女性誌の特長を比べてみた【30代編】
女性誌攻略のススメ!vol.19

女性誌の特長を比べてみた【30代編】

広報PRパーソンならば、属性が似通った読者を持つ媒体に対して、メディアごとの特長を正しく理解しておく必要があります。そこで20代向けに続き、30代をターゲットにした女性誌、それぞれの特長をまとめてみました。一口に「想定読者は30代の女性」といっても、各誌のこだわりや狙いは様々です。

ターゲット読者はアラサー

広報担当者にとって、ターゲット媒体を決める上で、出版社の垣根を超えて横並びで媒体を捉えることは非常に大切です。「女性誌の特長を比べてみた【20代編】」で、20代向けの雑誌を解説しましたが、今回は集英社、小学館、光文社、講談社の4社から30代(アラサー)をターゲットとしている雑誌を解説します。

集英社「BAILA」
発行:月刊誌(毎月12日発行)
創刊:2001年5月
WEB:@BAILA

2021年に、創刊20周年を迎えた30代の働く女性がターゲットの雑誌で、「働く30代のときめき応援メディア」を謳っています。2021年8月31日には、「BAILA homme」という初のムック本を発売し、表紙にV6を起用したことでも話題になりました。

ただ、30代といってもアラサーがメインターゲットなので、27歳~34歳くらいの読者が多いです。既婚、未婚は問わないですが、子育てママ向けではないですね。働く女性がターゲットなので、ファッションでもメイクでも「オンでもオフでも」というテーマが多い気がします。

かなりキャリア志向に誌面も作っており、ファッション、美容、食など定番のカテゴリー以外に、NISA積み立てなどのマネー系の企画や、WBS(ワールドビジネスサテライト)キャスターの大江麻里子さんのニュース連載もあるのが特長です。ファッション誌ではありますが、キャリア志向のアラサーが興味持ちそうなネタであれば積極的に取り上げています。

小学館「Oggi」
発行:月刊誌(毎月28日発行)
創刊:1991年8月
WEB:Oggi.jp

創刊から27年続く、元祖コンサバ系ファッション誌です。WEBサイト「Oggi.jp」は、メディアからの情報によると、30代向け女性誌WEBサイトではナンバー1のユーザー数だそうです。

読者はCanCamを卒業してOggiに移行している方が多く、BAILAと同じく働く女性向けの雑誌ですが、少し違う点は、主なターゲットは「未婚」女性ということ。なので婚活系の話題も多いです。

「仕事、プライベート、すべての変わり目に立ち向かう30歳からのメディア」と謳っているだけあり、巻頭に「The Turning Point」という連載があります。ここでは、読者層より少し上の年代の方が、人生のターニングポイントをどう過ごしてきたかのインタビューを掲載しています。

また、BAILAにもありましたが、Oggiにも「Oggi大学」というものがあり、経済ニュースを取り上げる企画があるのも特長的です。

光文社「CLASSY.」
発行:月刊誌(毎月28日発行)
創刊:1984年4月
WEB:CLASSY.ONLINE

アラサーをターゲットにしている雑誌の中ではかなり長寿媒体で、かつ発行部数も横並びでは最も多いです。ターゲットを20代後半~30代前半の「都市型」で、上質なものを見抜く目を持っている女性としているため、ファッションも美容も、プチプラよりも断然一品いいものを、という高級ブランド志向が強いです。

「JJを卒業してCLASSY.に行く」という感じですので、Oggiと同じく、コンサバな読者が多いと思います。アラサーでも未婚女性がターゲットの作りになっていて、恋活、婚活、モテなどのワードが、企画タイトルに挙がっていることも比較的多い気がします。

自己投資金額が高めなので、BAILAやOggiに比べて「攻め」。美容でいうと、フェムテックや美容医療なども早くから取り上げています。

講談社
講談社はアラサーターゲットの雑誌は現在発売していません。以前はFRaUがそれにあたる雑誌でしたが、2018年3月号で定期刊行を終了しています。ちなみにFRaUの美容企画はかなり情報が厚く、その勢いのまま現在講談社から発行されている「VoCE」の創刊につながったそうです。

今でこそ女性誌でも、SDGs(持続可能な開発目標)が特集に組まれたりしていますが、その先駆けはFRaU。2018年12月に女性誌として初めて1冊丸ごとSDGsに特化した「FRaU SDGs」を発刊してかなり話題になりました。

まとめ
本稿では4社の雑誌を紹介していますが、アラサー向けや30代後半までをターゲットにした媒体は、宝島社から「Steady」「InRed」「SPRiNG」「sweet」なども発行されています。広報PR活動として、30代女性がコミュニケーションターゲットになっている場合は、これらもターゲット媒体としてチェックするのをお勧めします。

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