広報PRの基本は新聞ファーストで!

広報PRの基本は新聞ファーストで!

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の三上です。

7月のブログでマスメディア研究として、産経新聞について解説しました。

来たる11月5日に、弊社にて産経新聞社様との共催で広報PRセミナーを実施致します。
詳細はこちらをご覧下さい。
https://www.v-pr.net/column/8235/

そもそも広報PR活動は、新聞媒体を対象に始まった

日頃、広報PRパーソンの方から、
・「記者にみてもらえるプレスリリースの書き方のコツを教えて下さい」
・「毎月、沢山のプレスリリースを発信しているが全く反応がない」
と、多くの質問が寄せられます。

私から、
・「日頃、媒体研究されていますか?」
・「毎日新聞読んでいますか?」
と尋ねると、多数の方がネット中心で、新聞を目にする機会が少ない。と答えられます。

プレスリリースの基本型は、起承転結の“結”から書き出します。
「結→転→承→起」逆ピラミッドの流れで情報をまとめます。つまり新聞報道と全く同じ書き方です。

スキルアップを目指すなら、毎日新聞を読み、どのような見出しの書き方をしているのか。どのような報道の流れなのか。意識して読んで下さいと伝えています。

新聞は、中学生が理解できる文章表現で報道しています。
プレスリリースを作成するときは新聞報道と同じ表現を意識して下さいともお伝えしています。

話題の書で新聞機関を知る

もう一つ、報道機関の体制が良く分からない方も多くいます。今回は新聞機関がテーマですので、大変参考になる書籍があります。

『新聞記者』 (著者: 望月衣塑子発行:角川新書) です。

この作品は映画化もされ、40万人を突破しロングランヒットしている話題の作品です。著者は東京新聞社会部記者。遊軍記者として、様々な社会問題を取材され、記者として人間としての葛藤を描いています。

現場記者が、どのように情報をキャッチし、取材をしているのか。その背景にある編集体制、支局、警察署回り、ブロック紙、記者クラブ、スクープ、PR会社との関りetc様々な業界用語が満載です。久々に、一気に完読しました。

ぜひ、産経新聞社様のセミナー受講前に読んで頂くと、宜しいかと思います。セミナー講師の方は、政治部記者も長く経験された方ですので、参考になるかと思います。

改め産経新聞社の特徴について紹介させて頂きます。

「産経新聞/フジサンケイビジネスアイ」はどんな新聞?

産経新聞は、㈱産業経済新聞社が発行する全国紙です。フジサンケイグループで、関連媒体は 、フジサンケイビジネスアイ、サンケイスポーツ、夕刊フジも発行しています。

産経新聞は、社名の通り“産業・経済”に強い媒体です。つまり全国紙の中でも、日本経済新聞社に近い媒体です。またグループ会社の㈱日本工業新聞がフジサンケイビジネスアイを発行しています。

編集体制は日本経新聞と同様 各媒体をかき分ける体制

編集体制は、日本経新聞と同様に、産経新聞の記者がフジサンケイビジネスアイも記事を書きます。また、国際ニュースはBloombergの記者によりフジサンケイビジネスアイ内のBloomberg GLOBAL FINANCEを担当しています。

産経新聞の発行部数は約150.2万部(朝刊/日本ABC協会2018年1~6月平均調べ)。
FujiSankei Business-iは約15.3万部です。

産経新聞/フジサンケイビジネスアイの特徴は

  • その1)「新聞とデジタルとの融合を早くから取り組んでいるメディア」

    新聞業界の中でも、いち早くデジタル化を進め2005年に新聞社のデジタル子会社として産経デジタル社を立ち上げ、早い時期にyahoo!ニュースと提携。そのため産経新聞社の報道は、yahoo!ニュースに多数反映されます。

  • その2)「関西に影響力がある産経新聞」

    私の新人時代から、全国紙の中でも関西エリアに強いのが産経新聞と言われていました。背景は戦前の「新聞統制」で東日本を日本経済新聞、西日本を産業経済新聞に統合したことが原因で現在も残っています。例えば、日本経済新聞は朝刊約61.2万部、夕刊約32万部。産経新聞は約87.1万部、夕刊約38.2万部(日本ABC協会2018年1~6月平均調べ)と、部数を比較しても関西エリアが強いと言えます。

    関西企業の方は、日経新聞で取材が難しい時には、産経新聞の記者へ相談されるのも得策かも知れません。

  • その3)「産経新聞とフジサンケイビジネスアイ連携しきめ細かな経済・企業情報をカバー」

    産経新聞、経済面は1~2面ですが、フジサンケイビジネスアイも産経新聞経済本部の記者が書きますので、産経新聞で報道できなかった情報はフジサンケイビジネスアイできめ細かに報道されています。

  • その4)「フジサンケイビジネスアイに自社情報の売り込むチャンスあり!」

    フジサンケイビジネスアイは前身の日本工業新聞時代より、中堅・ベンチャー・スタートアップ企業の報道には定評があり、私も多くの企業を取材頂きました。フジサンケイビジネスアイでも「起業・経営面」が常設しています。こちらは1or2社、中小企業でも、社長インタビュー頂き、報道されます。また現在連載の「働き方ラボ ワークスタイル最前線」もテーマに合致した企業や人をフォーカスされています。

  • その5)「自社の製品・サービス報道も充実」

    毎週月曜日に「新商品ワイド」があります。こちらは、自社の新製品や新サービスについて紹介。この面には、「ヒットのポイント」コーナーがあり、開発の経緯やヒットの要因など開発者インタビューで報道されます。その他、ユニークな着眼点で開発され、今までにはない珍しい商品を紹介する「気になる商品」コーナーもあります。これらは、皆さんの会社の製品やサービスも取材されるチャンスがあります。

ぜひ産経新聞社様セミナーでお待ちしています。ふるってご参加願います!

2019/11/5 産経新聞社共催広報PRセミナー
『全国紙記者が頼りにする広報担当者の特徴は?』
講師:産経新聞・山本雄史氏
https://www.v-pr.net/column/8235/

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記事の執筆者
三上毅一
三上 毅一
シニアPRコンサルタント・書籍プロデューサー

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。

記事の執筆者
【媒体研究】4大ビジネス誌を攻略する
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