2021/01/20
年明けの今こそやろう! PR年間スケジュールの作り方(前編)-女性誌攻略のススメ!vol.13

広報PRノウハウ
ベンチャー・スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の佐藤です。
年が明けると、「今年一年の広報戦略はどうしようか?」と考える時期にもなると思います。年の最初に(もしくは年度の初めに)、前年の振り返りをすることや、改めて広報PR戦略を立てるのは非常に重要です。広報PRの目的を再度確認し、ターゲット媒体を見直したり、キーメッセージを設定し直したりするのも良いと思います。
その中でも、私が一番重要視しているのは「PR年間スケジュール」を作成することです。PR年間スケジュールは、広報PRの戦略骨子を具体的なアクションに落とし込み、一年の中での露出の山を把握し、露出を最大化するための準備をするのにとても役立ちます。
ここで紹介するのはあくまで一例ですし、商材によっても多少作り方やスケジュールに落とし込んだ方が良い内容は変わってきますが、「PR年間スケジュール」自体は、特に女性誌にアプローチをするためには必須のもの。ぜひ、皆さんも実際に作成してみてください。
まずはフォーマットの準備から。以下の手順に沿って作成してみましょう。
(1)エクセルもしくはスプレッドシートを開く。
(2)A列2行目から4行目を結合して「メディアの動き」、A列5行目から8行目を結合して「当社の動き」と入力。
(3)1行目のC列からN列まで順に1月から12月までを入力する。
(4)B列の2行目から8行目まで、順に「雑誌進行」「雑誌テーマ」「WEBテーマ」「新商品・新情報」「ニュースリリース」「ニュースレター」「その他施策」と入力する。
※こんな感じになります。
ここまででフォーマットの作成は終了。あとは「雑誌進行」「雑誌テーマ」「WEBテーマ」「新商品・新情報」のそれぞれの項目に、どんどん月々の情報を書き入れていくだけです。各項目に入れる情報は以下を参考にしてみてください。
<メディアの動き>
・雑誌進行
こちらは、雑誌は何月に、何月発売の何月号が進行しているのかを書き入れます。女性誌は3ヶ月前進行が基本です。ですので、例えば1月に進行しているのは「2月末売4月号」となります。
女性誌の場合、発売している「号」の季節が、特集・企画するテーマに大きく関わるので、いつに発売される何月号なのかを、捉えておきましょう。1月から12月まで全て埋めていくと、雑誌は1シーズン先のものを制作しているんだな、ということが掴めます。
・雑誌テーマ
ここには特集や企画のテーマとなる項目を記入します。例えば1月は、春夏の新作ベースメイク品、美白、花粉、ゆらぎ肌、2月は美白、紫外線対策、メイク、ヘアアレンジ、などです。
進行しているテーマがわからない場合は、媒体調査から始めてください。ターゲット媒体の2020年一年分(12冊)を振り返り、特集・企画テーマとなったものをリストアップしてみましょう。できれば媒体調査は1媒体ではなく3媒体くらいやると、だいたいこの時期にはこんなテーマが多いな、という傾向がつかめるはずです。
・WEBテーマ
女性誌系WEBは、雑誌の進行とは違い、タイムリーな情報を発信しています。雑誌掲載を狙うのか、WEB掲載を狙うのかで、アプローチをするタイミングが違ってきますので、必ず雑誌とは別軸で進行を捉えておくようにしましょう。
<自社の動き>
・新商品・新情報
こちらはすでに決まっている新商品発売の予定を記入します。あくまで現時点で決まっているものを入れられればOKです。正確に●月●日までわからなくても、ざっくり●月頃とか、早くて●月とかわかる範囲で入れておきます。
新商品情報以外でも、新しい自社の動き(商品リニューアル、価格変更、新サービス、販売数●●万個突破!など)があればこの項目に入れておいてもOKです。
ここまでが、第一ステップになります。これらを書き出すだけでも、今からの一年間、自分がどのように動けばよいのか少し見えてくるのではないでしょうか。そして、このあとの「ニュースリリース」「ニュースレター」「その他の施策」が、より具体的、戦略的な部分になってきますが、それは次回書きたいと思います。