インバウンドでのマスコミ取材を増やす方法とは

インバウンドでのマスコミ取材を増やす方法とは

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

マスコミ取材の数を増やすには、メディア関係者への個別アプローチによる「攻めの広報」がもっとも重要なのは言うまでもありません。

ただその一方で、
「何もしなくてもマスコミから勝手に取材依頼がくる仕組み」
を作ることも大切です。

インバウンドで取材がくるようにするための施策として、一般的に利用されているのがブログによる情報発信です。

新聞記者や雑誌の編集者、テレビ番組のリサーチャーは、取材先を探す際にインターネット検索を多用しています。なので、ブログで頻繁に情報を発信すれば彼らから見つけてもらいやすくなる=インバウンドでの取材が増える、と言われてきました。

ただし、デキる広報担当者の間ではこの考え方も広く知れ渡り、どの会社も同じような取組みをしています。今では、ブログでの情報発信だけでインバウンド取材を獲得するのは難しくなってきています。

そこで新たな施策として私がおすすめするのは、オウンドメディアの運営です。

オウンドメディアとは

自社内に新聞社や出版社、放送局のようなメディア機能を持ち、専門的な媒体として(自社の宣伝ではなく)有益なコンテンツを世の中に発信してゆきます。

新聞や雑誌などの紙媒体だと制作費などのコスト負担が大きくなるので、手法としてはWEBのニュースメディア運営や、動画サイトで番組を持つのがよいでしょう。

専門的かつ有益なコンテンツを定期的に発信し続けることで、マスコミからその分野での専門家として認知され、インバウンドで取材が入りやすくなります。

具体的なイメージが持てない方のために、2つほど事例をご紹介します。

THE LANCER 働き方を、もっと自由に

https://www.lancers.jp/magazine/

クラウドソーシングサービスを提供するランサーズ株式会社が運営するサイトです。

フリーランスやSOHO、在宅ワーク、副業などの働き方に役立つ情報がまとまったメディアとなっています。

これだけ情報が充実していると、働き方改革に関するネタを模索するマスコミ関係者は、「ランサーズさんに話を聞いてみよう=取材」になりやすい、ということです。

竹田恒泰チャンネル

http://ch.nicovideo.jp/takeda-tsuneyasu

作家・慶應義塾大学講師で、明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰氏が運営するニコニコ動画の番組サイト。

皇室や日本史関連の知見の広さと竹田氏自身のユニークなキャラクターを発信することにより、地上波テレビからの出演依頼が増えています。

またオウンドメディア運営することで、その他にも様々なメリットが期待できます。

  • 面識を持ちたい人に取材という形で会うことができる
  • コンテンツが蓄積されれば、それを書籍として出版することができる
  • 競合他社と差別化できる
  • 広報PRの面だけでなく、営業上の顧客獲得やファン作りに活用できる

広報PRの神髄は「自分がマスコミ感覚をどれだけ持てるか」だと私は思っています。

「自分でメディアを運営することでマスコミ感覚を養うことができる」

これがオウンドメディア運営の最大のメリットかもしれません。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

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