2020/03/02

新人広報パーソンのための広報いろは。
~媒体研究 テレビ編~

広報PRノウハウ

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報の三上です。

昨年は、全国紙・産経新聞について解説しました。今回は、一般週刊誌の基本について解説します。私が新人時代に、先ずは全国紙を学び、次に雑誌の中でも一般週刊誌の基本について先輩から学びました。それは情報提供メディアとして週刊誌の接触が多く、重要な媒体として捉えていました。

広報PRパーソンの皆さんが最も関心の高いメディアが、テレビとネットメディアです。

今回、その一つテレビの基礎知識について解説します。

私は長年PR業界に携わっていて、超有名な上場企業でも、スタートアップ・中小企業の広報パーソンも
「テレビ番組から取材されたいのですが、どうしたらいいでしょうか」
「マツコの知らない世界に製品を紹介してもらいたい」
と、テレビに出たくないクライアントはいませんでした。

ではなぜテレビにみなさん関心を寄せるのでしょうか。それは、報道後の影響力が強いからです。

私も実は、テレビのプロデューサーとして、民報のBS番組を制作した経験があります。

前職で、東北の震災後、放射能汚染・風評被害と、これまでにない日本の食が不安視されていました。被災地の食の取組みの現状をルポ形式で番組を企画しました。

ご関心があれば、YouTubeで「食の国(ニッポン)を救え! ~食の安全と復興~」と、検索頂ければご覧いただけます。

この時に痛感したのは、とにかく撮れ高=うまく使える構図として撮影画像がとれたかの度合い。が付きまといます。

イメージとしては、300%の画像を撮って編集~放映画像で100%に収める感じです。

現地ロケして、何カ所か撮影で回り、スケジュール通り取材者への撮影。天候や取材者の都合でキャンセルになり、改めて現地ロケに行く。テレビ局に収める編集画像が滞り、迫りくる締切日まで恐怖の毎日。

番組の企画上、スポンサーを募り、CMも制作・納品。と、気が狂いそうになりながら放映日を迎えました。取れ高がない!!、でも放映日程は決まっている。テレビプロデューサーは未経験でしたので全くの別世界でした。

ぜひ、被災地の現状や取組みを、多くの視聴者に知って欲しい、その一心でした。

ですから、取材・撮影する立場も、少なからず皆さんよりは経験があります。

テレビメディアは視聴率が命!

民放は、CM収入が主な収益源となります。

より多くの視聴者がいないと番組はなりたちません。昔のバブル時代のように、高額制作費を注ぎこんでインパトのある番組づくりは過去のもの。

現在は低予算でいかに面白い&高品質な番組をつくるかが、主流となっています。

視聴率ってなに?

皆さんが何となく知っている視聴率。

改めて解説しましょう。これは㈱ビデオリサーチが、各地区のテレビ視聴率調査を実施しています。各家庭に視聴データを記録できるボックスを設置します。昔、テレビで、実際に設置しているか調べた番組がありました。謎の視聴率ボックスは存在してるんですね。

1%視聴率は、関東:約40万8千人、関西だと 1%=約16万人、名古屋地区は 1%=約9万人と言われています。

では、何世帯に設置しているのでしょうか。ちょうど、この3月からリニューアルされるニュースが発表されました。

関東:900世帯→2700世帯
関西:600世帯→1200世帯
札幌:200世帯→400世帯
との事です。

この数字からみても、関東で1%獲得したら約40万人がみていることになります。「マツコの知らない世界」が12%~13%台といわれています。なん百万人も人が見ることになります。

テレビ番組にはジャンルがある事を知るべし

番組には大きく分けて2つに分けられます。

一つは報道・情報系番組。もう一つはバラエティ番組。

私の経験から情報提供する頻度の高いのは報道・情報系番組となります。報道・情報系番組は、番組制作スタッフ陣の他に、テレビ局の報道・社会部、経済部、政治部、外信部といった記者も関与しています。

記者は本社、支局、記者クラブ等に配属されます。

朝・昼・夕・夜のニュース番組は、記者関与が高い番組となります。情報系は少し関与が低く、バラエティ番組での記者関与は殆どありません。

私の場合は、ニュース番組狙いなら、まず記者への情報提供に注力します。情報系番組は、記者と番組制作スタッフ陣を。バラエティ番組は、番組制作スタッフ陣を責めます。

番組への攻め方はリサーチが重要

ではどのようにして番組を攻めていくのか、基本について解説します。
 

  • 徹底的に番組をリサーチ

新聞、雑誌、webも同様ですが、テレビも同様です。でも毎日、終日視聴ができません。私は、基本一週間分を録画機でチェックしています。

最低、テレビ東京の
・「WBS」
・「カンブリアカンブリア宮殿」
・「ガイアの夜明け」
・「ゆうがたサテライト」

NHKの
・「おはよう日本/おはBiz、まちかど情報室」

BSテレビ東京
・「日経プラス10」

これ以外の情報番組やニュース番組も、放映内容をチェックして都度録画しています。これを週末にまとめてチェックし、企画立案のヒント、社会・経済のトレンド、番組の放映傾向といった点を分析しています。大抵は早送りで2~3時間費やします。

