2021/03/10

新人広報パーソンのための広報いろは。~モノトレンド誌を知る~

広報PRノウハウ

ベンチャー企業・スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

皆さんは、雑誌のジャンルとして“モノトレンド誌”をご存知でしょうか? 「モノ=物」「トレンド=潮流、流行」を意味します。今回は、このジャンルについて解説します。

モノトレンド誌と広報

企業活動の中で、自社製品やサービスを開発し収益を得るのが事業の根幹になっています。これらを広告宣伝や広報PRにより、世の中に訴求させていくのが重要になってきます。

今から40年程前は、広告宣伝の全盛時代で、多くの企業が多大な予算を割いて訴求していました。合わせて新聞・雑誌・TVメディアでの報道も多大な影響力があり、広報PRもリンクさせながらシナジー効果を狙う企業も増えてきた時代とも言えます。

私が新人時代に最も多くの情報提供したのが、マーケティングPRの中で新製品・新サービスです。当時、業界のリーディングカンパニーを多く担当していたため、ほぼ毎日3~4テーマのプレスリリースを作成し、メディアへの情報提供を行っていました。

情報提供先として、(1)記者クラブへの発表(2)雑誌~新聞の新製品・新サービスコーナーへの情報提供(3)TV経済・情報番組の優先順位で進めていました。特に(2)の雑誌~新聞での展開を重要視していました。

雑誌の中でもストレートに新製品情報を報道するのが“モノトレンド誌”となります。新人広報パーソンには、プレスリリースの基本形や文章作成力、またメディアへのプレゼンテーション力を習得するには、理解しやすくシンプルな分野になります。私はこの業務により、基本的なスキルが習得できたと考えています。

モノトレンド誌とは

このジャンルのメディアは、“トレンド”と深い関係があります。1980年代以前、新聞で新製品コーナーは既に存在していました。今でも常設されていますが、企業の新製品概要と特徴を短信(新聞、雑誌などに載せる短いニュース)で、報道していました。

1985年頃から1993年頃のバブル期に入り、「トレンド」という言葉が生まれます。経済紙/誌上のトレンド分析、トレンディドラマ、月9、トレンディ俳優と、次々と現代用語が話題となりました。個々の流行の意味で使われますが、長期的に見て人々が求めるものや、時代の要請を探り、次の計画や企画に生かそうといった趣旨でも使われます。この時代に、モノトレンド誌が次々と創刊されました。

私の知る限りでは、特選街(マキノ出版/1979年)、monoマガジン(ワールドフォトプレス/1982年)、DIME(小学館/1986年)、日経トレンディ(日経BP/1987年)、Begin(世界文化社/1988年)、 GoodsPress(徳間書店/1988年)と、1980年代に創刊されています。
※発行元は現在の出版社を表記

創刊の背景には、1970年代は高度成長期の安定成長期に入り、工業製品のデザイン・性能・使い心地などこだわったものが多く生まれたことがあります。そこに、1980年に入り“トレンド”が生まれ、この分野と融合した新世代の雑誌が次々と創刊されました。

この分野の強みは、各誌編集部が読者のニーズにマッチした多くの工業製品の中から厳選した製品が記事として紹介されることです。広告とは違い客観・中立を旨としていて、編集部が魅力を感じた製品を分析・紹介しますので、読者は「有名なトレンド雑誌が薦めているモノだから良い物だろう」と判断します。読者はモノ=製品に強い関心を持ち購買マインドが強いので、製品購買の確率が高まります。

当時、私はちょうど新人広報パーソンとして、これらのメディアへ多くの情報提供を行っていました。特に、印象的だったのはmonoマガジン(ワールドフォトプレス)です。当時は月刊誌で様々な分野の新製品情報を紹介するコーナーがありました。私もクライアントの新製品情報を提供し、多くの報道をして頂きました。報道後、読者からの問い合わせが多くあり、クライアントには大変感謝された記憶があります。

