記者・編集者に飛び込みで訪問アポイントを取るコツ

記者・編集者に飛び込みで訪問アポイントを取るコツ

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

中小ベンチャー企業の場合、プレスリリースをFAXやメールでマスコミに送り、ただ待っているだけでは、ほとんど取材になることはありません。

本気で自社の情報をマスコミに取り上げて欲しいなら、マスコミの人に会って、プレスリリースの内容を説明し、直接取材をお願いするべきでしょう。そんなお話をすると、こんな風によく言われます。

「そもそもマスコミに知り合いがいないし…」
それは当たり前です。新規で開拓しましょう。

「記者、編集者の連絡先がわからないんです」
マスコミの連絡先を調べるツールは色々ありますからそれを活用しましょう。

「マスコミの人は忙しいからアポイントなんてとれないのでは?」
実はそんなことはありません。

マスコミの人にアポイントを取るコツはただひとつ。電話する相手が作っている媒体を良く読むことです。

私は、ビジネス誌の編集をしていたことがあります。編集部には毎日、企業広報の方やPR会社の方から頻繁に電話がかかってきます。

「うちの会社の商品・サービスを取材して欲しい」
「プレスリリースの内容を説明したいので会って欲しい」
という売り込みの電話です。

編集者としては常に新しい情報にアンテナをはっていますから、校了前など超多忙な時期以外は、一応、話を聞くスタンスは持っています。

しかし、話を聞いてみると、その内容はどう考えても私の作っている雑誌では扱えない話題だったりするのです。

そんな時にはこうたずねます。
「失礼ですが、うちの雑誌を読んだことありますか?」

その答えは、
「いや… すみません。読んだことないです…」

読んだこともない雑誌に売り込みの電話はしないでください。でもこういうダメ広報マンはけっこう普通にいます。上司に言われて、マスコミリストの上から順番にテレアポしているのでしょうね。

一方でこんな風に電話してくる優秀な広報マンもいます。
「私、○○○○の広報を担当している△△△△と申します。いつも××××(媒体名)をいつも読ませて頂いています」

  • 解説:
    編集者にとって読者はお客様ですから、「いつも読んでます」と言われると弱い。

「貴誌で過去に○○○○や△△△△の特集をされているのを読みまして。それに関連する情報なのですが、1分ほどお時間を頂けませんか」
「貴誌で連載されている××××のコーナーで取り上げて欲しい話題があるのですが。」

  • 解説:
    なぜ、その媒体に売り込みをしているのか、明確な理由と目的をもって具体的な提案をされると、編集者は聞く耳を持ちます。

取材して欲しい媒体が決まっているなら、まずはその媒体のバックナンバーをできれば1年分、全て読むことです。そして、その媒体の特集の傾向や連載コーナーの内容を把握した上で、それに合った形で具体的な売り込みや提案を媒体側にすべきです。

そうすれば、まったく新規の飛び込みで電話したとしても、話を聞いてくれ、けっこう高い確率で、訪問のアポイントがとれますよ。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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