特にお薦めなのが、BSテレビ東京の「日経プラス10」です。

実は、日経新聞との提携番組で、キャスターやコメンテーターとして、日経新聞社の第一線記者・部長や編集委員が出演しています。私がお世話になった記者の方が、出演されていれば、直接売込みもします。

皆さんも、関連分野で出演された記者が判れば、テレビと合わせて日経新聞への売込みも可能です。これ、お薦めです。

テレビ番組はどんな人が制作しているの?

報道・情報番組系は、新聞社の編集局にあたる報道局の傘下に社会、政治、経済、外信部等があります。その他番組ごとに、下記の主要なポストの局員や制作会社・リサーチ会社スタッフ陣。外部ブレーンとして、放送作家などが関わってきます。

下記が大枠の組織図です。★(☆)は各メディアで情報提供に適しているポストの方となります。

【新聞】
・編集局長
・編集局次長
・経済部長
・経済部次長(デスク)
★新聞記者、編集委員

【テレビ】
・チーフプロデューサー
・プロデューサー
・アシスタントP
★ディレクター
・アシスタントD
・レポーター

【雑誌】
★編集長
・副編集長
・デスク/キャップ
・帰社
☆外部ライター

【テレビ・報道】
・報道局長
・報道局次長
・社会部長
・社会部次長
★社会部記者

テレビの情報源は“新聞”がカナメ

「番組記者や制作スタッフは、どんなメディアが情報源ですか?」「テレビ関係者へ、プレスリリースは見てもらえるんですか?」といった疑問を皆様お待ちです。

私の長年の経験やテレビ制作スタッフに聞いた話ですと、報道・情報系番組は、関連分野の記者(担当部署・記者クラブ経由)や番組経由でのプレスリリース・情報提供が多い。

バラエティ番組系は、番組や制作会社経由でのプレスリリース・情報提供が主になります。また、番組・制作会社の他にリサーチャー(テレビ企画・内容を考えるネタ探しをする専門スタッフ。)という存在もあります。

最近は、記者や制作スタッフの人手不足からこの人たちの役割が重要視されています。その他、どのようなメディアを情報源にするのか、ズバリ“新聞”です。

無論、雑誌・Webも対象にはなりますが、比率の高いのはまだ新聞です。

理由その1

ある大手週刊誌編集長が、朝の情報番組のコメンテーターとして出演されていた時、朝の3時に局入り。

直ぐに、全国紙(日経、朝日、読売、毎日、産経)、スポーツ紙(日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、ディリースポーツ)各自の机に置いてあり、全紙を読んで情報分析し本番に臨んだと聞いています。

番組スタッフ陣は、全員新聞を読んでいるとも聞きました。皆さんも番組内で、新聞解説コーナーを良く見るかと思います。

つまりテレビの情報源は、新聞は欠かせません。

理由その2

業界あるあるですが、全国紙に報道されたらテレビ番組から取材依頼があった、と良く聞きます。上場企業の広報パーソンは、とにもかくにも日経本紙を優先したい。

これには、新聞の影響力とテレビ番組からの取材の確率が高くなる理由からです。

理由その3

現在テレビで最も活躍されている、私の知人のジャーナリスト・池上彰氏の書籍です。

・「新聞勉強術」
・「新聞の読み方」
などが上梓されています。

池上氏は、芸能人やアナウンサーではありません。元NHKの記者で、ジャーナリストです。

記者時代にいかに新聞が取材情報源で重要だったのか、聞いた事がありました。皆さんにもぜひ、これらの書籍を読んで、広報パーソンとしての基本を勉強して下さい。

テレビ番組の攻め方は改めて解説します。

 


 
 

以下、広報PRセミナーのご案内です。

【ゼロイチ広報主催】第2回・無料オンラインセミナー 4.17
はじめてのオンライン記者会見〈事例研究〉
~ 広報担当必見!低コストで企画運営するノウハウ ~

<満員御礼>おかげさまで、本セミナーのお申し込みは定員数に達しました。
そこで、【ご好評につき、100名(←50名)に増席させていただきました!】
※今回は、100席で打ち切らせていただく予定です。
最終募集となりますので、まだお申し込みでない場合は、お早めにお申し込みください。
 


 

広報初心者のためのオンラインサロン
ゼロイチ広報」主宰の野澤直人です。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マスコミ関係者を特定の場所に集めて行う従来型記者会見の実施が難しくなっています。

