事業構想大学院大学の大阪校で授業を行いました

事業構想大学院大学の大阪校で授業を行いました

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

今夏に続き、学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師として、大阪校で授業を行いました。

事業構想大学院大学の概要は以下となります。
https://www.mpd.ac.jp/

この学校は、東京都港区南青山に本部を置く私立の専門職大学院大学です。

2012年に設置され、皆さんご存知の宣伝会議が運営母体となります。
現学長は、テレビのコメンテーターでお馴染みの田中里沙氏となります。

現在、東京の他に大阪校(大阪市堂島)、福岡校(福岡市天神)名古屋校(名古屋市名駅)が開設され、事業構想研究科が設置されています。

MBA(経営管理学修士)とは異なり、事業の根本のアイデアから考え構想を構築するところから、クリエイティブを重視したMPD(事業構想修士(専門職))の修得を目指す専門教育と、月刊誌「事業構想」の発行も行なっています。

専門職学位のほかに、附属の事業構想研究所で、12ヶ月間の「事業構想プロジェクト研究コース」を設けています。国内初のMPDが取得できます。

修士課程一年目には数百以上のアイデアを生み出し、そこから可能性のある事業を見出すことで「アイデア」を生み出す、思考と体質を手に入れます。

また最終的なアウトプットとして、修士論文ではなく「事業構想計画書」をプレンテーションします。修了生はこの事業構想計画書を、実践するプロセスに進みます。既に、事業に着手されているケースも多々あると伺いました。

前回同様に同校の特任教授・青山忠靖先生の大阪校授業内で“広報PRスキル”について、授業をさせて頂きました。

青山先生とは、20数年のお付き合いで、様々なPRプロジェクトでご一緒させて頂き、また、地域デザイン学会の活動でもお世話になりました。

青山先生は、全国各地での地域活性と事業構想に取組んでおられます。
https://www.mpd.ac.jp/curriculum/faculty/taoyama/

受講院生は、既に事業構想のプランニングを進めていて、11月に事業構想プランの試験間近な時期に授業を行いました。  

院生の方々は、広告代理店クリエーター、環境保全会社、理化学機械メーカー、理美容品メーカー、枚方市の公務員、女学院学校法人など様々な職業の方々です。証券会社勤務の方は既に事業構想に向けて会社設立された方もおられます。自身の仕事に関連する新たな事業構想や現職の仕事から離れ、個人として事業構想を生み出そうと、日々勉強されています。

大阪周辺の地域活性化を目的とした、実戦的な事業構想を計画されています。

当日は、事業構想のプランニングにおける広報PRとは密接な関係がある点。特に事業構想の発想の着眼点は、社会的意義を考察することが重要であること。社会にとって意義のある事業を実践することが「存在次元」となる!

広報・PRの視点でも同様。企業・事業を取り巻くステックホルダーと情報を共有し、相互の信頼関係構築することが基本。
つまりメディアからみて、社会的意義のある企業・事業が関心を持たれる=記者が取材行動を起こしやすい。このような視点で事業構想を創出することが重要。

メディアが関心を持つ3のキーワードとして

(1)行政・大学機関等公的機関との連携、共同研究・開発
(2)大企業との連携、共同研究・開発
(3)事業の差別化、独自性の確率

事業の差別化、独自性の確率とは

  • 新奇性・斬新性=新しい、最も大きい・小さい・美しい、初モノ・世界初、国内初、業界初、一番・ギネス・業界一番の売上
  • 意外性・希少性=画期的、珍しい、独自ユニークなのネーミング
  • 特異性・唯一性=三独とは独自、独特、独創の三つの独
  • 革命的・革新的・将来性=環境、宇宙、資源開発、エネルギー開発、ロボット技術、5G、AI、自動運転
  • 差異別点=他社にはない、最高速
  • 社会性・時代性=この夏ファッションのトレンドは〇〇。
  • 時流・流行=経済動向(景気、株式、消費税)、国際動向(外国トップ交代、オリンピック、シェアリングエコノミー、サブスクリプション、IR etc.)

                                       
また、事業構想・起業直後「人・モノ・金・情報」の中で、「カネ」の資金調達が最も重要になっていく事を、事例を通して解説しました。

次に具体的な広報PRの手法として『やってみようぜ!独人(ひとり)広報〜独り広報の進め方~』について解説しました。

院生一人でも広報PRの手法について習熟できるように指南しました。

せっかく素晴らしい事業構想プランが出来上がっても、様々なステックホルダーに対して認知させ、共感を呼び込む有効なテクニック=広報PRについて伝授しました。

私が携わったPR成功例として、事業の立ち上がり時はConsumer向けのビジネスでも、BtoBを意識する事が重要。特に、地元紙経済面や産業経済紙、ビジネス経済誌、テレビ経済番組のメディア特性を知り、情報提供する事がカギになると解説しました。

具体的なマスコミとのコミュニケーション方法や関西エリアの地元新聞の紙面構成・情報提供できるコーナー分析例も解説しました。

最後に11月の試験に向けたプラン案を発表頂き、ディスカッションを行いました。既に枚方市の公務員の方は、同市の空家対策事業プランを構築中でした。既に、マーケティング研究もしっかりされ、収益性が見込める
具体的なプランで来春には事業開始できる見込みの内容でした。

大阪校の院生の方々は、関西エリアの強みを良く理解されていて、積極的に事業構想に向けて勉強されている印象でした。また関西エリアは、大阪万博、IR構想と、経済的に期待され、事業構想を具現化できる環境になりつつあると感じました。

地域活性と広報PRの関係では、事業構想のプランニングでも広報PRの要素を採り入れていけば、世の中に受け入れられ、事業も上手く進められることを院生の皆様に理解頂けて
大変充実した授業になりました。

最後に大阪校の皆様、有難うございました。
ぜひ、11月の試験が合格できるように東京からお祈り申し上げます。

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記事の執筆者
三上毅一
三上 毅一
シニアPRコンサルタント・書籍プロデューサー

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。

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【媒体研究】4大ビジネス誌を攻略する
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