モノトレンド誌の種類

上記でも紹介しましたが、主な媒体と編集概要は以下となります。

◎特選街(マキノ出版)/世の中で流行っているモノの選び方と使いこなし方を分かりやすく説明する。
◎monoマガジン(モノマガジン)/新しいコンシューマー商品を通して、次代のライフスタイルを提案するモノ情報誌。
◎DIME(小学館)/30~40代の好奇心旺盛なビジネスピープルのための情報誌。
◎日経トレンディ(日経BP)/個人生活を刺激する流行情報誌をキャッチフレーズに、トレンドになっている商品、サービス、ビジネスに関する情報を網羅。類似商品の満足度や価格の比較や単に流行を追うだけでなくその「仕掛け人」へのインタビューなど、ビジネス情報誌にもなっている。
◎Begin(世界文化社)/圧倒的な情報量が魅力の「モノ&ファッション」雑誌。
◎GoodsPress(グッズプレス)/物欲旺盛な40~50代の大人のためのモノ・カルチャー誌。
◎Get Navi(ワン・パブリッシング)/商品の魅力を立体的に伝える、リアルなモノ・トレンド誌。
◎MonoMax(宝島社)/smartの大人版。ファッションを中心に、デジモノ、家電から自動車、インテリア、ステーショナリー、ホビーに至るまで網羅。
◎MonoMaster(宝島社)/MonoMaxの大人版。50代の読者へ“Master”と呼ぶに相応しい良品を美しい写真と格調高い文章で紹介。
◎MONOQLO(晋遊舎)/消費者目線で商品を徹底的にテストし、比較検証して紹介。

モノトレンド誌での攻め方の基本

◎各媒体の編集方針や報道特性を知る
これまでの攻略法と基本同様です。この分野の媒体は、他誌と差別化を重視している傾向にあります。先ずは誌面リサーチから初めてみて下さい。自社製品やサービスにマッチしている編集方針か、購買ターゲット層かの確認を。

◎誌面で特集企画、常設コーナー・コラム欄のリサーチを
誌面構成では、毎号大特集~小特集、ヒット情報、開発者インタビュー、プレゼント情報など各媒体によって違いますので、攻めたい場所が明確となればより掲載確率も高まります。

◎情報提供は早めに
雑誌の場合は、隔週や月刊の発行サイクルとなります。そのため、情報を早めに提供することも視野に入れて下さい。

◎編集部へのコンタクト
新聞と同様に、編集部先に情報提供を行います。多くの媒体で署名記事も確認できます。また編集後記内に、スタッフ名も表記されている媒体もあります。連絡先は、雑誌表記やホームページから割り出し問合せをしてみて下さい。なかなかコンタクトが難しい場合は、プレスリリースを編集部宛に郵送後、問合せしてみる方法もあります。

◎雑誌連動の電子版にも要チェックを
最近はネットメディアとして、各誌電子版拡大にも注力しています。こちらからも編集方針や署名編集者やライターがチェックできます。

株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人
大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。 マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100~140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献。

2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間、プレスリリースに頼らない画期的な手法で、400社を超える企業の広報活動を支援。

講演・講師実績も多数。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』。 2014年より名証セントレックス上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。

スタートアップの広報なら、まずこの1冊『逆襲の広報PR術』

私は仕事柄、こんな相談をよく受けます。

  • 経営者:
    「これから広報に力を入れようと思うのですが、何から手をつけたらいいでしょうか」
     
  • 広報担当者:
    「私、今まで広報の仕事をやったことがないのですが、会社から広報担当に指名されました。何から手をつけたらいいでしょうか」

そんなお悩みを抱えてしまった場合、ぜひこちらを読んでください。中小ベンチャー企業・スタートアップの経営者、広報担当者にオススメの1冊です。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

私の原体験を含め、これまでの経験と、ゲリラ的広報PRノウハウ50連発!等をまとめた拙著です。

私が広報初心者だったころは、広報PR関連の本を本当にたくさん読みました。世の中にある広報PR関連の書籍をほぼ全て読破した、と言っても過言ではありません。

私の経験からいうと、経験豊富で優秀な広報の方ほど勉強熱心で、とても多くの関連書籍を繰り返し読んでいます。広報初心者の方でしたら、関連書籍を5冊読むことからスタートしましょう。

本から学べることは非常に多く基本を知るにはそれで十分です。PRコンサルに相談するより、本を読んだほうが効率的に学べます。

ただ、中小ベンチャー企業で広報をされている方は、書籍選びに注意が必要です。

というのも、書店で販売されている広報PR関連の書籍はそのほとんどが、大企業の広報担当者向けに書かれているからです。

『広報PRとは何か』という一般常識を知る上で、そういった書籍も読む必要はあるのですが、中小ベンチャー企業で広報をする上で、実務的にはあまり役に立ちません。

広報PR関係の本を何冊か読み進めていくと、だいたいどの本も同じような内容なので、退屈になってきます。そうなったら、書籍からノウハウを吸収する段階はいったん卒業です。