そんな中、ローソンなど一部の大企業はオンラインでの記者会見に取組みはじめました。この流れは大企業だけでなく、今後、スタートアップや中小ベンチャー企業にも広がるでしょう。しかし、企業の広報担当者にはオンライン記者会見の経験や知識が乏しく、大企業でさえも試行錯誤中です。もし実施するとなれば、皆さんもわからないことだらけで不安だと思います。

そこで今回は、スタートアップとしていち早くオンラインで記者会見を開催された株式会社AsMamaの甲田社長をゲストにお迎えし、その知見をご共有頂く事例研究セミナーを開催することにいたしました。

オンライン記者会見に適したツールや会場の選び方、運営スタッフの配置や体制、記者との質疑応答の進め方、実施に必要な予算感など、具体的な運営ノウハウも合わせてご紹介いたします。

広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」では、通常、会員限定でクローズドの勉強会を開催していますが、今回はオープン勉強会の第2回として、会員以外の方も特別に無料でご参加いただけますので、ぜひこの機会をご活用ください。

【ゼロイチ広報主催】無料オンラインセミナーの概要

日 時:2020年4月17日(金)16:00~17:30(15:50から入室可能)
料 金:無料
定 員先着100名 先着50名 ※100名様で打ち切らせていただく予定です。
対象者:企業の広報担当者
会 場:オンラインのみです。Zoomでの開催です。

その他

  • 本セミナーは講師2名によるトークセッションです。
  • 同業者(PR会社)の社員・関係者の方はお申込みをご遠慮ください。

お申し込みはこちら

セミナーコンテンツ

  • オンライン記者会見とリアル記者会見どこがどう違う?
  • YouTubeでの配信だけでは不十分。双方向性がキーワード
  • オンライン記者会見に適したツールや会場の選び方
  • そもそもオンラインで記者が本当に集まるの?
  • 運営のポイントは記者の質疑応答と囲み取材をどうやるか
  • オンライン記者会見にかかる費用の見積もり方
  • ここに注意!オンラインならではのよくあるトラブル
  • 会見での写真撮影はどうする?記者との名刺交換は?
  • マスコミサイドから寄せられた感想

※あくまで予定です。当日変更になる場合があります。

講師プロフィール

株式会社AsMama http://asmama.jp/
代表取締役CEO 甲田恵子氏
1975年大阪生まれ。米国留学を経て関西外国語大学を卒業後、 環境事業団(現 独立行政法人環境再生保全機構)にて役員秘書と国際協力室を併任。ニフティに転職し、海外事業の立ち上げに従事。2005年、同社在籍中に長女を出産。復職後は上場・IRを担当。ベンチャー投資会社に転職し、広報・IR室長に就任。09年に同社を退社。「頼り合えることで一人ひとりがライフステージにかかわらずやりたいことが実現できる社会の仕組みを創ろう」と全国から同志を募り、同年11月、AsMamaを設立。著書に「ワンコインの子育てシェアが社会を変える!」 「子育ては頼っていいんです~共育て共育ち白書」がある。
株式会社ベンチャー広報 https://www.v-pr.net/
代表取締役 野澤直人
20代でビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上の取材を経験。その後、当時無名だった某ベンチャー企業で広報部門をゼロから立ち上げ、同社在籍中の8年間で朝日新聞、週刊ダイヤモンド、ワールドビジネスサテライトをはじめ毎年100~140件のマスコミ露出を通じて同社のブランディングに貢献。その実績とノウハウをもとに、業界でも珍しい、スタートアップ・ベンチャー企業専門のPR会社を設立。プレスリリースに頼らない画期的な手法で、多くの企業の広報活動を支援している。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」を主宰。著書に「【小さな会社】逆襲の広報PR術」がある。

お申し込みはこちら

 


 

  • [野澤直人のゲリラ広報]ベンチャー広報・社長メールマガジンのご登録はこちら

スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報 代表取締役の野澤直人が、雑誌編集者→ベンチャー企業の広報PR担当者→PR会社社長、という異色の経歴から培った、令和時代を生き抜くための広報戦略と野澤独自のゲリラ的広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。
 
 


 

  • [ベンチャー広報・メールマガジン]のご登録(無料)はこちら

スタートアップのためのPR会社・株式会社ベンチャー広報が、10年以上の歳月かけて培ってきた広報PRノウハウをお届けするメールマガジンです。

・「ゼロから広報PRを学びたい」
・「広報担当者不在の企業でこれから広報PR領域を強化していきたい」
・「PRコンサルタントとして独立(または転職)のためのスキルを身に付けたい」

とお考えの方は、[ベンチャー広報・メールマガジン]をご登録ください。
 
 


 
 

  • [広報初心者のためのオンラインサロン・ゼロイチ広報]のご登録はこちら

株式会社ベンチャー広報は、創業から10年間で中小・スタートアップ企業に特化して300社以上の広報PR活動をサポートしてきました。その中でPRコンサルタントに蓄積されてきた独自の中小ベンチャー企業向けPR手法を、次世代に還元していく場が「ゼロイチ広報」です。