スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報です。
当社には日々、
- こんな人を探してほしい
- 〇〇という特集を予定していて、これにマッチする起業家を探している
- 〇〇という企業の関係者を探している
- (TVの場合)ロケ場所を探している
- セミナーの会場を提供してほしい
など、様々な御相談がマスコミ関係者から寄せられています。
これに答えることを「リクエスト返し」と私はよんでいます。中には自分たちの持っている情報とは関連性のない話題もあったりします。こういった御相談は、あまりに関係が無い場合、スルーしてしまう人もいると思います。
が、この連絡をスルーするのはとてももったいない。この連絡をくれたのは、なぜでしょうか。
相手の方は、きっとあなたなら協力してくれる(たくさん会社も知っていそう、情報も豊富そう)と思ったから、きっと声を掛けてきたのだと思います。
これで対応できるかできないか、でその後のマスコミの方からの信頼度は大きくガラッと変わってきます。
最近の話題ですと、私のもとに来た御相談では、特定のアプリのユーザーを探していて、協力してほしいと、マスコミの方からご連絡がきました。担当の企業とは全く関連性の無い話題だったので、ご協力しないも、一つの選択肢だったと思います。
結果、仕事の合間を縫って様々な方にお声がけし(このときは100名超のリサーチだったと記憶しています)、なんとか2名ほど取材可能なユーザーを見つけることができ、取材をアレンジしました。
結果、記者の方との信頼関係が深まり、こちらが困ったときには相談に乗っていただくことができるようになったり、関連のある取引先の情報をご紹介できるようになったりなど、非常にポジティブな結果になりました。
もちろん、難しくて探してみたけどだめだった…という場合もあります。
その場合、なぜリクエストが返せなかったのかのフィードバックもしてみるといいでしょう。どれくらいの人に探してみたのか、なぜNGだったのかなど。その結果、企画を再検討したり、立て直す場合もあります。有益なフィードバックになったということです。
何かしらアクションした、丁寧にフィードバックをしたということは、無茶振りであっても協力してくれる人として、先方は認識してくれるはずです。
打ち返せなかったときでも、打ち返したときでも、その後、こちらが担当している企業に近しいマスコミの方をご紹介してくださるなど、一つの努力が、何倍にもなって返ってきました。こういったことは非常にありがたいですね。
アプリユーザーをご紹介した記者の方は、その後担当が変わりましたが、新しい担当でも定期的に情報交換を行うなど、理想的な記者と、PR会社の関係性を築くことができたように感じます。
弊社ではこういったことを、かなりの頻度で御相談いただき実際に実行しています。リクエスト返しが上手なPRパーソンはどのマスコミの方からも重宝されています。
広報担当の方は、業務を兼任されている方も多く、きっと全く関係の無いことを協力することにためらうと思います。
短期的ではなく、中長期的に考えれば、今後につながることもありますので、関係のないボールも拾ってみることを、ぜひおすすめしたいです。
また、情報提供の際には、関連する複数の情報をまとめて持ち込むことを心がけるようにすると良いでしょう。 いつか報道企画書の書き方でもお伝えしたとおり、情報提供の基本は、自社の情報だけではなく3つ程度まとめるととても喜ばれます。
リクエスト返しのときも、視野を広げて、関連のあるデータや情報なども戻すと、更に信頼度が上がると思います。ぜひ皆さんも実践してみてください。