そして、そこからが本当の勉強になります。

書籍で得た知見をベースに広報PRの実務を通じて、自分なりのやり方やノウハウを作っていきましょう。それこそが『本当のノウハウ、知見』であり、当然ながらそれは、書店で販売されている書籍には書かれていないものなのです。
 

PR会社・ベンチャー広報が、
スタートアップ企業向けサービスにこだわる理由

私は上場企業や大企業での広報PR担当の経験はありません。

今まで、サラリーマン時代も含め約20年以上、広報PRの業界にいますが、ずっと、中小中堅企業、ベンチャー企業、スタートアップの広報のお手伝いばかりしてきました。

なぜ、中小ベンチャー企業の広報PRにこだわるのか、その理由は、私の原体験にあります。約20年前、某ベンチャー企業の広報担当者として、PRマンのキャリアがスタートしました。

広報に関して全くのド素人だったものですから、プロに手伝ってもらった方が早いと思い、複数のPR会社さんに声をかけて、見積をとりました。

すると、出て来た見積金額は、安くても月額60万円、高い会社は、なんと月額100万円!
しかも、最低1年契約が条件でした。年間にすると、約1000万円の費用がかかる計算です。

当時、私がいたのは年商2億円程度のベンチャー企業でしたから、PR会社にそんな大金を払えるはずもありません。しかも、それらのPR会社さんが提供してくれるサービス内容といえば、「まずは半年から1年くらいかけて、じっくりブランド戦略を練りましょう。」というお話でした。こちらは、明日からすぐに、新聞やテレビからバンバン取材される方法を知りたいのに、全く話が噛み合いませんでした。

その数年後、私はある中堅のPR会社に転職します。入社してすぐに、知り合いのベンチャー企業の社長から「うちの会社のPRを手伝って欲しい」と声をかけて頂きました。あまり予算がないが月額20万円×3ヵ月契約ならなんとか、ということで、ほぼ発注して頂くことが決まり、社に戻って上司に報告したところ、「月額20万円しか出せない会社は、客じゃない。今すぐ断ってこい。」と言われたのです。

その時、私はわかりました。

名の知れた一般のPR会社は、月額80~100万円の料金を支払える大企業だけを相手に商売をし、中小ベンチャー企業なんて、最初から相手にしない、という現実...

私はこうも思いました。

資金が潤沢な大企業は、広報PRに頼らず、有料の広告をどんどん出せばいいではないか... 無料で宣伝できる広報PRは、お金のない中小ベンチャーにこそ必要なのに、そこにサービスを提供するPR会社がないのはおかしい...と。

そういう会社がないなら、自分で作ってしまえ!ということで、日本でも珍しい、スタートアップ・中小ベンチャー企業専門のPR会社『株式会社ベンチャー広報』を設立しました。

そして、全国の広報担当者様や経営者様にそのノウハウをお伝えするため『逆襲の広報PR術』を出版いたしました。

逆襲の広報
逆襲の広報PR術』野澤直人・著

この本には、PR業界の中では、非常識な手法・ノウハウもあるかもしれません。しかし、スタートアップ・中小ベンチャー企業を広報PRで成功させることができる良書に仕上がったと自負しています。

なぜなら、私が実践して結果を出してきたノウハウだからです。ぜひ参考にしていただければと思います。

また、

  • 「今のPR会社に満足していない」
  • 「PR会社に広報PR業務のコンサルティングをお願いすること検討中」
  • 「PR会社に広報PR業務を委託することを検討中」

などのお悩みや課題がございましたら、下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役 野澤直人

お問い合わせフォーム

お問合わせ項目必須
お問合わせ内容必須
企業・団体名必須
フリガナ
部署名
お名前必須
フリガナ必須
メールアドレス必須
電話番号必須
住所必須
文字を入力して下さい必須
captcha

 

  • [ベンチャー広報・メールマガジン]のご登録(無料)はこちら

スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報が、10年以上の歳月かけて培ってきた広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。

・「ゼロから広報PRを学びたい」
・「広報担当者不在の企業でこれから広報PR領域を強化していきたい」
・「PRコンサルタントとして独立(または転職)のためのスキルを身に付けたい」

とお考えの方は、[ベンチャー広報・メールマガジン]をご登録ください。
 

 

  • [広報初心者のためのオンラインサロン・ゼロイチ広報]のご登録はこちら

株式会社ベンチャー広報は、創業から10年間で中小・スタートアップ企業に特化して300社以上の広報PR活動をサポートしてきました。その中でPRコンサルタントに蓄積されてきた独自の中小ベンチャー企業向けPR手法を、次世代に還元していく場が「ゼロイチ広報」です。