女性誌の特長を比べてみた【40代編】
女性誌攻略のススメ!vol.20

女性誌の特長を比べてみた【40代編】

40代向けの女性誌は、どの媒体もメインのターゲットが「働く40代女性」です。ただ、対象読者が同様とはいえ、各誌それぞれで特徴を持って誌面づくりが行われています。広報PRパーソンは、媒体が取り扱うテーマや掲載内容を意識して、メディアアプローチする必要があるでしょう。

40代向け女性誌は各誌特徴的

「女性誌の特長を比べてみた」シリーズの3回目は、40代編です。今回も、集英社、小学館、光文社、宝島社の4社から40代をターゲットとしている雑誌を解説します。

集英社「LEE」
発行:月刊誌(毎月7日発行)
創刊:1983年5月
WEB:LEE web

おしゃれと暮らしを楽しむ女性を応援するライフスタイルマガジンというテーマで、他の40代ターゲット雑誌と比べると創刊が一番早い媒体です。“クオリティ・オブ・ライフ(QOL)”の向上を提唱しており、「センスある心地よい暮らし」を実践する30代後半~40代がターゲットになっています。

ナチュラル、コンサバ、モード、ラグジュアリーで分類するなら、LEEは「ナチュラル」でしょう。ファッション、美容、食などライフスタイル情報が中心ですが、毎号「子育て」をテーマにした企画があります。

例えば、最新号では「子どもの恋バナ・悩みににどう声かける?」というテーマでかなり踏み込んだ具体的な企画をやっています。そういった子育てや教育系のアドバイスができる専門家がいるなら、人を使ったPRもできると思います。

LEEは「LEE100人隊」というブロガーコミュニティを持っていて、LEE webではそのブロガーたちが記事をあげているのも特長的です。ちなみに、2021年から「LEE DAYS」という季刊誌(年2回)も発売。子育てがひと段落して、自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代向けになっています。

小学館「Precious」
発行:月刊誌(毎月7日発行)
創刊:2004年3月
WEB:Precious.jp

Preciousは、豊かな時間・空間を過ごすための「実用的なラグジュアリー情報」をお届けするラグジュアリー&モードメディアで、40代からをターゲットとするメディアです。ラグジュアリーと自ら謳っているだけあり、ハイブランドや上質な素材やお店、インテリアなどが多く掲載されています。

誌面づくりにもラグジュアリー感が出ており、1ページで紹介する点数は多くて4~5点程度です。その分、1点1点大きく取り上げられています。裏を返せば、他の媒体に比べて、1企画で紹介する商品が少ないということなので、その分掲載のハードルが上がります。

また、LEEが「働くママ」感があったのに対し、Preciousは同じ40代でも「ママ」感はほぼ出していません。ファッション、美容、食と情報のカテゴリーは他媒体と同じですが、「手軽」「時短」「コスパ」「プチプラ」などの言葉とは対極にある雑誌です。

光文社「STORY」
発行:月刊誌(毎月1日発行)
創刊:2002年11月
WEB:story web

新しい40代のためのファッション&ライフスタイル誌。「新しい40代」というのは、「年を重ねること」=「老い」と捉えずに「美しさ」とポジティブにとらえる40代、ということだそうです。

働く既婚の40代前半女性がメインで、仕事、家事、育児、介護など忙しいけど、ミーハーでおしゃれ感度が高い読者をターゲットにしています。ナチュラル、コンサバ、モード、ラグジュアリーで分類するなら、「コンサバ」です。読者は、CLASSY.→VERY→STORYというイメージですね。

取り扱うテーマは、ファッション、美容、食、マネー、カルチャー、子育てなど、かなり幅広いです。「更年期のくすり」という連載があり、ここは著名人のインタビューになるので一般の方が出るのは難しいのですが、40代から意識し始める「更年期」というテーマを連載で取り上げているのは特徴的です。連載で扱っているテーマ、かつ企画としても取り上げられるテーマなので、関連する商品のPRをしている場合、STORYはターゲット媒体として狙えるでしょう。

宝島社「otonaMUSE」
発行:月刊誌(毎月28日発行)
創刊:2014年3月
WEB: otonaMUSE web

4誌の中では一番創刊が新しく、雑誌が売れないと言われる時代に新刊、しかも月刊誌を創刊するなんて! と当時かなりびっくりしました。編集長は元sweetの編集長で、sweetの販売部数を劇的に伸ばした渡辺佳代子さんです。

媒体概要では「37歳、輝く季節がはじまる」としているので、40代向けよりは少し年代が下になりますが、メイン読者層は30代後半~40代。ナチュラル、コンサバ、モード、ラグジュアリーで分類するなら「モード」。梨花、佐田真由美など「ハンサム」なモデルが表紙を飾ることが多いです。

WEBサイトは2021年9月にオープンしたばかりなので、まだそこまで情報は多くないですが、他の媒体のWEBサイトとはユーザーインタフェースが全然違うのが面白いです。

ファッション以外のページでは、単純な商品紹介ではなく、「●●のオススメ」として紹介しているパターンが4誌の中では多いと思います。巻頭にファッション担当と美容担当が、それぞれおすすめを紹介する「EDITOR’S CHOICE」というコーナーがあるので、サンプリングなどでアプローチすれば、露出につながる可能性ありでしょう。

まとめ

今回取り上げた雑誌は、どの媒体も働く40代女性をターゲットとしているものの、4誌それぞれで、特徴が比較的明確だったように思います。また、今回の解説には入れていないですが、40代をターゲットとする商材のPRをしている方は、女性週刊誌(女性セブン、女性自身、週刊女性)もターゲットとなり得るので、一度報道分析をしてみるとよいと思います。

サービス資料のダウンロード

私たちが提供するサービスの紹介資料です。

記事の執筆者
株式会社ベンチャー広報
ベンチャー広報
スタートアップのためのPR会社

事業の成長を加速させたい中小のベンチャー企業に、経営戦略として “広報PR力” を提供します。

ベンチャー広報
記事の執筆者
地方のデイサービスが全国ネット情報番組の報道を実現!テレビ取材獲得のポイントとは【事例あり】
地方のデイサービスが全国ネット情報番組の報道を実現!テレビ取材獲得のポイントとは【事例あり】
のほかの記事を読む