決定権は持っていないですよね?」と聞かれることがありますが、それは間違いです。
以前、某大手出版社の40代向け女性誌で執筆している美容ライターさんとお話した際、「企画会議が隔週に1回あって、そこに毎回最低5本は企画を持っていかなければいけない」という話を聞きました。
つまり、美容ページでは、企画を編集部スタッフが決定して取材だけライターに任せるのではなく、企画の組み立て段階からがっつりライターが関わっているのです。ですから、編集スタッフとライターのどちらかではなく、“どちらも”アプローチすべきなのです。
プレスリリースの送付やメディアサンプリングなどをしたりする際にも、編集部だけでなく、美容ジャーナリストや美容ライターにも同時にアプローチすることで、露出確率はより高まるはずです。