媒体研究~テレビトピックス編~
新人広報パーソンのための広報いろは。

媒体研究~テレビトピックス編~

~36年のベテラン広報パーソンが伝授!~

インターネットを中心に各種メディアが台頭する中、「テレビ離れ」が叫ばれています。ですが、広報PRパーソンにとって、テレビメディアの重要性はまだまだ健在でしょう。そこで、テレビメディアとして、従来の「放送」だけでなく「配信」にも注力している新しい取り組みを紹介します。

環境変化から新たな取り組みが進む

ここ最近、「若者のテレビ離れ」が加速しているデータが発表され、テレビメディアの環境の変化とともに、新たな取り組みも話題になっています。

ある全国紙の編集責任者が、「これまでは、テレビだけでオリンピックを視聴していたが、コロナ禍でリモートーワークの生活に入り、NHKのWEBサイトを視聴していた。大変分かりやすく、快適に視聴できた」と語っていたのが印象的でした。50代後半のテレビに慣れ親しんだ方でも、ネット利用率が高まっていることを実感します。

インターネットの拡大とともに、テレビの視聴者数は減少を続けていますが、逆にテレビ局ではインターネットによる新しい取り組みも進んでいるのが現状です。以前、弊社のセミナーに登壇頂いたテレビ東京の塩田真弓さんにも、テレビ東京のインターネット配信について解説してもらいました。

テレビ局は地上波放送からネットへシフト?

広報PRパーソンにとって、今でも重要なのは、地上波の番組で報道してもらえるかであり、テレビ局への広報活動が日々大切なことに変わりはありません。それでも、新型コロナウイルスの終息が長引くにつれ、私達の生活環境は激変し、ネットへの比重も高まっていくのも事実です。

各テレビ局は「TVer」に代表される見逃し配信サービスに力を入れ、ネットを通じた若者の視聴獲得に力を注いでいます。また、ネット上での独自の情報発信にも力を入れています。単に、番組映像を配信するだけでなく、テキストと写真を駆使した「記事」形式で情報もアップされています。

在京キー局では、ここ数年、WEB上で「メディア」としての形を整え始めています。最近は、在京キー局に追随しローカル局でもWEBメディアに着手する現象が生まれています。トレンドをリサーチする目的で、各局の主なWEBメディアについて紹介しましょう。

キー局で盛んになってきたネットでの情報発信

NHK「NHK NEWS WEB」
国内外の取材網を生かし、さまざまな分野のニュースをいち早く、正確に伝える。「NEWS WEB EASY」は外国人、小・中学生向けに、分かりやすい言葉で伝えるコーナーがある。

日本テレビ「日テレTOPICS」
日テレTOPICSの新着ニュース一覧が見られる。新聞記事を中心とした一般、芸能、スポーツに加え、コラム・面白ネタなど、楽しめて話題性のある記事を紹介。NTTドコモ(docomo)のスマートフォン向けポータル「dメニュー」とも連携。

TBS「TBS Topics」
テレビで扱ったホットな話題を提供。気になった記事はキープができ、自分のコレクションbookが作れる。アプリとも連動。

テレビ朝日「テレ朝POST」
テレビ朝日が持つ情報力、ネットワーク力にWEBメディアの機動力をもって“次”のエンタメを先回りするメディアという位置付け。

テレビ東京「テレ東プラス」
デジタルでもテレ東体験を! テレビ東京・BSテレ東が発信するオウンドメディア。オリジナル情報も多い。放送後の後追いレポートなど独自記事あり。放送内容を記事としても読める。ビジネスコンテンツが充実。

フジテレビ「フジテレビュー!!」
総合エンタメメディア。番組の裏側をどんどん見せます! 気になるあの人の、ここだけの話をお届け! 芸能人、ファッション、グルメ、おでかけ、ビューティーなどテレビ以外の情報も満載。情報提供&リリース受付フォームもあり。

フジテレビ「FNNプライムオンライン」
“テレビとの新しい付き合い方”ができるメディア。フジテレビ系FNN28局が総力を挙げ、これまでのテレビやニュースの枠を超えた記事・動画・ライブ配信・最新ニュースなどのコンテンツを配信。取材されるリポーターのプロフィール一覧やプレスリリース受付フォームもあります。

ご参考までに在阪キー局でも以下が配信されています。
読売テレビ「読みテレ」毎日放送「MBSコラム」関西テレビ「カンテレTIMES」

テレビ局は放送×配信がより鮮明に

これらを比較すると、少しずつ編集方針が違います。番組の宣伝的な情報を配信している局もあれば、独自の記事も含めて「メディア」としての位置付けで配信されている局もあります。

広報PRパーソンにとって、テレビ局の変化にも敏感に対応しないといけません。やはりリサーチが重要となります。今までは、地上波番組のリサーチで情報提供が定番でしたが、これからはテレビ局のWEBメディアも注視していきましょう。

先ほどの各局の取り組み事例でも解説しましたが、皆さんにお薦めしたいのはフジテレビの各サイトです。こちらは独自の取材体制も確立され、情報提供もできるサイトです。でも、どのような取材方針なのか? 欲しい情報は? 漠然とプレスリリースを送っても意味がありません。

最後に

そこで、皆さんに朗報があります。WEBメディアサイトの立ち上げから関与された方のオンラインセミナーが実現しました。フジテレビのデジタルコンテンツ事業の推進に携わり、また報道局記者も経験され現在も籍をおかれている、清水俊宏様に登壇頂くことになりました。

清水様のプロフィールを紹介しますと、2002年にフジテレビへ入社し、報道局に配属。政治部記者(小泉純一郎首相番、国会担当など)、「新報道2001」ディレクター、「ニュースJAPAN」プロデューサーなどを担当。2016年にコンテンツ事業局(現在は編成制作局に編入)に異動し、「FNNプライムオンライン」「フジテレビュー!!」などオンラインメディアサービを立ち上げたほか、NewsPicksとの動画番組「LivePicks」(現在は「WEEKLY OCHIAI」のみ存続)やトークイベント「SEEK∞」など、様々な新規事業創出に携わっています。

2021年には自らMCとプロデューサーを務めるYouTube番組『#シゴトズキ』をスタートさせ、ベンチャー経営者など多彩なゲストを呼んでトークを展開しています。社外ではこれまで文化放送コメンテーター、NewsPicksプロピッカー、ハフポストブロガー、民放連ネット・デジタル関連ビジネス研究プロジェクト委員としてもマルチに活動さています。

広報PRオンラインセミナーの詳細は、後日、弊社ホームページにてお知らせします。メールマガジン「広報PRラボジャーナル」でも告知しますので、まだ購読されていない方は、ぜひこちらから登録(無料)ください。

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記事の執筆者
三上毅一
三上 毅一
シニアPRコンサルタント・書籍プロデューサー

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学/地域活性と事業構想の特別講師。2019年より広報初心者のためのオンラインサロン「ゼロイチ広報」講師。PR業界歴36年。上場企業、中堅・ベンチャー企業問わず、戦略策定から広報担当者の育成までこなすベテランPRマン。豊富なマスコミ人脈を活かし広報PRの指南役として、BtoBからBtoC企業を幅広く担当、500社以上の実績を持つ。

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【媒体研究】4大ビジネス誌を攻略する
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