広報PR活動における『PDCAサイクル』とは

広報PR活動における『PDCAサイクル』とは

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

一生懸命頑張ったのに『結果ゼロ!』、経験ありますよね。広報PR活動にはつきものだと思います。

ですが、実は、
『結果ゼロ!』=『収穫ゼロ』ではないのです。

今回は、グループウェアを提供する企業の広報PRをお手伝いした時の話しを例に、『結果ゼロ!』≠『収穫ゼロ』についてご紹介いたします。

約1ヵ月間努力を重ねましたが、残念ながら、その時は1件の取材も取ることができませんでした。

  • PRのネタを必死に考えて
  • プレスリリースを何度も書き直し
  • さまざまな媒体の過去の報道内容を調べ
  • 記者・編集者の名前を20名ほどリストアップし
  • 彼らに直接電話をかけて
  • ひとりひとりに取材依頼をしました

これだけ多くの時間と手間をかけて取り組んだのに、『結果はゼロ!』

取材するかどうかを決めるのはマスコミ側ですから、正しいやり方をしても、結果が出ないことは当然あります。ここが、広報PR活動の難しいところですね。

でも、今回の活動が全く無駄だったかというと、そんなことはありません。目に見える結果はゼロでも、実は多くの『収穫』があったのです。

まず、今回の活動の中で、グループウェアに興味を持ちそうな記者・編集者の氏名と連絡先(直通の電話番号、メールアドレス)を新たに取得することができました。

当然ながら、この会社はグループウェアに関するプレスリリースを今後も出して行くわけですので、これらの記者・編集者のリストはその会社の大きな財産になります。

次に、記者・編集者と直接電話で話しているため、
「なぜ、今回のプレスリリースが記事にならないのか」
というダメな理由を聞くことができました。

また同時に、
・「どんな内容なら記事になる可能性があるのか」という、
・「今後どうすれば良いか」というヒントも記者・編集者から直接教えてもらえました。

これらの情報を活かして、今後発信するPRのネタやプレスリリースの内容を改善すれば、次回からはより高い確率で取材をとることができるでしょう。しかも、アプローチすべき先の記者・編集者の個人名と連絡先はわかっています。

まとめると、

  • PRネタを考えてプレスリリースを作成し、アプローチ先を選定(計画)
  • 電話や訪問でマスコミ関係者と直接接触する(実行)
  • マスコミ関係者からPRネタについての意見を聞く(評価)
  • その意見をもとに今後のPRネタを再検討(改善)

これが、広報活動におけるPDCAサイクルです。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

正しい方法で広報活動を行い、PDCAサイクルを回し続ければ、改善を重ねることで、一歩一歩前進し、近い将来、必ず結果(=取材、マスコミ露出)につながります。

メールやFAXで一方的にプレスリリースをばらまくだけでは、こういった知見は得られず、いくらやっても進歩はありません。

一人前の広報マンになりたいのなら、プレスリリースの無差別配信はいち早く卒業して、今すぐPDCAサイクルの第一歩を踏み出しましょう。

サービス資料のダウンロード

私たちが提供するサービスの紹介資料です。

記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

記事の執筆者
PRで経営を加速させる方法とは?広報PR5つのステップ
PRで経営を加速させる方法とは?広報PR5つのステップ
のほかの記事を読む