女性誌の特長を比べてみた【美容誌編】
女性誌攻略のススメ!vol.21

女性誌の特長を比べてみた【美容誌編】

女性向け雑誌の中でも、メイクやコスメなど、ビューティ情報を掲載しているのが美容誌です。美容誌の“三大誌”といわれるのが、小学館「美的」、講談社「VoCE」、集英社「MAQUIA」。美容商材を扱う広報PRパーソンでしたら、これらの媒体に掲載されることが1つの目標ではないでしょうか。

「美的」「MAQUIA」「VoCE」が三大美容誌

過去、3回にわたって女性誌の特長を比べてきましたが、最後は美容誌編です。美容誌は、三大誌といわれる「美的」「MAQUIA」「VoCE」があり、それよりももう少し高めの年齢層をターゲットとしている「&ROSY」「美的GRAND」「美ST」などもあります。

本稿では、美容三大誌に絞って解説したいと思います。まず共通している点は、半期に1度「ベストコスメ大賞」が発表されること。上半期は6月売「8月号」、下半期は11月売「1月号」で、ほぼ1冊丸ごと特集を組みます。

また、毎月の企画として、雑誌発売日から次号発売日までに発売される新商品を、カレンダー形式(発売日順)に紹介するコーナーがあります。美容商材を扱う広報PRパーソンなら、この2つの定番企画で掲載されることを目指しましょう。

小学館「美的」
発行:月刊誌(毎月23日発行)
創刊:2001年3月
WEB:美的.com

今年、創刊から20周年を迎えたアニバーサリーイヤーで、特別企画なども多く実施していました。ビューティ誌の中で実売12年連続NO.1だそうです。「肌・心・体」のキレイを自分で磨くためのビューティ&ライフスタイルマガジンと謳っており、コスメ、スキンケアの情報をはじめ、ヘア、食生活、インナービューティ系など、美容に関する情報は一通り、かなり情報量多く掲載しています。

美容三大誌の中では一番ナチュラルで自然体なメイクや美容法が多く、ビューティモデルも森絵梨佳さんや絵美里さんなど、ナチュラルビューティ系を中心に起用しているように感じます。どちらかというと「攻め」ではなく「守り」なので、例えば美容医療の施術系はあまり紹介しているイメージはありません。ちなみに、「話題のコスメの発売日 早わかりNEWS」というコーナーが新商品カレンダーのコーナーです。

他の2誌との違いは、まずは最近では「美的男子部」という不定期で、メンズ美容の企画を誌面でやっていること。そして、「美的社会科見学」という、“キレイを作る現場=工場”を見学して、「あの商品ができるまで」を取材する見開き2ページの連載があることも特徴的です。

講談社「VoCE」
発行:月刊誌(毎月23日発行)
創刊:1998年3月
WEB:i-VoCE

VoCEという名前の由来は、イタリア語で「噂」という意味だそうです。美容は女性にとって「娯楽であり、教養であり、生き方であり、噂話である」と定義しています。美容三大誌の中では発行部数は一番少ないですが、創刊が一番早くパイオニア的存在です。新商品コーナーは「Beauty Calendar」というコーナーになります。

VoCEの特徴は、まずは他2誌に比べて、WEBやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を強化している点。「BeauTV~VoCE」というTV番組も持っていますね。あとは、読者プレゼント企画があること。意外にも美容誌にプレゼント企画ってないんです。

美容三大誌の中では、一番「攻め」美容を取り上げるため、美容医療系の施術も紹介しています。i-VoCEでは、EXITりんたろー。さんや、ニューヨークさんの美容企画も連載しており、そこでメンズ美容医療レポートもやっています。

集英社「MAQUIA」
発行:月刊誌(毎月22日発行)
創刊:2004年9月
WEB:MAQUIA ONLINE

売上部数でいうと、美的に次いで第2位です。MAQUIAは願望実現ビューティをコンセプトに、「きれいになりたい女性の願望を叶えるための美容情報」を発信しています。付録がかなり豪華で、付録目当てに購入する読者も多いようです。新商品コーナーに該当するのは、「コスメカレンダーエクスプレス」というコーナーになります。

他2誌との違いは、美容有識者(美容ジャーナリストや美容家)の名前がついた連載コーナーが多いこと。神崎恵さん、小林ひろ美さん、小田ユイコさん、水井真理子さん、野毛まゆりさんなど、美容業界では名が知れた方々が、毎月自分の愛用品を紹介しているコーナーです。

もう1点は、「100問100答」コーナー。1つのテーマを徹底深堀するコーナーで、原因から対策まで、知識も商品も紹介しています。ここは毎回5名くらいが「この人に聞きました!」と有識者として登場しているので、そこで有識者に挙がっている人に情報を届けておく、というのもこのコーナーで紹介される1つの手だと思います。

まとめ

美容誌は、他のファッション誌の美容企画とは比べ物にならないほどの情報量で誌面が構成されています。しかし、報道分析が非常にしやすいと思います。1年を通して、取り上げるテーマは3誌ともにほぼ違いはなく、年によって変わることもほとんどありません。

では、どこに注目して報道分析をするべきか? それは、以下の3点です。
(1)執筆しているライターは誰なのか。
(2)各誌、同じテーマをどのようなキーワードを使ってタイトルにしているか。
(3)編集担当のうち、メイク・スキンケア・ヘアケアでそれぞれ誰が担当なのか。

美容商材を扱う広報PRパーソンは、美容三大誌に掲載されることは1つの目標だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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