2021/02/10

新人広報パーソンのための広報いろは。~年度初めに向けての広報計画とは~

広報PRノウハウ

ベンチャー企業・スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

年が明け、企業では4月の新年度に向けて、経営・事業計画を進めていく時期に入ります。私がコンサルをしているクライアントや新人広報パーソンの方から、「広報計画を立案したいが、進め方が分からない」といった質問、相談が大変増えてきました。

今回は、皆さんの基礎知識として備えておきたい初歩的な取り組みについて、解説いたします。

「広報計画」ってナニ?

皆さんは日々、プレスリリースの配信や取材対応といった業務に追われているかと思います。これは目先の情報を単に処理しているにすぎません。

広報計画は、自社を俯瞰的に捉え、自社の経営方針、事業計画に基づいた戦略的な広報活動とスケジューリングを意味します。期間は四半期、半期、通年など様々で、一般的には年間で1~2つ以上の山場を作ります。あくまで「計画」であり、定期的に見直し修正していきます。

目的は、様々なステークホルダーに対して、企業や商品を認知してもらい、ファンを増やし、社会的評価を得て企業価値を高めることです。

「広報計画」のスタイルは

これは企業環境により様々です。また、広告代理店のようなビジュアル面を重視した文書を作成する必要もありません。経営幹部から各部署の社員と共有できるものであれば、ワードなどでの作成でも構いません。

「広報計画」を立てる3つのメリット

(1)経営メンバーと同じ方向を見て進める
計画のベースとなる指針は、企業理念や経営・事業計画に基づき、広報計画を策定していきます。最も重要なのは、経営トップの考えを計画に反映していく事です。自ずと方向は定まっていきます。

(2)“ぼっち広報”から社員全員広報へ/経営幹部&社員全員が広報パーソンに!
プランづくりには、社内の各部署を巻き込んだ情報収集が必要です。各部署との接点を持つことで、広報機能や役割が社内にも浸透します。皆さんが悩まれていた“ぼっち広報”から“社員全員広報”への意識が醸成されるでしょう。

(3)中・長期目線で広報活動を捉えられる
日々の広報業務に追われ、同じ活動ではマンネリに。またパブリシティ活動において、メディアサイドからすれば、毎回類似の情報提供をされても、関心や取材意欲も薄れてきます。最後は見向きもされなくなります。

前職で私がコンサルしていた企業では、半導体製造装置メーカー45年、大手パンメーカー40年、大手エンターテインメント/玩具メーカー45年、大手空調機器メーカー48年、美容機器総合商社45年と、長期間の契約が大半でした。

私の場合は、PRエージェンシーの立ち位置ですが、契約が継続できたのは、毎年の振り返りとクライアント方針を的確に捉え、合わせてメディアニーズを踏まえた戦略的な年間プランを策定していたことが要因の一つです。

「広報計画」を立てる上で最初にすべきこと

(1)現状が明確に把握されているか
どのような事業計画でも、振り返りが必要です。広報活動では、前年の活動の振り返りとして、情報発信数やテーマ・内容・種類、報道媒体数、報道先・記者、報道論調などを精査していきます。
⇒誰が、何をどう認知・評価しているのか。独自の認知度調査やデータ整理は不可欠。
⇒どの媒体で、誰に、何を、どう発信できているのか。全媒体・全活動の再評価が不可欠。

(2)情報発信・共有すべきことが明確になっているか
可能な範囲ですが、以下の視点も参考にして精査して下さい。
⇒競合と比較した自社の強み・特徴・想いは棚卸しができているか。
⇒経営・事業活動上の課題の解決につながるか。

この先は、プランづくりの工程に入ります。

(3)広報計画を立てる上での組織作りとヒアリング活動
社内各部署へヒアリングやミーティングを実施して、プラン策定のための基本情報を収集します。経営・事業計画、年間行事・イベント、重要活動などです。また広報への要望もヒアリングしましょう。経営企画、人事、営業、技術・開発、生産・工場、広告・宣伝、マーケティングなどのセクションです。

(4)広報活動の優先順位付けを行う
これも一例ですが、以下項目の優先順位を考え、各テーマに沿った広報活動の基本プランを策定してみて下さい。

例えば、採用強化、コーポレートブランディング、代表の認知拡大、マーケティング強化(SEO、WEB流入増)、マーケティング・サービス広報(申し込み、売り上げアップ)、社員エンゲージメントを上げる、新規サービス立ち上げ、顧客との新しい接点作り、メディアリレーションズ、危機管理、社内・グループ広報、CSR、広報活動の効果測定、など。

企業環境・広報環境は、日々移り変わる時流や世の中の環境変化によって一定ではありません。特にコロナ禍となり、さらに変化しやすい環境に適応しながら、一貫したメッセージを発信し続けるために重要なのが、広報計画です。この広報計画に基づき、日々の広報活動を進めPDCAを回しながら、改善を行う体制を整えることも広報の大切な役目でしょう。

このように、戦略的な広報活動は自社のPR力の底上げにも有益なもの。しかし、広報初心者にとって、いきなり広報計画を練るのは意外と難しいですよね。まずは、プレスリリース配信や掲載記事のチェックなど、目の前にある業務の質を上げる工夫が大切ではないでしょうか。小さなことからコツコツ改善していき、広報活動の目的や自社のPRにとっての最適解を見つける意識も必要です。余裕があればプラン化にチャンレンジして下さい。

 

 

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スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。
 

株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

 

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由


 
 
私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

 

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