「広報PRのプロ」としてあるべき姿
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「広報PRのプロ」としてあるべき姿

企業広報でも、フリーランスの広報でも、唐突に難しい要求、オーダーをもらうことがあると思います。その際、「できません」と拒否するのではなく、自身の成長のため、積極的に挑戦する姿勢が大切です。無理難題だったとしても、チャレンジする広報担当者こそ、広報PRパーソンとして真のプロではないでしょうか。

「日経新聞の本紙朝刊に出してよ」

事業会社で広報を担当していると、上司や社長から無茶ぶりされることはないでしょうか? フリーランスの広報であれば、クライアントから無理難題を突きつけられるとか。

「この商品を日経新聞に出してよ。日経産業とかMJではなく、本紙朝刊で!」
「情熱大陸に出演したいのだけど」
「記者発表やるからマスコミ集めて。目標50人、よろしく!」
「ヤフトピに記事を出せば、うちの商品売れるよね?」

広報PRについて知識も経験もない、リテラシーの低い人ほどこういう要求をしてきます。でも、スタートアップの場合、上司や社長は、だいたいが広報の素人です。フリーランスに広報の仕事を発注してくるクライアントも同じでしょう。だから残念ながら、こうした無茶振りは避けられません。

これに対して、広報としてどう振舞うのか。そこで、広報PRパーソンの真価が問われます。「できません」「私には無理です」と拒否するのは簡単です。もちろん、どう考えても100%無理な要求は拒否してもいいでしょう。安請け合いすると、逆に相手をがっかりさせてしまいますので。

しかし、仮に実現可能性が低くても、できれば積極的にチャレンジすべきだと思います。なぜなら、そこには自分自身が成長できるチャンスがあるからです。相手の要求に対して、100点満点の結果は出せないかもしれません。

広報PRパーソンとして自分自身を鍛える

それでも、そこに至る努力の過程で多くの学びがあるでしょう。冷や汗をかきながら、必死でくらいついた結果、得られることはとても多いはずです。もし、広報の経験が豊富な中級者以上なら、なおさらチャレンジすべきだと思います。

繰り返しますが、「それはできません」「そんなの無理です」と言うのはとても簡単です。できない理由を説明して、専門家ぶる「“自称”広報のプロ」がいかに多いことか。上司も社長もクライアントも、そんなことは求めていません。

困難な課題に対して真摯に向き合い、どうやったらできるかを提案し、自ら実行して結果を出す。これこそが、本当のプロだと思います。レベルの高い要求にどれだけ応えられるかで、その広報PRパーソンの価値が決まるのです。

だから、どんな無茶振りにも耐えられるように、日頃から広報について学び、自分自身を鍛えましょう。試合で結果を出すために、毎日厳しい練習に取り組むアスリートのように。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

記事の執筆者
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